#PIST6 選手一人一人の個性的なユニフォームに可能性を感じた話
PIST6のユニフォームとは?
PIST6では現行競輪とは異なり、選手一人一人がオリジナルのカラフルなユニフォームを着用してレースを走ります。
個人に対してデザインやカラーリングが決まっているので、「河端朋之選手と言えば青地に白のチェッカーフラッグ柄だし、堀江省吾選手は赤とオレンジと白の派手派手なカラーリングだよね〜」というふうに、何度かレースを見ていると、選手名とユニフォームのデザイン・カラーの組み合わせが自然と刷り込みされていきます。
そのPIST6ユニフォームをPIST6以外で着用している姿を見ると、PIST6ファンとしてはちょっと嬉しくなります。
全プロで着用している姿
全プロとは全日本プロ選手権自転車競技大会の略称で、普段は競輪選手として現行競輪を走る選手たちが、競輪の枠を超えて様々なトラック競技(各種計測系種目、スプリント、ケイリン、エリミネーション)に参戦して戦う大会で、71回目となった今年は高知競輪場での開催となりました。(5/27に開催されていた話をこのタイミングでするのは筆が遅いからです。)
高知県での開催なので当然現地に行ったわけではないですが、高知競輪場のYouTubeチャンネルで配信がされていたのでアーカイブを観ました。こちらから視聴が可能です。
PIST6ユニフォームで全プロを走ってた選手たち
全プロでは基本的には所属している支部?のユニフォームを着用していることが多いようですが、個人種目に出場している選手の一部で、PIST6ユニフォームを着用している様子が確認できます。
深谷知広選手のYouTubeチャンネルで上がっている全プロの動画(画質がメチャクチャ良くてすごい)のサムネイルにもなっている望月一成選手をはじめ、木村皆斗選手、青野将大選手など、PIST6で実績のある選手たちがPIST6ユニフォームを着て出場しています。(最近PIST6に来てない選手が着てると「早く戻ってきて!」って思ったりはしますが、、)
PIST6のユニフォームはエリミネーションでの選手の判別にメチャクチャ役に立った
このnoteを書こうと思ったのは、単にPIST6ユニフォーム着てくれてるの嬉しい!というのももちろんありますが、それ以上にこのユニフォームがとても役立ったということが書きたかった本質のところです。それが、エリミネーションでの選手の判別です。
エリミネーションは、周回ごとに集団の最後尾にいる選手が除外(エリミネート)される競技ですが、除外される選手は基本的にゼッケン番号のみスピーカーからアナウンスされる仕組みになっています。
高知競輪場のYouTube配信では、ゼッケン番号と選手名がテロップ表示される仕組みで視聴者にわかりやすく配慮されていましたが、現地で観戦をしているとしたら、ゼッケン番号のみで応援している選手が今どこを走っているのかを肉眼で判断するのは、けっこう難しそうな気はします。一応、ゼッケンの他にヘルメットキャップもありますが、二桁の数字の判読は視力検査レベルだと思います。
その点、PIST6で見慣れたユニフォームだと、仮にゼッケン番号が判読できなくても、個人に対してのデザイン・カラーリングであるため、集団内でどのあたりにいるのかが一目瞭然で非常にわかりやすいのです。
エリミネーション車券が販売される世界線
自転車競技法において、車券を販売できるのは何も競輪競技に限った話ではなく、法律上はエリミネーションのような、自転車トラック競技全般でやろうと思えばできるそうで、実際、PIST6を運営しているJPFは、将来のロードマップの中に、より幅広い競技のベッティング化を組み込んでいるようです。(ヒカル×PIST6の動画から言及部分をクリップしました↓)
また、少し前の東スポWEBの記事を紹介しますが、2023UCIトラックネーションズカップ第1戦ジャカルタにて、男子エリミネーションで優勝した橋本英也選手は「絶対にエリミ競輪は盛り上がる!」と語っています。
もし将来的にエリミネーションで車券が買えるようになって、出場している選手一人一人がオリジナルのユニフォームで参戦するようになったとしたら、世界で一番選手を把握しやすい自転車トラック競技になるんじゃないかと思います。
PIST6のオリジナルユニフォームは選手にスポットライトを当てる存在
少し話は脱線してしまいましたが、PIST6においてもそれ以外においても、オリジナルのユニフォームは選手一人一人に対してスポットライトを当てる非常に貴重な財産だと思っています。
公営競技という特性上、どうしても選手が賭博の駒として認識されてしまいがちで、「1番が〜」などと選手名ではなく車番で会話がされてしまうことがありますが、PIST6のオリジナルユニフォームという存在があることによって、選手一人一人に個性が表現され、よりリスペクトを与える存在となっているのではないかと感じています。
新規参戦選手が増えると、この選手はどんなユニフォームで参戦するんだろう?というワクワク感もあるので、今後も個性的で華やかなレースを見続けられることを期待しています!
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