品評会

2022/9
街を歩くのは本当に怖い。
それが一人ならなおさらだ。

きっと誰も僕のことなんかほんの0.3秒くらい視界に入って、なにも感じない物体としてとらえられるのだろうが、違うそういう話じゃない。

劣等感の塊として歩く感じ。行動する感じ。
すべての選択肢が自分を試しているかのように感じられるのだ。
たとえば、ラーメン屋に入って、麵の硬さはいかがされますかなんて聞かれた時も。きっと働いている職員からしたら、本当にどうでもいいことなんだろうけど、街でそんなこと聞かれるとまるで自分が試されているような気がして怖い。

待ちゆく人はみな堂々と生きていて偉い。

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