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星めぐりの悪い恋人たち

こんにちは。タカサキです。
少し日が経ってしまったけれど、今回は先日3/23、24に行われた公演 「弦巻楽団 演技講座"舞台に立つ"『ロミオとジュリエット』」について振り返ります。

私が所属する劇団 弦巻楽団では、2013年から演技講座を開講していて、毎年学生から大人まで様々な背景を持つ人達で集団創作をしています。特に3月は"舞台に立つ"と銘打ってシェイクスピア作品を劇場で上演するのが恒例です。

今回は満を持して名作『ロミオとジュリエット』を上演!高橋は僭越ながらロミオを演じました。

もちろん自分で希望してオーディションをした上で決まった役ですが、いざタイトルロールを務めるとなるとそのプレッシャーは半端じゃなく、決まった直後に役を降ろされる夢をみるほどでした。

"誰よりも練習しなきゃ、考えなきゃ、頑張らなきゃ。余裕がないんだったらせめて、頑張っている姿をみんなに見せて着いてきてもらわなきゃ。"

「まずトライする!やってみる!」ことが何よりも大事な稽古の場で、頭でっかちの私はそんなことばかり考えていました。

稽古中疲れきっている私。

私は昔からとにかく「失敗すること」が怖くて、何事においてもついつい無難にこなしたり、確認をとったり、安全なルートを選んでしまいがちです。決して悪いことばかりではないのかもしれないけど、0から1を生み出す創作の場ではこの思考回路がとにかく邪魔で、苦戦しました。

そもそもそんな自分を変えたくて演劇を始めたはずだったのに、結局その思考回路に邪魔されている自分がもどかしかったです。

でも、唸ったり、叫んだり、眉間にシワを寄せたりしながら試行錯誤をし続けた結果、(どれだけトライ出来ていたかは分からないけれど)「思い切りやること」の気持ちよさは感じられた気がします。

やってみなければどうなるかなんて分からないのだから、まずはやってみて、考えることはその後でいいんですよね。それを実感出来たのは大きな収穫でした。

そうして迎えた本番。火花のように、溌剌と走り抜けた全4公演。物思いにふけり、恋に落ち、喜びに溢れ、怒りに震え、悲しみに暮れ、我を忘れ。とにかくあっという間で、文字通り火花のようでした。

悪友の1人、ベンヴォーリオとのシーン。
ロミオとジュリエットが結婚するところ。

沢山ミスもして、苦しく悔しかった部分も多いのですが、演劇においては「沢山時間をかけたのだから大丈夫」ということはないのだと学びました。努力の仕方と、自分の気持ちの持ち方を改めねばと。

この3ヶ月間、何度「もう無理だ!」と思ったか分からないけど、残ったのはやっぱり「楽しかった!!」ということで、その一点に向かって私はこれからもきっと懲りずに舞台に立つのだろうと思います。

演技講座には本当に色んな人がいて、必ずしも足並みが揃う瞬間ばかりではないです。でもそれが当たり前だしそれでいい。だからこそどんな人でも演劇に挑戦できるし、いつ始めたっていつ辞めたっていい。

大人になってからここまで真剣に向き合えるものに出会えたこと、そんな環境がすぐ側にあること、つくづく私は運がいいです。

とはいえ、1つの作品が終わると毎回しつこくしつこく振り返ってしまうのをいい加減辞めたい、、。ひとつの作品に心血を注ぐのもいいけど、囚われすぎないようにしたいなというのも反省ポイントのひとつですね。

今回の公演、リスナーの皆さんや、一緒にお仕事をしているパーソナリティの方々、家族や友達など沢山の方が観に来てくださいました。

改めてありがとうございました!観てくれる皆さんあっての公演。

また観に来てもらえるよう頑張ります!

札幌で活躍するゲスト俳優のおふたりを迎えた、
今回の出演者18人。色んな背景を持つ
個性激強メンバーたちです。
円陣を組んで叫んだのは
「命あっての\ものだねだ!/」でした。
ジュリエットを演じたのは、
講座生の宮脇桜桃ちゃん。
歳は9個も離れているけど仲良しです。
写真はオフショット。可愛い。

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