いかにして田中琴葉担当Pになったか

はじめに

 ミリ7th2日目を目前にして、担当である田中琴葉の中の人である種田梨沙さんがインスタにて心情を綴ってなさったので、Pである私は居ても立っても居られなくなったので、思いを昇華させるべくいかにして田中琴葉担当Pになったかについて勢いに任せて綴ってみることとした。

前史・おニャン子にハマっていた時代

 元々アイドルについては、「好きなアイドルは誰?」と聞かれたら松田聖子さんや小泉今日子さんの名前を挙げるぐらいで、アイドルに対してそんなにハマっているわけではなかった。
 しかし。夕焼けニャンニャン(夕ニャン)という番組が1986年1月から福岡県でも放送されるようになったことを機に、アイドルへのハマり方が変わっていくことになる。夕ニャンは当初とんねるずのお笑い目当てで見ていたのだが、次第におニャン子クラブにも着目するようになる。
 その一方で、中学校ではクラスにてどのアイドルが好きかということを宣言することが流行っていた。当時、アイドルはオタク趣味ではなく、野球やサッカーと同じようなリア充趣味であった。
 でもっておニャン子の中から誰を選ぶかを考えてみたところ、まずバレンタインキッスが流行っていたので国生さゆりさんに目がいっていた。しかしすでに国生さん推しのクラスメイトがいたので、仕切り直すことになる。新田恵利さんの「冬のオペラグラス」も雰囲気はいいのだが、推しになるまでには至らなかった。
 しかし。うしろゆびさされ組の片方でいつもニコニコしている子がいたのだが、ザ・ベストテンという歌番組で出番が終わって椅子に座ってるときに素の表情になっていることに気づいた。でもってなんか心に引っかかるものがあり、名前を調べたところ高井麻巳子さんって方だった。で、明星というアイドル雑誌の記事を見てみたところ、水着のグラビアの記事にてスプリンクラーの水が胸にかかったとか書かれていて、当時男子校生徒だった私としては感情のボルテージが上がってしまった。
 こうして高井麻巳子さん推しとしての生活が始まり、2年間続けることになる。雑誌を買っては切り抜きを作り、うしろゆびとソロのレコードは全部購入、ラジオもほぼ毎週聞き続けた。東京とかでしか放送されていなかった夕食ニャンニャンを見ようとテレビのチャンネルを変えてザッピングを見続けて近眼になったほどである。
 それだけではなく精神面でもかなり影響された覚えがある。高井さんはいつもニコニコしていたが、一方で誠実で真面目だと言われており、ソロ曲ではその真面目さが前面に出た感があった。あと雑誌記事では段取りをしっかりとる方だという記載もあった。ザ・ベストテンで素の顔が出たのはその真面目さが表に出てきたものと考えている。そんな高井さんの真面目さに私の人格形成が影響されたといっても過言ではない。
 で、高井さんがおニャン子卒業すると同時に私も中学を卒業した。その後高校入学することとなるわけだが、高校デビューに失敗し、挫折した心を高井さんで潤そうとした。
 しかし、1988年5月。高井さんがおニャン子のプロデューサーだった秋元康氏と電撃結婚したとの報道があった。アイドルの結婚としては、三浦友和さんと山口百恵さんのご結婚が当時有名だったが、お二方の場合は事前に婚約を申告してさよならコンサートもやったので、もしファンだったら心の準備ができていたかもしれない。しかしこの件については唐突でしかも電撃引退だったので、相当ショックだった。当時は高校デビューもできず成績も悪く赤点も取る始末だったため、人生屈指の挫折を味わうこととなる。そして「アイドルなんてこんなもん」と思うようになる。
 そんな挫折から救ってくれたのが特撮番組「電脳警察サイバーコップ」と高校時代の英語クラブだったわけであるが、その話はあまり関係ないので割愛する。こうして十数年の月日が経過していった。

雪歩担当Pが「輝きの向こう側へ」を見て

 アイドルマスターとの出会いは2005年に太鼓の達人での「THE IDOLM@STER」収録となるが、当時は男性にとって手厳しい歌だなあという印象しかなかった。
 でもって2010年頃、ニコニコ生放送にハマった時期があり、真Pの生主さんがPS3版アイドルマスター2にハマっている様子を見て自分もやりたいと思いプレイすることになる。そこで萩原雪歩をメインキャラとして選択し、プレイしたのがきっかけで萩原雪歩担当Pとなる。ちなみに765PRO ALLSTARS(AS)の中では今でも萩原雪歩Pである。
 で、アイドルマスターのアニメ版が放送され、終盤にて「あるイベントが泣ける!」と評判が高かったので再放送を見てみたところ、どの回も面白かった。特に千早の約束回は以後のアニメやドラマ、特撮において涙腺決壊が加速してしまうほどのインパクトだった。
 その流れで人生初のマラソン大会(10km)が終わった後に劇場版アイドルマスターを見に行ったのだが、アイドルマスターミリオンライブ(ミリマス)のオリジナルキャラの面々とはそこが初対面となる。ミリマスは当時グリマスと呼ばれていたのだが、当時の私にとってはソシャゲですら敷居が高く、ましてやGREEに入会する気がなかったのでスルーだった。
 でもっていわゆるダンサー組7人を拝むことになるのだが、ここで佐竹美奈子が気に入ることになる。そしてアイドルマスターミリオンライブシアターデイズ(ミリシタ)がサービス開始し、アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ(デレステ)と同じような感覚でプレイ開始することになる。

北沢志保誕生日のホワイトボード

 でもってミリシタはデレステと並行してプレイしてるって印象しかなく、また佐竹美奈子のSSRも出なかったため、ログインしかしていない時期が続いていた。
 そんな中、「花ざかりWeekend」という曲がTwitterでトレンド入りすることとなり、曲を聞いてみたらハロプロっぽい曲調で心に留まった。さらにミリ5thライブ1日目で披露して話題になったということもあって、ライブ聞けなかった悔しさのあまりミリ5thライブ2日目に急遽ライブビューイングを見に行くこととした。
 当時の印象としては田中琴葉を演じる種田梨沙さんの快気祝的な公演という意味合いが強いって感触があったのと、夜想令嬢の気迫あるミュージカルが俗に言う「優勝」したという印象が強かった。
 一方、電脳警察サイバーコップから絶え間なく特撮オタクを続けてきた私は「仮面ライダービルド」という番組を見ていた。この番組では主人公・桐生戦兎が頭の良さを活かして仲間を弄るという描写があり、一つの見どころとなっていた。しかしそのとき雨宮天さんが声を演じてらしたベルナージュという姫がいてヒロインの美空に憑依していたが、高貴すぎたのかタイミングが悪かったのか、誰からも弄られないという可哀相なキャラだった。
 で、ミリシタに戻るとたしか誰かの誕生日がありホワイトボードにお祝いのメッセージが書かれていた。そういや雨宮天さんといえばミリシタでは北沢志保だったので、北沢志保のホワイトボードを眺めてみた。
 ・・・で。感想。
 なんじゃこりゃ。
 あるアイドル(劇場版からの仲である矢吹可奈ということが後ほど判明)ともう一人(後述)を除いてお祝いメッセージにどこかよそよそしさがあった感あったんだけど、
 「新作コント 5時からトレーニングルームで初披露!」
 って一見すると
 お祝いメッセージじゃないやんそれ!何この空気ブレイカー!
 ってて思ったんだけど、実はこのメッセージの主が野々原茜というアイドルによるもので、皆のよそよそしい空気を察して空気を換えるべくあえて偽悪に徹していることを知り、このコンテンツ深いなあと思った。
 またそんな意図を察していたのかいないのか関係なく、北上麗花というミリシタのやべーやつみたいな天然ポジションのアイドルが天然さをかましているあたりもいい味出していた。
 そんなわけでASでは萩原雪歩担当P、ミリシタオリジナル(39)では野々原茜主担当、佐竹美奈子副担当という時期が始まることとなり、ミリシタもそれなりにハマっていった。
 しかし、そんな体制をひっくり返すかのごとく、ミリ6th神戸1日目という忘れもしない出来事が起こることとなる。

ミリ6th神戸1日目Lvの出来事

 野々原茜は北沢志保と絡むことが多い一方、北沢志保には矢吹可奈という配偶者wがいるためか、後に白石紬と絡むことが多くなる。(白石紬にも桜守歌織という配偶者がいるというツッコミはさておき。)漫画「ミリオンBC」でもデュオを組むこととなり、あかつむコンビとして定着していく。
 でもって野々原茜って北沢志保といい白石紬といい、結構めんどくさいキャラと絡んで成長させていく立ち位置にあるように思ったが、ミリシタのめんどくさいキャラで検索したところ、田中琴葉というキャラが引っかかった。
 この田中琴葉、委員長とあだ名付けされるぐらい真面目なキャラで、Pに対する言動もやたら愛が重い。愛が重い発言で打線が組めるレベルである。後に魔進戦隊キラメイジャーの魔進マッハ、安達としまむらの安達桜と共に、愛が重い三銃士としてドラクエウォークのキャラにしたほどであるw真面目で愛が重いが故にめんどくさいキャラ認定されているのだろうと思った。また真面目なキャラで段取り取るのが得意という話を聞き、おニャン子の高井さんのことが頭に浮かんだが、そのときはただのエピソードとして話を聞き流していた。

 そんな中。ミリ6thを見に行くこととなり、できれば全通したかったが6th福岡1日目のみ当たったので、その回だけ現地へ行き他の回はライブビューイングを見に行くこととした。
 でもって令和が始まって間もない頃に開催されたミリ6th神戸1日目。なんか田中琴葉役の種田梨沙さんの様子がおかしい、歌声にも違和感…と思ってたら、種田さんがMCにてリベンジ宣言なさっていて、その真摯さが心にぶっ刺さった
 普通なら顧客に歌を提供する以上、たとえ失敗したとしても失敗しませんでしたと嘯くことが多い中、あえてリベンジしますと宣言したその真摯さに田中琴葉というキャラの本質を感じた
 でもって種田さんの真摯さと田中琴葉の真面目さがシンクロしている様子が心に刺さったことをきっかけに、種田さんのリベンジを見たいという気持ちが強くなり、田中琴葉担当Pとなる。そして琴葉だけでなく、琴葉と仲の良い所恵美や島原エレナも好きになっていき、やがてミリシタは箱推しとなっていった。あまりにも思いが強かったので、普段なら日時が半年ほどかかるガワコスの製作において、Pヘッドを1週間で完成させ、コミケにて披露した。おまけに田中琴葉を象徴する「控室で野球をしてはいけません」の看板を小道具として作る始末である。
 そして追加公演であるミリ6thSSA2日目にて田中琴葉(CV.種田梨沙さん)がご出演。ラストアクトレスで白石紬(CV.南早紀さん)と声量合戦できるぐらいになっており、一定のリベンジは達成されて個人的には大満足だった。おニャン子で未完に終わった高井さんの物語がここで一区切りを迎えたことにより、31年間心に詰まっていた淀みが一挙に晴れた気もした。
 しかし朝焼けのクレッシェンドがまた見たい、いや新曲も見たいので、少なくともその日までは田中琴葉担当Pを続けたいとか思っている。
 なお、最近はドラクエウォークやり続けてるのと、ミリシタのオファーのコミュ見るのが面倒になってしまい、ミリシタはログインすらしてない一方で、種田さんと内山さんのラジオはアニゲラなき今唯一の笑えるラジオとして聴収継続している。

終わりに

 以上、田中琴葉担当Pにいかにしてなったかを勢いで書いてきたわけだが、高井さんの面影が田中琴葉に一時期ちらついていた時期はあったかもしれない(というか田中琴葉の裏モデルかもしれない)が、今では他の誰でもない田中琴葉の物語を進めることができることに幸せを感じている。

追記

諸般の事情で一部記載を削除しました。大変申し訳ございません。

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