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読み物紹介〜Book Introduction💐〜vol.2

【note week day7📕】

こんにちは、
阿部美希です🌷

今日でnote weekも最終日。

明日以降も更新はしますが
今週は、毎日更新をしてみたことで、
より、書きたいものが見えてきた気がします📚

伝えたいことを伝えることと
物事の本質を伝えることの難しさを
感じています!

でも、書きたいことを書くというのも
心地良いですね🤔🖋

さて、今日も、
読み物紹介をしようと思います📚

実は、昨日、本を紹介した後、
もう一冊、最近心に残った本があったなあと
思い出しました💡

今日はその本のレポを書かせていただきます🖋

"大量廃棄社会-アパレルとコンビニの不都合な真実-

引用:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/539986/A002165665/?

こちらは、電子書籍にもなっていて
スマホからでもお読みいただけるように
なっていました!

大量廃棄社会とは?

この書籍には、
「アパレル業界」での大量廃棄の裏側と
「フード業界」での大量廃棄の裏側について
取材をした、新聞記者の
中村和代さんと藤田さつきさんの
実体験に基づいて書かれています。

大量廃棄社会とは、
一体どんな現状なのか。

と、未知の領域を感じますよね。

実は、日本は既に、さまざまなモノを
大量に廃棄し続けて
今の社会を送っています。

昨日も今日も、どこかで廃棄されている実態が
眠っています。

もちろん、家庭からでるゴミもそうです。
分別しているから、悪くないじゃないかと
思える気もしますが、
皆さんは、自分が出したゴミの行く先を
知っていますか。

手に入れたモノを手放すまでが
循環のひとつなんです。

ファッション業界の事故から知る

以前、Fashion Revolution weekの記事で
触れたこともありました
「ラナ・プラザビル崩落事故」。

バングラデシュの首都ダッカにある
縫製工場が2013年 4月24日に崩落した事故です。

この事故についても
触れられています。

新聞記者である中村さんと藤田さんは
この本で、実際にバングラデシュを訪れているだけでなく縫製に携わる方の暮らしやお話に直接
触れています。

実体験の中に隠さずにブランド名も明かされている
ところがこの本の本質を隠さない良さだと思っています

引用: https://www.wwdjapan.com/articles/951702

死者は1000人以上だったそうです。

では、なぜ、この事故が日本と関与するのか。

大量廃棄の裏側と関与するのか。

事故に隠された背景をまとめました。

○事故の裏側にある背景◯
・労働時間の超過による労働環境の悪化。
・ビルの安全基準の低下を理解していたにも関わらず、基準を超える重さの縫製機器を設置していた。
・ラナ・プラザビルでは日本のファストファッションブランドの縫製も行われていた。  


日本のファストファッションブランドは、
現在、低価格でデザインや色味に凝ったものが
多くなってきましたよね。

UNIQLOは、「UNIQLO U」という新しいコンセプトを取り入れるなど、安価でお洒落も楽しめる条件までクリアしていますね。

もちろん、ファストファッションブランドが
悪いわけではありません。

ただ、生産されている背景が
どんなモノなのかを知る権利は皆さんに
平等に存在します。

もし、皆さんが着ているそのTシャツが
過重労働を強いられている人たちの手によって
作られたモノであれば、
着るときの気持ちが変わってきませんか?
簡単にゴミ箱へ捨てられるモノでしょうか?
捨ててまた新しいモノが買うことを
繰り返した時に、労働環境が悪い中で働く方たちの
負担はどうなるでしょうか?

この問いを
ラナプラザの崩落事故は1人ひとりに
投げ掛けているのだと言います。

この問いは、ネガティブなものではありません。
私たち個人の衣服への向き合い方と大量廃棄社会と環境が繋がる架け橋だと思っています。

衣服の循環を知る

中村さんと藤田さんが訪れた縫製現場は
私が想像したよりももっと過酷な現場でした。
日本では当たり前にはならない現実が
リアルに語られています。

衣服を作る仕事に従事する人たちにとって、
それは仕事であり、暮らしです。

もちろん、日本にも縫製工場はありますが
日本で売られている衣服の中で国内生産のモノは
極めてごくわずかです。

ブランドで作られる新品の衣服たちを
作るのにはコストがかかり、
そのコストを削減するためには
人件費を削減する必要があるのです。

そこで、雇用形態が確立されている日本の
最低給与額を遥かに下回る金額で雇用できる
人々がいる
国へ大量生産を受注することになります。

ファストファッションはこうしてできています。

つまり、大量廃棄を辿ると大量生産こそが
問題であると気づかされます。

衣服が循環するためには、
お洒落であることやデザイン性が細かいことも
大切かもしれませんが

持続可能な衣服である必要があります。


廃棄された先にあるリサイクルの透明性に
ついても2人の記者は実際に工場へ行き、事実を
描いています。

衣服が一枚作られる度に多くの水と
コットンが費やされること、
廃棄するためにもたくさんのエネルギーと
人の労力を使うことを知ると、
生き残ることができる素材を
作るのには大変な労力が必要だということが
分かります🌍

衣服は、
人の手によって循環することが可能だが
どこに重きを置くか、何を大切にしていくか
ということが問われる時代だと
実感しました。

コンビニ業界から知る

皆さん、"フードロス"
という言葉をご存知でしょうか?

私はまさに、この本で取り上げられていた
「恵方巻きの大量廃棄」から
考えるきっかけになりました。

恵方巻きは、
実は、アメリカの文化から始まったそうです。

その年に恵まれたことが訪れるようにと
願って食される恵方巻き。

ひとつのイベントのようにして
日本にも馴染んでいます。

しかしその一方で、
ここ近年明るみに出てきている問題が
恵方巻きの大量廃棄です。

この大量廃棄の裏側には
コンビニ店との関係が根強いそうです。

コンビニは今ではほとんどが24時間営業。

季節のモノが並び、新鮮かつ
種類も豊富なラインナップが揃うようになり
ました。

しかし、24時間営業するということは、
食品を常に新しく新鮮で保つ必要があるということですよね。

その背景に潜む問題点がこの本では
中村さんと藤田さんのコンビニへの取材を
通して描かれています。


食の循環から知る

衣服と同じで、食べ物も循環しています。

生産され、運ばれて、売られて、捨てられる。

記者のふたりは、
食べ物の賞味期限に注目して
コンビニ業界と大量廃棄の裏側とを
結び付けていました。

「まだ食べられるのに捨てられるモノ」
「値段を下げられない理由」
「捨てられても捨てられても毎年減らない生産量」

この観点が特に心に残っています。

コンビニ業界だけでは無いものの、
裏に潜む人の疑念や苦しみと食べ物の大量廃棄が
深く関わっていることは事実だと思いました。


     📕私的なまとめ📕

私が「大量廃棄社会」を読んで感じたこと
①廃棄を知ることで生産を知ることができる。
②ゴミを考えることは社会を知ること。
③廃棄する前提でモノを見ること。
④衣服でも食でも大切にするための考え方や向き合い方は同じ部分が多いということ。
⑤「棄てる」ことが悪いのではなく、循環できるように努力するべきだということ。

この本の終わりには、
私がオンライン配信やSNSを通しても
お勉強させていただいている
鎌田ありささんとの対談も載せられています。

エシカルなファッション、モノとの向き合い方、
実体験からのこれからの展望が語られている
貴重な対談になっていました。

皆さんにも、
ぜひ、お家時間に読んでいただきたい
一冊です📕✨

1週間のnote weekに
お付き合いいただきありがとうございました🌿



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