花開く想い

はじめまして。たまごと申します。

普段はTwitterでお話をすることが多いのですが、どうしてもTwitterで話すには複雑になってしまいそうなお話だったので今回こういう形で文字を書いている次第です。

長々と前置きをするのもアレなので早速本題に…。

内容としては、「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」のアニメ12話を視聴して自分なりにまとめておきたい気持ちだったり何だり…喋りたいことだけ触れてただひたすら喋る感じになると思います。

普段Twitter見ている方は何となくお察しかもしれませんが、ほとんど上原歩夢ちゃんの話です。

ガバガバな部分も多々あるかと思いますが、よろしくお願いします。


離れたくなんて、ない

冒頭の歩夢ちゃんのモノローグでも語られていますが、『離れたくない』この感情がここ最近の歩夢ちゃんを突き動かしていたのだと思います。

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今までのお話で語られた、
何をするにもずっと一緒だった幼馴染が自身の夢を見つけ、自分の知らないところで他の人と歩き出していることの寂しさ・焦燥感からくる『離れたくない』

これも勿論なのですが、12話でもまた別の『離れたくない』が語られているように私は感じました。


例えばAパートの侑ちゃんと歩夢ちゃんが会話している場面。

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「私のスクールアイドルの夢はまだこれからなのに、
侑ちゃんが一緒じゃなきゃ私、一歩も前に進めないよ…!」


歩夢ちゃんの出し物の打ち合わせをした後のモノローグ。

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「自分ではいい所なんて分からないけど、今日子ちゃん達がああいってくれるのは嬉しい」

「同好会に入って数ヶ月、スクールアイドルとファンが一緒になってどんどん世界が広がってる」

「侑ちゃんもすごく張り切ってて楽しそうでよかったなって、そう思ってるのに…」


2つの場面から

歩夢ちゃん自身スクールアイドルとして活動していく中での喜びがあって(全然関係ないですが個人的にアニメでも語られてめちゃめちゃ嬉しかった点です)、侑ちゃんもすごく楽しそうで嬉しいけど
でも侑ちゃんがいないと自分は歩いていくことは出来ない、歩夢ちゃんがスクールアイドルをするにあたって侑ちゃんが必須パーツであることによる『離れたくない』というのもひとつあるのだろうと…。

もちろん、この先も侑ちゃんが歩夢ちゃんから離れることはないと語られる訳ですが
少なくともこの時点で歩夢ちゃんはそういう風に思ってしまっているのかなと思います。


そして、Bパートのせつ菜ちゃんとの会話の場面。

「私がスクールアイドルを始めたのは、みんなのためじゃないんだ」

「見て欲しいのはたった1人だったの」

「侑さんですね」

「だけど今は変わってきてて、こんな私をいいって…応援してくれる人が沢山いて、その気持ちが嬉しくて、大切で…。」

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(※)「今は私の大好きな相手が侑ちゃんだけじゃなくなってきて、本当は私も離れていってる気がするの。でも…」


「私も我慢しようとしていました、大好きな気持ち…」
「…でも結局やめられないんですよね」

「…始まったのなら、貫くのみです!」

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「止めちゃいけない、我慢しちゃいけない…」

「…そうだね、ありがとう!」


この会話で歩夢ちゃんがスクールアイドルを始めて自分自身に芽生えた新しい大好きな気持ちを我慢してしまっていたということが発覚します。

ここからはその事実を得ての私の妄想なのですが
(※)の台詞には言い切れなかった続きがあって、

「(でも…)その気持ちを肯定したら本当に侑ちゃんと離れちゃう。離れたくない、離れたらダメなんだ、だからその大好きな気持ちを我慢しないと」

意訳のような感じになってしまいましたが、そのような台詞が隠れていたのかなと思います。

スクールアイドルをするなかで夢を見つけ、自分から離れていってしまっているように(歩夢ちゃんには)見えていた大好きな侑ちゃんの姿。

それを自分に重ねてしまった結果、新しく芽生えた大好きな気持ちを我慢してしまったのではないかという考えに至りました。

そんな歩夢ちゃんを見て、大好きな気持ちを否定することの辛さを誰よりも知っている優木せつ菜ちゃんが伝えた「大好きな気持ちは貫くのみ」という言葉。

あまりにも説得力がありすぎますね。

(他のメンバーについてもそうなのですが、虹ヶ咲アニメってうまいことメンバーの成長した姿をお話に落とし込んでくれるので「メンバー個人の成長」が虹ヶ咲のもつ一つの大きなテーマだと思っている私には(皆さんもそうかもしれませんが)圧倒的信頼があります。スタッフさんありがとうございます。)

ちょっと脱線してしまいました。次の話題に移ります。


6:37

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いきなり何のことかと思うかもしれませんが、Aパート最後の歩夢ちゃんが侑ちゃんからのメッセージを受け取ったときの時刻です。

これ、ただの時刻と言ってしまえばそうなのですが調べてみると「637」という数字の列には意味があるようで、(ナンバースラングと言うそうです)

意味としては Always and forever (いつもそして永遠に)

という意味があるそうです。

これを見たときに私の脳裏によぎったのが第一話ラストに侑ちゃんが言い放った「いつだって(≒いつもそして永遠に)私は歩夢の隣にいるよ」でした。拡大解釈とは思いますが、私はそのメッセージが637に隠されているのではないかと感じざるを得ませんでした。


また、厳密な定義から言うと違うのかもしれませんがエンジェルナンバーも調べてみました。


エンジェルナンバー「6」

お金や所有物など、目に見える資産への執着を表しています。天使たちがあなたに「物質的な側面に囚われすぎています。それらのことを必要以上に心配しすぎないでください」と伝えています。(抜粋)

侑ちゃんは歩夢ちゃんの所有物ではありませんが、

「侑ちゃんへの気持ちにとらわれてしまっているようだけどそれは心配しなくても大丈夫」

と私は解釈しました。


エンジェルナンバー「37」

あなたはアセンデッドマスターによって導かれ、正しい道にいます。導きや答えを求めるために、祈りや瞑想で彼らとコミュニケーションを取ってください。(抜粋)

これは文字通りで、今歩夢ちゃんが歩いている道は間違っていないということでしょう。


まとめると

「侑ちゃんはいつも、これからもずっと歩夢ちゃんの隣にいる。今は侑ちゃんへの気持ちにとらわれてしまっているようだけどそれは心配しなくても大丈夫。歩夢ちゃんの本当の気持ち(=新しく芽生えた、応援してくれる人への大好きの気持ち)は間違っていない。きちんと向き合って。」

こういったメッセージが読み取れる気がします。

歩夢ちゃんが気づいていなかっただけで、既にこの時点で道は開かれていたのだろうと私は思います。


歩夢ちゃんのファンのこと

この辺からは単純な感想多めになります。ご容赦ください。

以前、第6話で璃奈ちゃん達とジョイポリスに遊びに行ったときにファンの子に話しかけられることがあったと思います。そのときは単純に歩夢ちゃんにもちゃんとファンがいるのを描いてくれてありがとうという気持ちでした。

12話ではファンの子達と侑ちゃんでステージを作っていましたが、そのときにファンの子から黄色いガーベラを贈られていると思います。

花言葉は劇中でもありましたが「愛」、他には「究極の美」「親しみやすさ」「優しさ」「暖かさ」などがあります。

また、ガーベラ自身の持つ花言葉としては「希望」「前向き」などがあって、どれをとっても歩夢ちゃんにぴったりの花言葉ですよね。

https://rennai-meigen.com/gerberahanakotoba/

「ファンの子への大好きな気持ちも我慢しなくていい」

そんな答えを見つけた歩夢ちゃんに、歩夢ちゃんのことが大好きなファンの子からそんな言葉をスクールアイドルのステージという形で贈ってもらう。
語彙力不足で伝わっているかわかりませんが、演出として最高過ぎないでしょうか??


ちなみにご存知の方も多いかと思いますが、スクスタでのキズナエピソードでは「自分がまだまだなのはわかってる、だから花と一緒に私の成長する姿を見守って欲しい」と歩夢ちゃん(とあなたちゃん)からファンの子にガーベラの種を贈っています。

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そしてその後のファンの子が歩夢ちゃんに直接「そんなことない」理由を語るシーンで語られる

「可愛くて、純粋で、いつも頑張っていて…」
「私たちは、そんな歩夢ちゃんが大好きなんです」

そう。それなんです。本当それ。それでしかない。それなんすわ。頷きすぎて涙と一緒に首吹っ飛びました。

短い台詞でしたが、あのシーンに私が紛れ込んでいるんじゃないかと思うくらい。というかこれが喋りたくてこの話書いてるまであるレベルです。それくらい共感するものがありました。

ここまで歩夢ちゃんのことを見ていて彼女のために自ら考えて動いてくれるファンがいる。本当に嬉しいことです。
彼女たちもまた、歩夢ちゃんにとってかけがえのない存在になったのではないでしょうか。


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それだけで終わると思いきや、侑ちゃんもお花を作っていたみたいで。

贈られた花言葉は「変わらぬ想い」

後で調べましたが恐らくこれは『ローダンセ』の花でしょう。

https://hananoomoi.com/archives/39739

他の花言葉は「終わらない友情」「飛翔」とあります。
考えうる限り、侑ちゃんが今歩夢ちゃんに贈れる最高の花言葉でしょう。


そして次のシーン、私は歩夢ちゃんのこの笑顔を2週間待っていたと言っても過言ではありませんでした。

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「みんな…大好き!」

最初に侑ちゃんだけを抱きしめ、「ずるーい!」と笑顔で寄ってきたファンの子達もその後一緒に抱きしめる。

歩夢ちゃんの「大好き」が形になった瞬間とも言えるでしょう。本当によかった…。


Awakening Promise

12話挿入歌、曲名にある「Awakening(目覚めつつある)」という表現がめちゃめちゃ刺さりました。

完全には目覚めてはいないけれど、自らがスクールアイドルとして真に目覚めるためもう何も阻むものが無くなった状態の歩夢ちゃんにこの上なくピッタリの言葉ではないでしょうか。


そして、劇中でこの曲の始まる前の侑ちゃんと歩夢ちゃんとのやりとり。


「私が夢を見つけられたのは、歩夢のお陰だよ」


「私も侑ちゃんがいたから、スクールアイドルを始めることが出来たんだよ」

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「侑ちゃん、今までありがとう!」

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「歩夢、今までありがとう!」
そう話す2人の顔には光が差しています。
11話ラストとは対照的ですね。


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流れ出すイントロ。階段をかけ上る歩夢ちゃん。

語彙力がログアウトしかけてて申し訳ないのですが、あまりにも流れとして綺麗すぎないでしょうか?


また、言うまでもないかもしれませんが「Promise」とはDream with Youで歌われた約束のことでしょう。

PVの中身について、きっときちんと探し始めたら年が明けてしまうくらい時間がかかってしまうと思うので(これを書いている時点でもう放送から3日経っています)

特に気になった点をピックアップして書いていこうと思います。


①Bメロラストの雲から飛び出す歩夢ちゃん

昨日とは違う風が心を締め付けるけど
ずっと思いは繋がってるから

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突然空から落下する歩夢ちゃん。最初観たときは何が起きたのかどういう意図なのかよくわからなかったのですが

暗い夜・雲という、ある意味これまで歩夢ちゃんの心にあったネガティブな部分が解放されて"みんな"がいて明るく光る地上へ自ら降りることを選んだ、歩夢ちゃんの心情変化を描いているのかなと受け取りました。

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また、Dream with Youで「飛び立つ」という歌詞がありましたがそれも何か関係ありそうですね。


そして、飛び降りる最中に背中からピンクの翼が生えてすぐに抜ける演出があると思います。

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これ、少し調べたら夢占いでそれっぽいことを見つけたので当てはめてみました。
このPVもいわば歩夢ちゃんを見ている人が見ている”夢”と言ってもアニガサキ的には間違いではないと思うので…。

翼の生える夢
自分の身体に翼が生えてくる夢はアナタの将来が明るい事を示している夢です。新しい事に挑戦しようという気持ちや新しい事を取り入れて行こうという素直で柔軟な姿勢が明るい将来を展望しているでしょう。
翼を捨てる夢
拾った翼を捨てる夢は自立心が高まっている事を暗示している夢です。綺麗な羽根を捨てる夢の場合はアナタが今、恵まれた環境にいたとしても
その環境を捨ててでも自分の思う道を進みたいと考えている時に見やすい夢です。

https://yumeuranai-makura.com/tubasa/ より引用

自分で言うのもなんですが、あまりにも完璧すぎる答えにたどり着いた気がします。つまりこれは

歩夢ちゃんがスクールアイドルとして自分の色を見つけて歩き出し(≒自立心の高まり)、その将来は明るいだろう。

もっとうまい表現があるかもしれませんが、何となくこんな意味合いを持った演出なのではないかと思います。


②太陽へと伸ばした手、その下に重なる手は

私らしく進もう 描いた未来
いつか いつか叶えよう

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太陽へ伸びる左手が2本。これ、片方は歩夢ちゃんで片方は侑ちゃんなのでしょう。

それぞれ歩き出す道・目指す夢は違うけれど描いた未来・叶えたい未来には歩夢ちゃんと侑ちゃんがすぐ隣にいる。だって「想いは繋がっている」から。

あまりにも美しすぎる。『Dream with You』の真の意味なのかもしれません。


③ステージ

Dream with Youのときと比べて明らかに豪華になったステージ。これは歩夢ちゃんを応援してくれる人の想い、歩夢ちゃん自身のファンへの想いが顕現したものだと私は思っています。

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これの意味するものとしては、上原歩夢ちゃんは応援してくれる人の声があって初めてスクールアイドルとして完成するということでしょう。(スクスタでもその傾向はあったためある意味納得した部分もあるのだとは思いますが)


④手を繋いで一緒に階段を上っていく2人、開く傘

何気なくすごしていた頃からは
想像もつかないほど目まぐるしくて、
でも楽しい日々
私たちの答えはまだわからないけど
一緒に歩いていこう、これからも…ずっと!

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ラストのシーン。

第1話でアルバム曲からの引用がなかったのでどこでくるだろうと思っていたらまさかのここ。

語られる台詞と映像が本当に全てなので下手に語らない方がいい気がします。開花宣言のこの歌詞がここまで響くシーンを私は知りません。


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そして開く傘。『花開く想い』のラストで傘が開き、真の意味で全員の想いが花開いたのが最高ですね。


おわりに

つい長々と書いてしまいましたが、私の駄文に最後までお付き合い頂いた方々本当にありがとうございました。

これだけ書いた後だと、多少粗はあるにしてもやっぱりこういう形にしておいてよかったなと思います。
抜けている部分も多くあるかと思いますし、まだ語りたいことは沢山あるのですが…。

12話にしてようやく全員がスクールアイドルとして花開き、私も晴れやかな気持ちで最終話である13話を待てるのが幸せで楽しみなような寂しいような…今はそんな気持ちです。

今しか味わえないであろうそんな気持ちを味わいながら、筆を置かせて頂こうと思います。

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