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今年成人を迎えた皆様へ

初めましてTKです。まずは成人おめでとう御座います。       
 本日成人式に出席されなかった皆様はおそらく行きたくない”何かしらの理由”があったのかと思います。会うのに気まずい人がいたり、イジメがあったり、その理由は様々です。今日はその方へ向けてメッセージを送らせてください。ちなみに成人式に行った人、行けなかった人、どちらかを批判したい訳でもないのでご了承ください。

 僕は小学校、中学校と、特にどこのグループに属さず、先生からも特に嫌われず明るく振る舞っていました。一応学級委員長や生徒会長をやるタイプでしたが、根っからの陽キャではなかった為、カーストの一番上に属することもなく、一定のグループからはひどく嫌われていて”上履きに画鋲を入れられる”、“教室に入ったら自分の机がない” などの激しいイジメを受けていました。
 さらに心配して寄ってきた”自称友人”は、実はイジメグループに属していて、僕から相談を聞いてはそこに流して嘲笑っているような人間でした。
 
 学生時代は成長途中の人が集まっているので、楽しいことばかりではありません。特に小学生や中学生は、言葉も覚えたてで刃のように振り回しては無意識に人を傷つけてます。

「成人式とはパリピ陽キャだけ楽しむ場所」とよく言います。
 それは、学生時代イジメていた張本人が人をイジメていたことすら忘れ、袴、振袖を着て堂々と我が物顔で、グループで集まり、大声を出しながら自撮りを繰り返しているからいるからでしょう。

 僕は過去に成人式だけは絶対に行かないと心に決めて卒業しましたが、当日結局行くことにしました。その理由としてはイジメていた人達が、今現在どのような立ち位置で社会に属しているのか、イジメを率先して行う人間に本当に”リーダー気質”があり、20歳の今、大学や社会で活躍しているのか、この目で見てみたかったのです。
 
 僕は朝イチから最後まで成人式の場をうろうろとしていましたが(怪しすぎ)、イジメていた人間は、みな落ち着いていて、大声で喋っているものの発言に一貫性も自信もなく、大学/社会人生活を無気力で過ごしている人間ばかりでした。

 さらに、僕をイジメていたグループも「久しぶり」と声を掛けてきて、「コイツら正気か…絶対全部忘れてやがる… 今の僕を嘲笑いにきたな…」と思いました。
 そしてその中には、学生時代の僕が未熟な行動で傷つけてしまい、大喧嘩に発展して一度も会話しなくなった元親友もいました。僕は今でもそれを覚えています。
 
 そして適当にぐるぐる回り、特に誰とも話し込みもせず、懐かしいなぁ〜と思いながら成人式が終了。

 その後の地元の打ち上げにもこっそり参加させていただいて、陰からみんなを見守っていました(怖すぎ)
 そして、お通しのカリカリパスタというパスタを揚げたやつを独り黙々と食べていたら、上の前歯の歯茎にぶっ刺さり血が止まらなくなり、こっそりと抜けて家に帰りました。

 しかし事件はその後起きたのです。
 
 なんと、僕をイジメていた本人からラインが。「〇〇(僕の友達)からライン聞いたよ!いなくなっちゃってたけど大丈夫?2次会カラオケだけど来る?」と。
 僕は不思議に思いました。「何故ラインを知っている友達ではなく、この人からラインが来たのだろう。まだ僕をイジメたいのか」と。

 僕はそれに怯えてブロックして削除。そしてとにかく歯茎に刺さったパスタをピンセットで摘出していました。

 そして後日、僕の友達が「実は〇〇(イジメていた本人)が謝りたがっていた。一次会も途中で抜けたのを自分のせいなんじゃないかと心配していた」と教えてくれました。
 僕は衝撃を受けたのと同時にブロック削除してしまった申し訳なさが込み上げてきました。謝りたいけどもう謝れませんでした。

 ーーと、こんな風に「世間では被害者だけが覚えている」とされていますが、イジメた側も覚えていることもあります。

 人は変わります。

 特に学生時代と社会に出てからはガラリと180°変わることもあります。「昔、学生時代ブイブイ言わせてたアイツ。」はもうこの世にいません。いたとしてもそれに気付かず周りの人間に嫌われ、社会から干されています。

 なので成人式になる度に、嫌な思い出を思い返しては胸が痛くなる皆さん。学生時代の嫌な思い出は、「あの場所だから」起こってしまった事故です。「あの人間だから」起こってしまった訳ではないのです。許せとは言いませんが、知っていて欲しいのです。

 僕は成人式の度に、学生時代の喧嘩で放った自分の発言に恥じて、未熟だった自分に戒めを垂れています。あの時の友達、本当に御免なさい。
 そして、あの時ラインで謝ろうとしてきたイジメっ子。僕はもう許してます。大丈夫です。
 
 長くなりましたが、この文章で学生時代辛いことがあって成人式に自宅待機した皆さまの心が、少しでも晴れたら嬉しいです。

 TK

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