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プレ殿解除「された」カード選手権① [ボルメテウス・サファイア・ドラゴン]

あ、秋



どうもつまさきです。

この記事を書いているのは王来篇第三弾「禁断龍VS禁断竜」発売直前という事で(記事が出る頃には発売されてるんやろな、そうやろな、絶対そう、そうでした)、個人的には中村佑介先生のドンドン水撒くナウが欲しいところです。


◯新企画は迷走と共に


さて話は変わって。
この王来篇第三弾にはプレミアム殿堂入り、もしくは殿堂入りのカードのリメイクが多数収録されている事にお気づきでしょうか。

ジャストダイバー、いる? 強すぎない?

豆にもいい豆とよくない豆があるのです
豆だからといって差別するのはよくありません
これはいい豆です

当たり前のようについてるよな最近のGストライク

これらは一例です。
プレミアム殿堂(以下プレ殿)」とは、あまりの強さ等によりゲーム性を損ない過ぎると判断されたカードに与えられる称号のこと。プレ殿入りに選ばれるとデッキに一枚も入れられなくなります。

こんな感じってことよ

しかし。
そんなプレ殿入りカードでも、最近のカードパワーのインフレーションのインパクトを受けストレングスがディサピアーする事は珍しい事ではありません。

そこの君!ちゃんと分からない言葉は辞書で調べなさいよ!

実際、プレ殿から一枚制限、つまり殿堂入りに降格されたカードや、無制限になったカードもあるのです。

そういったカード達は、大抵解除されてもあまり使われず、スポットが当たることは今はほとんどありません。

ということです。なにが?

では俺がスポットを当ててやろうということで今回から、

プレ殿解除されたカード選手権

を始めていきます。

誰かもうやってそうで怖いな

これは、かつてプレ殿入りだったカードの殿堂理由や現在に至るまでの評価の移り変わりなどを、つまさきが独自の視点で生き生きと書き出す長編スペクタクルです。嘘です。いや一部嘘です。

前置きが長くなり過ぎましたね。
では第1回目に紹介するのは…


◯ 元祖プレ殿解除 ボルメテウス•サファイア•ドラゴン

です!

です!

初登場は2006年。

出身は「コロコロ•ドリーム•パック」という、当時から絶版だった基本セット、闘魂篇のパックに収録されていた人気のカードに加え、このエキスパンション限定の強力なカードがまとめて収録されていたことで好評を博したパックです。

デュエマは転生篇の終わりに差し掛かっていました。

同期には「ストリーミング•チューター」などがいますね。

なんかマフティーみたいなのいない?かぼちゃ。

さてこのカードの性能について見ていきます。


◯シールドは焼き払うもの

名前と能力から、「ボルメテウス•ホワイト•ドラゴン」の転生した姿という解釈であっているでしょう。

かっこいいな…(語彙力喪失の巻)

元ネタよりコストが3重くなっていますが、スピードアタッカーに1打点が付け足され、ボルホワを使っていて感じるタイムラグが解消されています。

スピードアタッカーとシールド焼却のT・ブレイカーというのはシナジーがとても大きく、切り込むことが出来れば3枚ものシールドを葬り去ることが可能。発売当時はまだニンジャ・ストライクがなかったこともあり、現在以上に焼却が決まりやすかったですね。

相手から見れば突然シールドの半分が消えることになり、多くのアドバンテージを得ることができます。にやり。

え?せっかくトリガーだったのに焼却された気分はどうかって?墓地肥やしになったよありがとうありがとう

シールド焼却という強大な能力によりS・トリガーや裁きの紋章Z、S•バックはもちろん、返しのターンの増えた手札による反撃をも許さないため、処理もされにくく、このカード一枚さえ出ればさっさと勝ってしまうことも少なくありません。

問題は10という重いコストですが、それについてはまた後ほど。

それでは、次に環境での使われ方について簡単に見ていきましょう。



◯その龍は闇の門と共に蘇る

サファイアの登場直後、デュエマ界では大きなニュースが。

みんな大好きボルバルザークのプレ殿入りです。

いとも簡単に追加ターンを獲得でき、出した時点でどちらかのプレイヤーの勝ち負けが決定する…なんて説明も聞き飽きたくらいの有名プレ殿カードですね。

このカードの後継者としてサファイアは活躍していくこととなります。

問題となっていた重いコストは『大勇者「ふたつ牙」』などでのブーストカードと組み合わせたり、(牙サファイアと呼ばれました)や「転生プログラム」「母なる大地」といった現在プレ殿当時四枚使用可能だった踏み倒しカードを使ったりとあまり問題になりませんでした。

母なる父…じゃない危ない危ない

このように転生篇最後の環境でも活躍していましたが、さらに次の不死鳥篇に入るとさらなる強化パーツをゲットします。

それが「インフェルノ•ゲート」です。

これも現在プレ殿。

これにより「ダンディ•ナスオ」などでサファイアを墓地に落とし、マナ加速して最速4ターンでサファイアを着地させる通称「茄子サファイア」というデッキが環境を暴れ回ることに。

その後、茄子サファイアに有利が取れる「除去サファイア」が登場。

除去サファイアは最速ゲートサファイアの動きが出来つつ、「魂と記憶の盾」により相手のサファイアを墓地以外に送ることができたので、一躍環境トップとなりました。


◯儚き夢の終焉とリメイク

このように転生篇の終わりから不死鳥篇にかけての環境を暴れ回ったサファイア。

2007年1月。

あまりの暴れぶりに登場から一年もたたないうちにプレミアム殿堂入りとなります。

殿堂入りではダンディナスオ等で簡単にサーチできてしまうための一発プレミアム殿堂という措置だったのでしょう。

禁止化に伴いこの後暫くは姿を消します。

動きがあったのは2013年。
エピソード2期に発売された「ブラック・ボックス・パック」に、ボルバルザークと共に再録されました。禁止カードの中でも知名度が高かったことがわかりますね。


そしてその次のエピソード3期では待望のリメイクカードが出ます。

「フルホイルVSパック 仁義無きロワイヤル」収録の「神青輝 P・サファイア」。

あれだけ環境を荒らしたサファイアのリメイク。
強いに決まってますよね!

それがこちら。

かっこいいけど…

クソ雑魚スペックと言うのは言い過ぎ感はあります。
でもまあ雑魚くらいではあるでしょう。はい、

弱いです。

リメイクがこんなだしサファイアが使える日はもう来ないのか…と誰もが諦めたその時…


◯異例の解除と一つの時代の終わり

2015年。サファイアの殿堂降格が発表されました。

当時としてはデュエマに限らずTCG界においても異例の「禁止カードの格下げ」に踏み切った運営。サファイアは帰ってきました。

当時は革命篇。
革命篇というとそのインフレ度で知られています。

例えば新能力、「侵略」。このレッドゾーンは、

なんと条件さえ揃えばクリーチャーの攻撃時にノーコストで進化できます。大体3ターン目には出てきます。

???

そしてT・ブレイカー!

???

このようなデュエマの高速化はサファイアにはとても痛手であると言えます。これが殿堂降格の理由として最も大きいと言えるでしょう。

また、サファイアを早出し出来てとても相性の良かったインフェルノゲートや母なる父はプレ殿になっていました。新章デュエルマスターズ以降に登場した強力な踏み倒しメタも向かい風となっています。

ではマナを貯めようにも先述の通り現代高速デュエマは10マナなんて許しません。

レッドゾーンがブブーンブンブン♪

さらには火文明10マナのカードの競合相手が増えてしまいました。例えば。

どのカードにも強みはありますが、制圧力や爆発力ではサファイアは負けていると思います。


時代の波に呑まれていったサファイア。

降格後も限定構築などでしか使われず、ついに2020年に無制限化します。なんか悲しさもあり、嬉しさもあり。

どうにかして使ってあげたいものです。
幸いシールド焼却は現在でも決まればある程度の強さはあります。

最近のカードで相性がいいものは「ボルシャック・モモキングNEX」でしょうか。連ドラに何枚か入れてみるのもいいかもしれませんね。


◯最後に

書いてて難しかったですね。
なにぶんこのカードが活躍していた時代を知らないものですので、調べながら書く、となるとなかなかの労力が必要となりました。

今までで1番長い記事になったと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
次回がありましたらまた次回にお会いしましょう。さよなら。さよなら。さよなら。



これであと3回分のネタができたぞう

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