いつかの夢
最後に上から一目見ようと、
僕は帰り際に校庭へ友達と2人で歩く貴女を見つけ、
そこへ羽ばたき、飛んだ。
すると、突然貴女が上をむき、
優しく微笑んで、友達に向かって言った
「あのそら遠くへいるだろう方へ言お、
『今日も幸せでしたありがとう』」
きっと遠くてはっきり見えてはいないはずだけど、、
ドキッとして、僕は自分の家に向かってスピードを上げてぐんと高く上がって行った。
貴女が無邪気そうにまた、友達に向かって言う
「ねえね、あの光追いかけてみようよ」
見つかってしまうと思って僕はまた、ぐんと翔んでいった。
もう視界からは出ていくだろうってくらいの時に、僕は「これで会うのは最後かもしれないね」と空高く1人で呟いた。
そして去り際貴女のほうを振り向いた時、
貴女が優しく呟いていているのが聴こえた気がした。
「ばいばい、そうかもしれないね ありがとう」
僕はそれをきいて、ふっと力が抜けて、
空にはたらく力に従うままに、空へ空へとおちた。
その日目が覚めて
起きた時、なぜか、泣いていた。
思い出せない誰かに別れを告げて。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?