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MetaMask Snaps に Astar Wallet 登場

MetaMask で試験中(OPEN BETA)の "Metamask Snaps" に Astar が対応し ”Astar Wallet" という Snap がリストされました。こちらの使用感についてレポートしてみます。

はじめに

本記事は、掲載時点(2023/11/12)の情報を掲載している点であり、いわゆる下記のようなテスト・お試し期間である点にご注意ください。
当該期間中の使用には、予期ぬ不具合によるリスクの可能性、および正式リリースでは見た目や仕様変更が行われる可能性があることにも注意しましょう。

(1)Desktop ブラウザのみ対応です
(2)MetaMask Snaps は OPEN BETAです
(3)MetaMask Snaps に対応した、Astar Wallet も Shibuya Testnet での展開されています


MetaMask Snaps とは?

MetaMask Snaps を使用すると、ユーザーがMetaMaskウォレットに機能を追加できるようになります。 Snapは、サードパーティ開発者により作成される機能で、MetaMaskユーザーがウォレットに直接インストールできます。(MetaMask FAQより)

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今回は、サードパーティ開発者が Astar Network ということであり、ユーザーはその開発された「Astar Wallet」をMetaMaskウォレットに機能追加できるというこになります。

Discover Snaps

MetaMask で Astar Native にアクセス可能

どのような機能追加がされるかというと、これまでは MetaMask ではAstar EVM に対応した dApp を利用することができましたが、WASM に(Astar Native)対応したdApp を使う事はできませんでした。

これが、MetaMask Snaps を使うとできるようになります。

以下は、Astar Network の代表的なサービス「Astar Portal」のウォレット接続画面です。
MetaMask Snaps”Astar Wallet"導入後の Shibuya テストネットへの接続画面で、"Astar Snap"というのがあります。これを選ぶだけで、ウォレットの接続としては完了で、EVMに対しても、Nativeに対してもトランザクションに署名することができるようになります。

Astar Wallet の使い方

導入の流れは、以下です。

MetaMask へ Astar Wallet のインストール

Discover Snaps から、Astar Wallet を見つけます。

Add to MetaMask」をクリック。

以下メッセージを読みながら、慎重に進めます。


これで完了です。

Astar Portal (Shibuya)に接続してみよう

いつもは、Native 対応のウォレットを使っていたところ、今回準備したMetaMask Snap(Astar Wallet)でつないでみます。

1,ブラウザで Astar Portal にアクセス
2,ネットワークに「Shibuya Network」を選択
3,ウォレット接続のために「Connect」をクリック

下記のように”Native Accounts”側に「Astar Snap」が出てきますので、そちらを選択します。

選択して「Connect」 をクリックします。

Assets を見ると見慣れたNativeウォレットをつなげたときの情報が見れます。

この後、SBYトークンをFaucetで取得して、他のEVMアドレスやNativeアドレスとの送受信を試してみましたが、エラーなくトランザクションは完了できました。

終わりに

繰り返しとなりますが、投稿時点でまだお試しではありますのでご利用に関してはMetaMask Snapsも含め慎重に取り扱いください。

近いうちAstar, Shidenで利用可能となる予定との事です。その前に準備して、お試ししておくのは良いかと思います。

おまけ

MetaMask上の操作で「設定」ー>「Snaps」と進むと、下記のようにそのブラウザのMetaMask上にインストールされているSnapsの一覧を確認することができ、どのような状態であるかを見れ、またそれぞれのSnapにドリルダウンすることで、編集やSnapの削除などもできる。

Snaps 一覧

所感

大量のMetaMaskユーザーがストレスなくAstar エコシステムに入ってこれるようになるという点ではとても大きな期待のあるソリューションと思います。

一方、MetaMask自体がブラウザの拡張機能なので、Snaps により更にその拡張ということで、アプリケーションがかなり重なっている点には注目したい。OSから数えるとスタックが多くなっているのでその分影響する共通のモジュールやライブラリが存在するわけで、開発側としてはセキュリティを堅牢に保つ観点にも注力しなければならないかと。ある程度サンドボックス化などするなどで問題発生時の影響範囲を最小限に抑えるなどの工夫がされていればよいとアプリケーションレイヤーには疎いながらも思ったりします。

問題発生時に「どこが悪い・何が問題だ」を正確に把握するにはユーザー側(ITリテラシーを多く持たない一般人)にはとても困難なのでこのあたりを迅速に解析してアナウンスすることも求められそう。

リファレンス

https://github.com/AstarNetwork/metamask-snap-astar/tree/master/packages/example

https://support.metamask.io/hc/ja/sections/18157513444635-MetaMask-Snaps



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