【医学部受験】講師が語る予備校の選び方②

医学部コース or 医学部受験専門予備校?

まずは医学部受験専門予備校がどんなところかを知っておかないとダメですよね。
(長いので以下、医学部予備校と呼びます)

予備校を選ぶ際、その学費は無視することはなかなかできないです。
学費だけで予備校を決定する受験生も少なくありません。
近年、本当に医学部予備校が増えましたが、まぁその学費は決して安くありません。いや、普通に高いです!笑
学費を比較すると間違いなく

学費比較
医学部コース < 医学部受験専門予備校

となるでしょう。ただ、それでも医学部予備校が増え続けるってことは、それだけ医学部受験の需要があるってことですね。(もちろん潰れていく予備校もありますが)

学費に関しては公表されている予備校が多いので、その額についてあまり詳しく書くつもりはありません。ただ、1点注意してもらいたいのが、公表されている学費が講習費を含んでいるかどうか
夏期や冬期、受験時期などは通常講座は組まずに別途講習をカリキュラムに組み込んでいる予備校が多いです。この講習は学生によって受講数が変わるため、その費用を掲載していないことが多いです。
春・夏・冬・受験時と言われるまま講習を受講すると、聞いていた学費の倍になってた!なんてことも少なくないので、学費を気にする場合は季節講習費を含んだものかは必ずチェックしておいてください。(気にしておかないと年間1000万円超えちゃうこともありますよ!)

では、このお高い医学部予備校にそれだけの価値があるのか?

そもそも、なぜそんなに高いのかというと、主に人件費と設備費、そして広告費です。
医学部予備校では、その授業形式や生徒の絶対数のために生徒一人当たりの講師数や教務数が他の医系コースに比べ圧倒的に多くなります。そして、中でもその講師達のお給料はちょっとお高めの傾向があります。
この辺りはコストをかけただけ講師や教務にしっかり見てもらえると捉えることができるでしょうか。

また校舎も自社ビルだったり、都心の一等地だったりに構えていることも少なくありませんが、抱えている生徒数で割ると生徒一人当たりのコストは高くなってしまいます。
学習環境はモチベーションを高めるにも必須なので、これらを必要経費と考えることができるのならば、医学部予備校はアリになります。

少しだけ注意しておきたいのが、広告費!
テレビCMや駅広告、WEB広告にDM。よく広告を見かける予備校ほど広告費をかけています。
大きな会場を借りて無料説明会が開催されている予備校も少なくありませんが、
当然無料では開催できません。笑
医学部予備校の広告ターゲットは医師や富裕層になりますが、そちらへアプローチするための広告費、これも相場より高いんです。

医学部予備校の中で大手になる程、この広告費も大きいことでしょう。当然、それは学費に降りかかってきます。(講師の報酬にも...)
広告をたくさん見たことで親近感が湧いたり、大手である所以の安心感はもちろん得られるでしょう。ただ、支払った学費の中でサービスに直結していない部分になるので、注意が必要です。

極端な家庭教師を例にしてみます。
1回の授業に家庭教師業者に1万円支払ったとして、担当講師の報酬が2500円だった場合を考えてみましょう。
生徒はもちろん1万円分の授業を期待します。でも講師は2500円分の授業をすれば十分だと考えます。こういったギャップは成績アップの何の足しにもならないどころか、信頼関係を損いかねないものになりえます。

※広告費をかけている予備校がダメなわけではなく、生徒側予備校側の意識のギャップが危険というお話です。

学費に関してはこれくらいにして、学習面について見ていきます。
上記4グループそれぞれにメリット・デメリットがありますが、例えばコストや授業形式に注目しすぎなために選択を失敗してしまっている例をよくみています。
その辺りにも触れながら、それぞれの特色を見ていきましょう。

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