見出し画像

周年ワンマンとこれからと

2023年11月3日。
サウンドピースで朝一のパーカーコーデライブを楽しんだ後、物販でガヤガヤしていた。
「とーるさん、この後は?」
「2本目は予約してないー。3本目100本ノックの予約だけはしてある…けどあんまり行きたくないんですよねぇ」
「なんで??」
「100本ノック、初回いったら絶対いっぱい行きたくなっちゃうもん」
「いっぱい行けばいいじゃないですか」

点染テンセイ少女。が2024年4月のワンマンライブに向けた企画の一つとして出された「地獄の100本ノック」。
ワンマンに向けて、100本の主催企画をおこなうというもの。
参加回数により、様々な特典がもらえるらしい。
70回参加の特典は、一人で観るセトリも決められるライブの参加権。

約五カ月で70本。
100本ノックにしか参加しなくても、通常よりも遥かに多いペース。
しかも日時が決まっていない3月以降だけで50本。
どう考えても無理だよなぁという気持ちと、「いっぱい行けばいいじゃないですか」という言葉をリフレインさせながら自宅へ戻る。

結局、夕方までダラダラして、なんとなく準備をして渋谷へ向かう。
お久しぶりのCROWLで受付を済ませ、壁に張り付いて開演を待つ。
選手宣誓から始まるライブ。1組だけの対バン相手。今までとは違った雰囲気とノリのライブ。厨二病が止まらないようなキャッチャーに扮する推しさん。

「やっぱり楽しいじゃん!」
と憤りながら帰宅。翌日の2戦目もまんまと参加する。というか16戦目まで全部参加して100本ノックおじさんみたいな扱いを受ける。

対戦相手によってセトリを合わせていくのか、普段とは違う雰囲気のライブが多い。
力でねじ伏せようとしてるようなライブがちょいちょいあって、「あぁみんな(演者もファンも)負けず嫌いなんだな」と。
対戦相手のグループさんが、中華っぽい曲を持ってくるのも面白い。
主催と銘打つと、こんなにも内容が変わるんだと、また一つ学ぶ。

テンテン主催か事務所主催のライブしか通わない生活が続き、推しさんにも「おまえ100本しかいないな(意訳)」と言われたからってわけではないけれど、1月末、大きめのイベントを急遽見に行く。

丁寧でむちゃくちゃレベルアップしてるじゃん。
今まで、少年マンガの武者修行パートを観ていたようだ。

2月に入り、ワンマンに向けた配信企画「46通り世界線」が始まる。
ワンマンはまだまだ3か月近く先。でも確実にその日が近づいていくことを実感する。
2人ずつペアで様々な企画配信をするこの企画、普段あまり見ないペアの絡みが愉快だったり意外だったりして楽しい。そもそも推しさん、他のメンバーとがっつり絡んでる姿をあまり見れないし(小声)。

1月から3月末まで、職場でわりと理不尽な環境に放り込まれ(控えめな表現)、3か月間キレっぱなしで過ごし、行けるはず行くつもりのライブを何度も落としていたので、46通り世界線には本当に救われた。

3月、仕事が修羅場続きで、40度の熱出して、誕生日にいっぱいリプライもらって、ライブで新曲聞けて、コアラのマーチチャレンジは失敗し続けて、隙あれば喫茶店に逃げ込んで、桜がキレイで、他所のワンマン2回も行って、握手会なんかもあって、チケットも無事入手して、トータルでは幸せな1カ月間を過ごす。

4月。
仕事量がだいぶ落ち着くものの、散乱していたチェキを整理し続けたり、過去ツイを漁ったり、noteを書いてみたりと、落ち着かない日々が続く。
カレンダーを見て、指折り数えて、セトリ想像して、修学旅行前だって高校時代に唯一力を入れて執行部までやっていた文化祭だってこんなではなかっただろうってぐらいソワソワして過ごす。
1年前、初めて観たワンマンが最高だったから。それを越えるって言ってくれているから。

ワンマン10日前。
ZEPPでライブを観て、仕上がりが良くて、ワンマンに期待しかなくて情緒がどこかへ吹き飛ぶ。前日までずっとソワソワ。去年のパンフレット見て、音楽番組の出演を観て、ギャンデミックさんとの対バンでのびのびライブしている姿を見て少し安心して、過去のnote晒したりして過ごす。やっぱりコアラのマーチから推しさんの名前は出ない。

当日。
仕事の日より早く目覚め、一人でミスドへ。
有休は取っているが、正午までは連絡取れるようにしてあるので、身動きが取れない。そもそもライブは夜だ。
ちょこちょこ職場と連絡を取り、正午ジャストにパソコンを閉じて家を出る。

今までのソワソワが嘘みたいに落ち着いてのんびりと目的地へ。
数十年ぶりに見た川崎駅は「僕おしゃれな街ですけど?」みたいな顔をしていてちょっと面白い。
とりあえずクラブチッタの場所を確認。飯屋を探していると仲良くしてくれている村人さんを発見し、さらって一緒に喫茶店へ。

前物販まで時間をつぶし、再びクラブチッタへ。

はみ出るほど緊張している推しさんを見てなんだかさらに落ち着く。
他のメンバーも表情が硬くて面白い。

物販を終わらせ、再度一服しに喫茶店で時間を過ごし、整列時間になったのでクラブチッタへ戻る。

道の2/3を封鎖する待機列に引く。

邪魔そうにベルを鳴らしながら通行する自転車、列の入り方がわからなくて右往左往する人たち、不機嫌そうに注意事項を連呼するスタッフ、「どこが演るんだろう?」と覗き込む通行人。

なにこれ、おっきいイベントじゃん。

見たことある人も見たことない人も他所のアイドルさんのお強いファンの人もいて、スタッフさんがあちこち走り回って、お偉い方がこれまた見たことないような不安顔で行列を覗き込んでいる。
混乱しているような混乱していないような不思議な状況で入場開始。
紙チケットは後回し。電子チケットにすればよかったかなとちょっと後悔。でもやっぱり形に残したい。

入場して、居場所探しはちっこい同居人に任せる。
立ち止まった場所はフロアのど真ん中。
(MIXの中心にいることになりそうだけど大丈夫なんかな)と思いながらも、人はどんどん増えていくので黙って荷物を足元に置く。
大行列と薄暗いフロアと増え続ける人とで一気に高まる緊張感。
広いフロア、高い天井、大きなスクリーン、たくさんの照明。全部点染テンセイ少女。のために用意されたもの。
ドリンクを交換しに行く際にすれ違った村人さんに弱音を吐いてみるも緩和はされない。

開演してからは、やっぱり記憶が曖昧。
虹彩エフェクターから始まるのにビックリしたこと。
存在証明で推しさんが泣いているように見えたこと(否定された)。
朗読劇のレベルが格段に上がっていたこと。
コールもMIXもあちこちで沸き起こるため中心が存在しなかったこと。
ムービーの最後の登場シーンで「え?」と思ったこと。
自然な形のアンコールが心地よかったこと。
セトリにストーリー性を感じたこと。

全部「わー面白かったー!!」で済まして、夕飯難民になって、クタクタになって帰宅。
いろんな情報を漁りながら就寝。

翌朝、カツカレー食べて、いつも通りだらだら仕事して、夕方ぐらいになって、やっと気が抜けたのか、じんわり感動の波が押し寄せてくる。
10人での周年ワンマン。
去年いなかったことをネタに昇華させて、朗読劇開始時点で犯人がわかっている物語なのに最後まで楽しくて、配役ひとつひとつ、台詞ひとつひとつ、セトリひとつひとつにきっと細かい意味があって、音楽と物語を綺麗に融合させて一つのエンターテインメントを作り上げて。

いろんなオタク歴の長い同居人によると、ワンマンでの新衣装公開は珍しい話ではないらしいけど、初体験の僕からするとよもやよもやの体験で、正直、出会ったころの中華衣装が大好き過ぎるんだけど、今回、中華色が一切なくなって、逆に目に馴染む気がする。ってか単純にかわいい。


昔から、満足すると気持ち的に一区切りする悪いクセがありまして。
ワンマンに満足し過ぎて、ほわほわしているうちに名古屋遠征が始まって、気持ちも距離も遠くなって、5月の予定表見ながらカレンダーに書き込む作業も、なんとなく同居人の予定に合わせた作業になっていきまして。

そんな中、お台場のガンダム前でリリースイベントをやると。
前日の生誕祭が楽しかったのもあって、ちょっと重い腰。
お台場遠いなーゆりかもめ高いなー。言い訳ばっかり頭に浮かびながらもそもそと準備して向かう。

初めて観たのがリリイベだったし、リリイベで一区切りしてゆっくりペースなのも悪くないかなー。なんて思いながら電車に揺られる。

お台場に到着し、長い橋を渡りながら、去年の8月と同じようにバカみたいに晴れ渡った空の下、TIFのスカイステージがあったビルを見ながら歩く。
ガンダムの向こうの階段でテンテンが新曲を歌っている。時間早くない?と思ったら公開リハーサルっぽい。

見知った人たちに挨拶し、CDを買って喫煙所へ。
開場時間になっても、初めて観た時みたいに隅っこで見ればいいかなーなんてのんびり一服。
開始前に戻って、なんとなく後ろにいるのも居心地が悪くて群れの中に紛れる。

17時、バナージの声が響き渡り、ユニコーンガンダムが起動する。
終わるのを待って聞きなれたSEが流れて、テンテンが登場する。

ちょうどリリイベの前ぐらいに、ツイッターで議論されているのを眺めていた。
今回のように、関係ない人がたくさんいるような環境の中でコールやMIXをするのはいかがなものか?という内容だ。
するべきだ。しないべきだ。控えめにするべきだ。
様々な意見が演者も交えて議論されていた。
僕のTLに流れてくるぐらいだから、リリイベに集まった人たちも見ていることだろう。

みんなが選択したのは「全力でするべきだ。」だったようだ。
いつもより声でっけぇの。笑っちゃうぐらいノリノリで。その場でオリジナルまで入れちゃって。
で、演者さんたちもすっげぇ満足そうなの。
輪に入らないくせにそういうのがすっごく楽しくて、幸せな空間で。
終わって後ろみたら、遠巻きに見てる人たちも楽しそうで。

屋外で好天でワイドでサイン付きでってなんだか豪華なチェキもらって、タバコ吸って戻ってくる途中で、
「〇〇色の子かわいかったねー」
「歌上手かったねー」
「こういうのきっかけで沼っちゃうんだろうねー」
なんて言いながら歩いてる女の子たち見て嬉しくなっちゃって、〇〇色の子のチェキ渡したいけど事案にしかならないから自重して。

よくよく考えるでもなく、満足するには程遠い状態でしてね。
身勝手だから簡単に言ってしまうけど、もっとたくさんの人に点染テンセイ少女。の魅力を知ってもらいたいし、もっと大きいところで活躍してほしいし、もっといろんな媒体に出てほしい。
僕が去って忘れられるんじゃなくて、人が多すぎて忘れられたい。

また、次の周年まで楽しみな一年が始まると思うと幸せだね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?