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魔法少女くるみがくれたもの-推しアニメの作画をしたオタクの話

※この記事はすべて筆者・つのじの「主観」で語り、ひとりのオタクとして個人で「趣味」として公開しているものです。『魔法少女くるみ』公式や、松本監督はじめ制作スタッフの皆様の公認・総意と受け取ることはおやめください。

また、各情報については都度確認しておりますが、ミスや誤解を招く表現・不適切な表現がございましたらご指摘いただけると幸いです。

(見出し画像:魔法少女くるみ・3期後期EDより引用)

1.はじめに

挨拶が遅れましたが、はじめまして。こんにちは。つのじと申します。

2021年9月29日、推し作品である『せいぜいがんばれ!魔法少女くるみ』が、75話にておそらく(※)完結を迎えました。(※4期はない、と公式に明言されたわけではない)

この記事は、わたしの作品への抱えきれないほどの感謝を伝えたく、またこの作品をまだ知らない方にも興味を持っていただきたく、綴るものです。

わたしはこの作品に、2期31話から作画スタッフ(角字名義)として参加させていただいております。記事内にはそれによる自分語りが入りますが、この作品に関わらせていただいたことと、その間の感情や体験は、この記事で伝えたいことをすべて伝えるためには避けられません。もともと文章力もないので、読みづらい記事になるであろうことも自覚しておりますが、なるべく簡潔になるよう努力いたします。

人生の半分はオタクとして生きているので、同じくらい好きな作品は他にもたくさんあります。が、くるみが持っていたもの、くるみをつくる方々のお人柄、関わらせていただいたすべての時間、すべての要素が合わさって、この作品からわたしが得たものと抱いた感謝は、ひとりのファンの人生には身に余るものでした。

出来る限り恩返しがしたいのです。だからこの記事を書くためにnoteアカウントを取りました。人には好みがありますので、好きになって、ハマってとは決して言いません。でもお願いします。よかったら魔法少女くるみを知ってください。観てください。


2.『魔法少女くるみ』作品概要

2017年7月に放送開始した、1話4分のショートギャグアニメ。アニメーション制作はPie in the skyさま(以下PITS)、監督は『ポンコツクエスト』も手掛ける松本慶祐氏です。メインキャスト(敬称略)には、林勇/羽多野渉/寺島拓篤/久保ユリカ/金元寿子/相沢舞/山本希望/Lynn/斎藤千和/小野大輔/森久保祥太郎/鈴村健一など豪華声優陣が揃い踏みです。

舞台は笑顔ヶ丘市。悪の組織・暗黒ホエールズから放たれる怪人たちと戦い、街の平和を守っている、正義と愛の魔法少女「プリマエンジェル」。その正体は笑顔ヶ丘中学に通うごく普通の女の子、安土桃山くるみ

そんなくるみをはじめとする、ちょっと様子のおかしな魔法少女たちや、ちょっと抜けている悪の組織や、だいぶ変な怪人たちをただただ「傍観」し、リアクションしたりツッコミを入れる、キヨシ・イサム・シゲルの男子3人組。主人公は魔法少女ではなく、この男子たちです。

こちらは3期1話です。あえて1期でなく3期を引用したのは、やはり1期1話よりも「魔法少女くるみ」という作品として固まっているので、より雰囲気が伝わるのでは、と考えたからです。メインキャラが多く出るし、全部説明してくれるので、今くるみを紹介するならこの回が1番良いのではと思っています。※個人の意見です

とはいえ、先ほどの「魔法少女を傍観する主人公たち」というコンセプトは1期から3期まで一貫しています。

参考:1期1話「そうです!私がプリマエンジェルです!」

2期1話「そうです!私たちがプリマエンジェルです!」

ここまでで作品に興味を持ってくださった方は、YouTubeで公開されている部分だけでもぜひ。全話観たい場合は各配信サイトで探してみてください。3期は今なら(2021年10月現在)全話公開中です。(円盤発売後には一部非公開になるはず)


3.作品との出会いとお仕事

※自分語りパート

Twitterのフォロワーさんに「好きそう」とオススメされて、初めて魔法少女くるみを観たのは、1期の放送が後半に差し掛かった2018年2月のことでした。人生を変えてくれたフォロワーさんです。とても感謝しています。PITSのみなさんにもきっかけを話したら、それで角字さんが手伝ってくれてるんだからその方に感謝しなきゃね~!とお言葉をいただいたのを覚えています。(優しい)

初見の視聴から順調に作品にハマり、数日過ぎたころには完全に夢中になっていました。そのままリアタイで1期を完走し、その後思ったよりも早く2期の発表があり、まだまだ楽しめるんだ!!と気持ちは最高潮のまま、2018年10月から2期の放送が始まりました。

2期放送中、作品を全力で楽しんでいるなか、PITSさんからスタッフ募集の告知がありました。公式サイトには残っていませんでしたが、募集要項は確か映像編集のできる人材でした。作画スタッフの募集ではありません。

わたしはこのときトチ狂い、「編集の経験はないですが、絵だけは描けます。魔法少女くるみとPITSさんの作品が大好きです。なにかお手伝いできたら嬉しいです」みたいな文面のメールを送りました。もう一度言いますが募集していたのは作画スタッフではありません。どうかしていたなあ、と今でも思っています。PITSの皆様当時は本当に失礼いたしました。

当時も どうかしている、という意識はあり、返信(来ない可能性も考えていた)までの数日、気が気ではありませんでした。ただ、松本監督とPITSさんがあまりにも優しいために、わたしはこれをきっかけにくるみで作画のお仕事をすることになりました。まずこの時点で、既に抱えきれない感謝の気持ちがあります。

長くなりましたが、ここまでなにを伝えたいかというと「ひとりのファンの暴走を、心優しい監督とPITSさんが拾ってくださった」ことです。

以降はお仕事を始めてからのお話です。

初めての本編作画は、2期31話にて初披露となるつばめちゃん(プリマエンジ)の必殺技シーンでした。初仕事で既に身に余りまくっています。続く34話でもわかばちゃん(プリマスプリンググリーン)の必殺技など、本編だけでなく後期EDでも、グッズイラストでも、大事であろうところをたくさん任せていただけました。ほんの少し前までただのファンの1人であった(しかも失礼すぎる突撃の仕方をした)わたしをなぜここまで信頼していただけるのか、監督とPITSさんの懐の深さが計り知れませんでした。そのうえ1年後の3期で、この光栄レベルをさらに超えてくるとは思ってもみませんでした。

「3期では本編のあとに公開する4コマも考えていて、角字さんに作画をお願いしたいんですが、いかがでしょうか」

いかがでしょうかどころではないです。作品の新規コンテンツの作画を丸々任せていただけるんです。4コマのお仕事も最後まで本当に楽しかったです。毎回監督のネームで爆笑していました。本編作画も、2期以上にお任せいただき、特に光栄なこととして、後期ED「私立笑顔ヶ丘中学校卒業歌」の新規絵(キャラのみ)はすべてわたしが描かせていただきました。このEDの最後のキャラクター集合絵は描いていて死ぬほど楽しかったし、とてもお気に入りです。

ファン(しかもわたしは重度のオタク)が公式でお仕事に関わるというのは、公式側も慎重になることと思いますし、ファンとしても、裏側を見ることで作品への見方や心持ちが変わったりする出来事だと思います。でも、わたしは作品を初めて観たときから今まで、くるみへの愛はひたすらうなぎ登りで、お仕事がつらかったことや、心に影が差したことなど一度もありませんでした。快く受け入れてくださったPITSさんと、わたしを「作画スタッフ」としても「ファン」としても尊重してくださった松本監督のおかげです。

何度言っても言い足りませんが、本当に心から感謝しております。ありがとうございます。

ここからは、お仕事をしたからという以上の想い入れと感謝をわたしに抱かせた、この作品の内容の何がどうすごかったのか、の話になります。


4.『くるみ』の何が唯一無二なのか

※ここはよりわたしの「主観」が入り込む部分となります。わたしのキャラクター解釈・作品解釈はただの推測です。


語りたいのは主人公である鈴木キヨシについて。彼はこの作品のツッコミ役であり、真面目で優等生、常識人寄りのごく普通の14歳男子、でした。
彼は1期から3期にかけて、ツッコミを無理に我慢すると発狂してしまうくらい、とんでもないツッコミ狂と化していきます。

彼を演じるのは林勇さん。1期1話コメンタリーからの情報ですが、傍観男子役は初収録当日、御三方がスタジオに集まった収録直前に、初めて各担当キャラが明かされたといいます。
林さんはキヨシを演じるまでツッコミ役の経験がなく、脚本を読んだ時点では「キヨシはいちばん(担当になる可能性が)ないと思っていた」とも仰っています。

しかし今ではキヨシは林さんでしかありえなかったな、と多くの方が思っているのではないでしょうか。
キヨシがツッコミ役を確立していった背景には、林さんが初めてのツッコミ役のため、たくさんのお笑いを見て勉強し、わたしのような素人にも伝わるほどスキルアップされたことが大きく影響していると感じます。
キヨシのツッコミにはポンクエでもみられる松本監督節も色濃く出ているので、監督のご指導もありそうです。3期のコメンタリーにて、「収録時林さんはよく最後まで残って収録をしている」というエピソードも語られ、監督もキヨシのツッコミに並々ならぬこだわりがあるのだろうな…と嬉しくなりました。この作品はプレスコ収録(音声収録のあとに映像制作)なので、ある程度演技に映像を合わせてつくられることも大事な要素です。林さんの演技にキヨシのイメージも引っ張られていくのです。

鈴木キヨシというキャラクターに、林さんが命を吹き込んでくれたこと、くるみという作品にとってかなりのミラクルだと思っています。キヨシが林さんでなかったら、3期の『くるみ』はあり得なかったかもしれないからです。


本編においてキヨシをツッコミ狂いにした要因、それはプリマエンジェルを傍観する日常です。
彼が1期1話でくるみを目撃したことをきっかけに傍観の日々が始まり、ツッコミが上達し確実なアイデンティティとなり、3期でツッコミ狂いとなったあたりで、わたしは「これが『魔法少女くるみ』においての『主人公の成長』なのか」と考えるようになりました。

1期1話の時点では、ギャグアニメであるこの作品の中で視聴者の代弁をする役回りの「主人公」という器があり、そこに偶然当てはめられている印象でした。そしてそれはキヨシの友人であるイサム・シゲルも同じです。
しかし3期完結までの時間をかけて彼は、「主人公」という言葉に見合うだけのただ1人の「キャラクター」になったのです。


以下で語ることについて誤解を招かないための前置きなのですが、わたしは「主人公」と「ヒロイン」がいるからと言って、その2人が必ずしも恋愛関係になるものとは思っていません。

「鈴木キヨシ」と「安土桃山くるみ」は、公式ツイッターにて「主人公」と「メインヒロイン」と紹介されました。

繰り返しになりますが、わたしはこの肩書が「必ずしも2人の恋愛関係を示唆するもの」とは考えておりません。最終的にどんな関係になるかは問題ではなく、この作品において何かしら特別な位置にある、と考えます。

『魔法少女くるみ』では、傍観男子とプリマエンジェルたちは、クラスメイトという間柄でありながら、本編で実際に会話を交わすことは基本的にありません。これは明らかに監督が意図してやっている演出です。

3期では、傍観男子の1人であるシゲルが怪人にされ、プリマエンジェルたちと直接関わる回もありますが、結局これは夢オチであり、現実ではない、とされたことからも、傍観男子とプリマエンジェルの対面や会話は基本的にないものとされていることがわかります。

しかし先述した「キヨシはくるみをはじめとするプリマエンジェルたちを傍観し始めてからツッコミ役として成長し狂っていった」こと。これは直接関わることがなくても、一方的に影響を受けることが可能ということなのです。会話も交わさない2人による、「主人公」と「ヒロイン」という不思議な関係の特別性は、ここにあるのではないでしょうか。

「ヒロイン」のくるみがいることで、キヨシは「主人公」となっていくのです。

そしてこれは、林さんが、最初からバリバリにツッコミ慣れしていて、1期1話でツッコミ役・鈴木キヨシが出来上がっていたら、『魔法少女くるみ』は「鈴木キヨシが主人公になる作品」ではない、まったく違うものになっていたかもしれないのです。

そして主人公となった彼は、3期最終回、おそらくこの作品の「完結」の瞬間を迎えます。




※ここから3期最終回のネタバレを含みます!この3期最終回もまた「唯一無二」なので、できることなら情報を入れずに1期から観ていただきたいです。ここまでで「観てもいいかも」と思ってくださっている方は、いったん本編のご視聴をオススメいたします。




最終確認です。3期最終回の内容に入ります。


3期75話『夢の終わり?せいぜいがんばれ!安土桃山くるみ!』

3期クライマックスでは、ラスボスの手によって、地球に巨大隕石が迫り世界中を巻き込んだ大ピンチになります。しかしそこには、普段通り傍観しツッコミしている傍観男子たちもいました。この子たちも既に狂っているので状況に慣れきっています。プリマエンジェルさえいればなんとか解決できるだろう、という思いもあるのかもしれません。

なんとか隕石を爆破し、世界を救って地球に戻ってきたプリマエンジェルたち。しかしそこで、プリマエンジェルのお付き妖精(天使)である「デビるん」から、突然の別れを告げられます。プリマエンジェルたちがデビるんとの別れを惜しんで涙している間にも、傍観男子たちは普段通りツッコミしていました。なんだこいつら。

しかし、デビるんが「これ以降地球が悪の組織に狙われないように、関係者以外(プリマエンジェルと関係ない一般人たち)の頭から、プリマエンジェルに関する記憶を消す」話をし始めてから、男子らがリアクションをとる間もなく、デビるんが記憶消去スイッチを押した瞬間、キヨシが自室で目覚めるシーンに切り替わりました。

キヨシは、何か長い夢を見ていたような、何か忘れているような違和感を感じながらも学校へ向かいます。その途中で走ってきたくるみとぶつかり、ハチャメチャな言動をするくるみにキヨシがツッコミながら、この物語は終わりを迎えました。


………

「主人公」が、「ヒロイン」と出会った、その瞬間、この物語は終わりました。

『魔法少女くるみ』が、「鈴木キヨシが主人公になる作品」であるなら、「ヒロイン」という役割を与えられているくるみと出会い、初めて会話を交わしたその瞬間、彼は「主人公」として完成し、『魔法少女くるみ』という作品は役目を終え完結したのです。

『魔法少女くるみ』本編はプリマエンジェルたちの活躍がメインで、主人公たちは最後の最後までそれに対するリアクションやツッコミしかせず、言ってしまえば本編での問題やその解決は、主人公たちがいなくても成り立つものです。それでも、主人公といわれるのは、1期からずっと傍観男子3人でした。特にキヨシは、3期からそれが強調されていたと感じます。どうして彼が主人公だったのか、

なぜ彼は主人公に「なれた」のか?

それは「プリマエンジェルによって1番影響を受けたから」ではないでしょうか。そしてこの影響は、彼をツッコミ狂いとして開花させ、身体に染みついているのです。だから、記憶を消されても彼はまだツッコミ狂いのままなのです。たとえ思い出せなくても、プリマエンジェルがいたことは、「鈴木キヨシ」という少年にとって、決して「なかったこと」にはなっていないのです。

この最終回は、「キヨシが主人公になる作品」である、という仮説をわたしの中でより強固にしました。 

とんでもない衝撃の最終回でした。伝説になってほしい…


そしてわたしはこの最終回の内容を、OAまでいっさい知りませんでした。

作画参加はしましたが、冒頭の1枚絵を3種描いたのみです。ここだけではまったく内容がわからないこと、観た方には伝わると思います。

発注の際に松本監督から、「内容はネタバレしないほうがいいかなと思うので、脚本の共有はしないことにしました」と連絡をいただき、本当に監督はわたしをファンとしても尊重してくださっている…と、その時点でも大きな感謝がありました…が、実際OAを観たあとはものすごい感動と感謝で感情が爆発して、作画部分にまで気を遣われていたこともわかり、とんでもない「「配慮」」のお方だ……と震え上がりました。

わたしは、作画スタッフとして参加できたことも心から幸せに思っていますが、やはりOA前に内容を知っているのと、まっさらな状態で観るのとではどうしても違います。おそらく多くのファンの心に突き刺さることになる75話、内容を知らせないことによって、監督は最後の最後にわたしも「純粋なひとりのファン」として楽しめるようにしてくださいました。最終回がOAされているあの時間、最終回のエンドクレジットにわたしの名前が載っているのを確認した瞬間、わたしはまちがいなく、世界一幸せなファンだったと思います。すべては監督のおかげです。


わたしが最終回で得た衝撃や感動や感謝、そしてこの作品が描いた「主人公」と「ヒロイン」のかたちは唯一無二だと思います。このクライマックス、一生忘れません。


5.おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございます。わたしが『魔法少女くるみ』について抱いている感情を、文字情報とわたしの拙い文章力だけではすべて伝えきれないことが残念でなりませんが、少しでもこの作品に興味を持っていただけたら嬉しいです。

またちょっと自分語りになります。

最終回をOAで観た日は、感情が暴れすぎて逆に涙などは出ませんでした。そのあと、4コマの作画のため最終回を観て初めて監督にメールをするとき、最終回の内容について軽く「素晴らしかったです」と伝えた瞬間、わたしの中でついに一区切りがついたのか、監督に伝えたことで実感が湧いたのか、大泣きしてしまいました。

そして、あそこまでの素晴らしい最終回を作ってくださったこと、それをわたしがまっさらな状態で楽しめるようにしてくださったことへの感謝が抑えきれず、4コマの仕事を完遂したら、監督にお電話できないかお願いしてみよう、と思い至りました。ダメもとでの連絡でしたが監督はその日すぐOKしてくださり、直接感謝を伝えることができました。

そのとき監督から、「PITSでスタッフ募集したとき、連絡してくださってよかったと思います、ありがとうございます」とお言葉をいただき、先述した通り当時の自分は本当にトチ狂っていたと今でも思うのですが、このとき初めて当時の自分のことも許せる気がしました。2018年の自分、勇気を出してよくやった。ありがとう。監督からはほかにもたくさんの身に余る光栄なお言葉をいただきました。でも絶対にわたしのほうが監督に感謝してます(マウント)

この電話でわたしが何を言ったかもう覚えてないんですが、「監督とPITSさんがずっと神対応だったおかげで作画スタッフとしてもファンとしても作品を好きでいられた」「いちばん幸せなファンだったと思う」と伝えたのは確かです。

わたしは、監督とPITSさんに拾っていただき、お仕事できる幸せへの恩返しのため、本編や4コマ・色んなお仕事、Twitterでの宣伝も精一杯やりました。やったつもりでした。最終回の担当分を終えたとき、自分もよく頑張ったな、と思ってしまいましたが、最終回のOA後、その幸せは2018年からお仕事をした3年分を超えて膨れ上がり、「こんなの身に余る、一生返せない」と愕然としました。

この記事から、少しでも『魔法少女くるみ』に興味を持っていただけたら、そんなわたしの恩返しが少しだけ叶います。結局1人のオタクのエゴなのですが、どうかお願いします。この作品でしか得られないものがわたしにはありました。まだ気づいていないだけで、今これを読んでいるあなたも、この作品で刺さるものがあるのかもしれません。魔法少女くるみを、よろしくお願いいたします。


魔法少女くるみと、くるみによるすべての出会いに感謝を。


松本監督が制作していらっしゃる『ポンコツクエスト』は、くるみと入れ替わりで2021年10月~シーズン7がスタートしました。BS11にて放送中です。こちらもぜひ!

最後に、くるみをきっかけとして、わたしは今同じPITSさん制作・新海岳人監督による『あはれ!名作くん』でも2021年4月から作画をお手伝いさせていただいております。Eテレ・ビットワールドにて放送中です。こちらも光栄なお仕事すぎるので宣伝させていただきます。ぜひぜひ。



ありがとうございました。

つのじ


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