まんがの描き方

まんがの描き方です。
と言っても面白い漫画の描き方!とか、ここをこうすればウケる!とか、そんなんじゃないです。そんなのこっちが教えてほしい。

備忘録的に自分で漫画を描いてるときの手順をだらだらしゃべりたくなったので、だらだら書いて行くだけです。そういうお年頃なんだよ。

・ネーム
ネームはいつもA4コピー用紙を半分に折って、A5サイズにしてからざっくり描いている。
同人誌にするときは大体A5で出すから仕上がりのサイズ感がなんとなくわかりやすいのと、紙を二つ折りにすることで一枚につき4P分描けるのでページ数計算がしやすい。本文描き終わってから1P多い!とか2P足りねえ!とかが減る。減るだけで無くなりはしないぞ。
一回ざーーと終わりまで描いてからたまに切り貼りしてコマを足したり減らしたりすることもある。
見本の画像とかは無いぞ。これ今会社で書いてるからな。

・下書き
下書きもA4コピー用紙にやる。無地じゃなくて、自分で仕上がり線と断ち切り線と内側の線、縦横の中心が薄いグレーの0.5mmの線が印刷されてるのを自作した。一回データを作ればあとは足りなくなった時に家のプリンターで刷り足すだけなので便利だぞ。
この時点で大体紙面が決まって来る訳だけど、背景の細かいところとかキャラの服の柄とかは描かない。面倒だから。

・コマ割り
枠線を引くのがめっちゃ苦手なので一度出来た下書きを全部スキャンする。
スキャンして、イラレで枠を引き、その枠だけを原稿用紙に印刷する。
正直この作業は二度手間なのでどうにか省略できないもんかと常々思っているんだけどデジタルでペン入れもアナログで枠引きも苦手なのでこれでいく。
原稿用紙に枠が印刷されたら、それと下書きを重ねて上辺2箇所くらいをマステで止めるとやっとペン入れが出来るようになる。

・ペン入れ
下書きを下、原稿用紙を上にして重ねると下書きが原稿用紙に透けるのだ。勿論ライトボックスを使う。これでひたすらペンを入れて行くぞ。
大体まず人物をばーっとやって、次に背景をばーっとやって、細かい描き忘れ(ピアスとか)を同じポイントずつばーっとやる。そうすると描き忘れが少なくなる。
太郎君のピアスだけ全ページチェックしつつ描いたら次は花子ちゃんのタトゥーだけを見るみたいな、そんなことを繰り返すのだ。

・仕上げ系その1
だいたいベタとかまでアナログでやる。線が繋がってなくてバケツが漏れたときのストレスとか髪の先の細い塗り漏らしと一々ペンで塗りつぶすストレスを天秤にかけてこっちを取った。真っ黒背景みたいな広範囲は線のまわりだけふちどってフォトショでやったりもする。柔軟性。
ベタと修正を細々とやって、アナログ作業は大体ここで終わり。もう一回スキャン地獄に戻るぞ。

・仕上げ系その2
出来た原稿をスキャンしたら、入稿フォーマットにデータを揃えたりトーンを貼ったりする。トーンはあまり得意ではないのであんまりやらないが、まずグレスケで同じ濃度のところを全ページ一気に塗り、また別の濃度を一気に塗り、を繰り返す。「このパーツ何色だっけ?」が減るのでよいぞ。
そうしたらトーン化のプラグインでグレーを全部ドットにする。グレスケでも入稿できる印刷所も増えたけど、トーンのざらつき感が好きだからトーン化する。この辺りの作業は全部フォトショです。

・文字入れ
文字入れはね…イラレでやってるんだよね…
多分フォトショでも出来るんだけど、イラレで文字扱う方が気持ちが楽なのと少し前まで一部のデータが壊れてたのかフォントツールに切り替えるだけでフォトショが落ちるという恐ろしい境遇に身を置いていたのでイラレでやる。
フォトショの原稿をイラレで表示し、文字をフキダシに合わせて打ち込んで位置とか字間とかそういうのを諸々やる。
1ページ分出来たらその文字を全選択していっぺんにフォトショへコピペ。位置の微調整とかちょっと整えたら脱稿です。おめでとう!

改めて振り返ると無駄が多い作業工程だな…特にイラレパートをどうにか省略したいな。
全部デジタルでやればいいじゃん!というのが最大の解決なんだけどな。

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