僕の○○が課金制出会い系サイトに引っ掛かりかけた話
※この記事は苫小牧高専アドベントカレンダー2021 13日目の記事です。
こんにちは。つくつく(Twitter : @tktk_CRT)です。
VRchatやってます。”向こう”で会ったら仲良くしような。
最初に書いた通りこのブログは苫小牧高専の企画に参加しているものなんですが、僕自身SNS上で身分の話をするのが苦手だったので、なるべく高専生だとは分からないようにしてきたつもりでした。
が、いよいよ卒業という事で記念に一つ記事を残しておく事にしました。
ちなみにこの話は高専にはまっっっっったく関係ない話ですが、
ただ息子、娘という立場である方々にはとても関係のあるお話です。一文字一句逃さず読むように。
序章
ところで皆さん、怪しいサイトや広告に引っかかった経験はありますか?
僕はあります。
小学生の高学年の時に親のスマホでワンクリック詐欺のページに飛ばされて血の気が引きました。とんだ親不孝者だ。
うちは全員ITに疎い家庭だったので誰も対処法が分からず、その夜は余りにも永い夜になり―――。
何とか最終的には丸く収まりました。
ところでなんで小学生でそんな詐欺サイトに引っかかるようなリンク踏んでるんだと思ったそこの貴方。
人は誰だって知りたくなる時が来るのです。
それが早いか、遅いかの違いです。いいですね。
さて話が逸れましたが、今回はそんな悪質サイトに引っかかりそうになった話をします。性懲りもなくまた引っかかったのかと思ったそこの貴方。
いいえ違います。
今回引っかかったのは、僕の父親です。
第一話「発覚」
「プリペイド?ってやつの買い方を教えてくれないか。」
時刻は深夜。
そろそろ寝ようかとしていた頃、父が僕の部屋を訪ねてきてそう言ってきました。
正直、もうこの時点で嫌な予感がやばかった。
想像してみてください。
IT系統に疎く、分からない事があると僕に聞くのが習慣となっている父が、突然プリペイドカードを買おうとしているところを。
ネット通販の買い方が分からず、欲しい商品のページを何とか見つけては、それを僕に見せて代わりに注文してもらっていた父が、突然プリペイドカードを買おうとしているところを。
とりあえず話を聞きましょう。
父は持っていたスマートフォンを渡してきました。
また何か通販で買おうとでもしているのか…
嫌な予感が的中くらいならそっちの方が良いな…
そんな事を思いながら受け取ったスマホには、全く見たこのとない購入処理画面が表示されていました。
何だこの…アプリ?サイト?は。
父が何を買おうとしているのか全く分からない。『Irie』というタイトルにも全く聞き覚えが無いです。
父に見えないよう、勝手に一つ戻るボタンを押してみると…
Oh…
これ、超面白い話題のタネが降ってきてんじゃん…。
調子に乗ってさらに一つ戻ってみると、そこにはLINEの友だち一覧のような画面で、多種多様な見た目の女性たちが。
さらにさらに、一番上に表示されていた女性に対しては…
既に返信してました。
あまりに最悪すぎる内容を、典型的なおじさん構文で。
・・・。
・・・・・・。
キ、キッツ~~~~~~~~~~!!!!!!!
自分の父親を知りたくなかった部分がどんどんと突きつけられ、言葉にできないダメージが蓄積していきました。
第二話「忠告」
父が怪しいサービスで怪しい女性(アイコン上では)と連絡を取っている。この事実を突きつけられて、どうするのが最善でしょうか。
とりあえず、まずやるべきことは父への忠告だと僕は思いました。
別に調べてはいないが、これはどう考えても碌なサービスではないって。
父に対して、
・その女性はおそらくサクラであるという事
・登録した時点でメールアドレスとかの情報は取られているだろうという事
・サービスは退会して、アドレスも変えられるなら変えた方がいいという事
等々、とりあえずの忠告をしてスマホは返却。
父は僕の話を聞いて
「いや、何かおかしいと思ってたんだよ~」(ほんとか?)
「これ返信するたびにお金かかるからさ~」
とか、言い訳だったり説明だったりを受けましたが、あんまり詳しくは聞いてません。
正直、父親が怪しいアプリに引っ掛かりかけたという話が、面白すぎてしょうがなかった。
大きな話のタネができたという満足感で、あまり深く考えていなかったのです。
この後の話も適当に流し、父と別れた後、僕は一人うきうきでした。
この事は母に言うべきだろうか。妹には?僕が家を出た後に代わりに忠告してくれる人が必要だから…
とかなんとか考えていると、一つ気に掛かることができました。
そういえば僕はさっき決めつけで変なサービスと言ってしまいましたが、
もしかしたら、万が一にも、相手は実在する女性で、ちゃんとした出会い系サービスだったのなら…(それはそれで父が利用しているのも大問題だが)
そうだ、幸いIrieというサービス名は覚えています。
ちょっと調べてみよう。
第三話「検索」
結論から言うと、結果は予想通りでした。
正直出てきたサイトも別の出会い系アプリに誘導していたりと、信用できるようなソースとは言いずらかったですが、
Irieに対して良い評価を与えているサイトは一つとして無かったです。
ちなみにIrieの料金体系について解説している記事があったので
そちらを参考にすると、
とのこと。つまりメッセージ一つ送るのに300円掛かるらしい。
そして僕の父はこれをやろうとしていた。悲しくなってきた。
他にも相手はみんなサクラだなんだと、とにかく悪評ばかりが目につきます。
予想通り怪しいサイトだったという事で、もう一度父親に念を押しに…
ん?
あれ、何か違和感が…
見落としていることがあるような?
メッセージを送るのに300円…
ヤバすぎる返信内容…
返信…済み…?
あれ?
僕の父親…
第四話「結末」
結論から言うと、
父はまだ課金していませんでした。(嘘をついていなければ)
どうもログインボーナスがあるらしく、そのポイントで支払っていたとのこと。
見落としていただけで、調べた記事にもそういった記述はありました。
父の言い分を信じるならば、最悪の展開は免れていたって事です。
いや~~ホッとした~~~~~
ホッとした僕は、
そのままの勢いで後日、母と妹に洗いざらい喋った。
慈悲は無かった。
深刻な家族会議とかにはならず、笑い話で済んだところに我が家庭の楽観度合いが伺えます。
その後は僕主導で父の退会手続きも済ませ、
父もスマホに大量の迷惑メールが来るようになったこと以外は今のところ支障はないみたいです。(ほんとか?)
まとめに入ると、今回長々とこんな話をしたのは面白かったから共有したかった記事を見た人に対して注意喚起をしたかったからです。
君たちのお父さん、お母さんはこういうのには引っかからない!!
と胸を張って言えますか?って言いたかった。
気が付いたら、君の父が ”おじさん構文”で”実在しない相手”に”お金を払って”口説き文句を送る時が来るかもしれない。
心構えをしておこう。って話でした。
…えっ?何?
明日のアドベントカレンダー担当の人が?
同じ出会い系サイトにハマっているだって!!??
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