つむじの中心に、愛をさけぶ
今、1歳半になった。
私の愛する宝物…いや、宝人。
赤ちゃんというには大きいし、
子どもというには、まだまだ小さい。
私にとっては3度目の1歳半児。
1人目の時も、
2人目の時も、
巻き戻せるなら、もう一度だけあの
ポヤポヤな時間を味わいたいと思ってしまうほど
愛おしかった。(今は今なりに愛おしい)
3度目の正直、
2度あることは3度ある
石の上にも3年
3度目の、巻き戻せない愛おしい時間
斜め後ろからの角度で見るホッペの丸いフォルム
(たまらなく食べたい)
襟足だけ伸び始めた薄くて柔らかい髪
(後ろからうなじに顔を埋めると、愛しの汗くささ)
手首や足首に未だ残る輪ゴムの跡のようなシワ
ペタン、ペタン、とペンギンのように左右に小さく揺れながら歩く足音
眠っている時のピタッと閉じられた瞼
うつむき加減で何かをいじっている時の突き出した唇
覚えたばかりの「バナナ」を何度も連呼し、たまに「バナナナ」になってしまう
台所でご飯作りを阻止しようと、私の足元で大の字になって寝転ぶ
引き戸をこよなく愛し、自分で閉めて、再び開ける時、顔中で「ばあーーー」と言って世界中を驚かしたぞーみたいに、ドヤ顔する
小さな指、爪、耳垢が溜まりやすい耳
いつもお風呂でキレイに洗っても顎下の首筋がちょっとクサいこと
海に行ったら必ず砂を味見する
誰かかオヤツを食べてると、両手の平を重ねて見せながら「チョダイ!」(ちょうだい)と言いにくる
挙げだしたらキリが無い。
愛おしすぎてたまらない
私の愛する宝人。
私に生きる意味を教えてくれる。
日々の活力を充電させてくれる。
ずっとずっと、くっついていたい。
カータン、
バナナ、
チョダイ!
(ニコニコ♪)
まだまだ二語分でもなく、ただ知ってる単語を
一語文で言っているだけなのだが、
バナナ、いくらでもあげたくなっちゃう。
ダメよー、食べ過ぎは良くないよ
と言いながら、もう一度「バナナ」が聞きたくて
しばらくしてから、また言いに来るのを
密かに楽しみに待っている。
世界の中心…
ではなく、
小さな頭のつむじに向かって、
愛してるよー!!!!!
と、お腹の底からさけびたい。
小さな幸福に感謝。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?