”ラズパイ5”でAstar Node動かす①
※本記事は以下の記事の続きです。まだの方は先に読んでいただけると理解がスムーズです。
ラズベリーパイ5が日本で買えるようになってから半年ほどたちました。(本記事投稿時点)
私も購入したので、改めてこれを使ってAstar Node(ここでは、Archive Node)を起動させるための私が実施した手順を書きます。
以前も書いていましたが、そちらは ラズパイ4版となります。
今回の記事は設定を中心に書いていきますので、ラズパイが何か?Astar Nodeは何か?を知りたい方は以前の記事をご参照ください。
用意したもの
ハードウェア
今回用意したものは以下です。物理的に別途購入したものの合計金額としては、35,000円くらいです。キーボードとモニターは既存で持っているものを利用しています。
$$
\begin{array}{|c|c|c|} \hline
アイテム & 値段(円) & 備考 \\
\hline
Raspberry P5 8GB & 21,500 & スターターキット \\ \hline
ポータブルHDD & 11,500 & 2TB, USB3.2, データ用 \\ \hline
USBセルフパワーハブ & 1,500 & USB, HDD用 \\ \hline
キーボード & - & USB \\ \hline
Monitor & - & HDMI \\ \hline
\end{array}
$$
ハードウェアの補足
スターターキットには、本体、ケース、HDMIケーブル、電源アダプター、32GB SDカードの5点が含まれています。
開封後、本体に冷却用のヒートシンクを取り付けて、FAN付のケースを装着するといった少しだけ組み立て作業があります。
出来上がると以下のような感じです。ラズパイ5では、前面に電源スイッチがついているのが特徴です。
また、ラズパイ5は全体的にハードウェア性能が前バージョンよりも向上しています。デスクトップPCとしても利用できるくらいの能力になっています。
その他、8GB メモリのモデルを選んでいる理由は、4GB では前バージョン(ラズパイ4)ではかなりギリギリの負荷状況で動くことが、Peers Program の参加者から報告があったためです。実際私も何度かメモリ不足になった状況を確認していました。そのため、性能が上がっているとはいえ安定的な稼働が期待できる8GBメモリのモデルを選んでいます。
”ポータブルHDD”を使うときの注意
ここで、USBセルフパワーハブをラズパイとポータブルHDDの間に入れている理由は、ポータブルHDDをまともに動かすための電力不足を補うためです。今回利用したポータブルHDDがバスパワー駆動のためRaspberry Pi 5のUSBから供給できる電流で対応しきれないためUSB-Hubから補う構成にしました。
実際、ポータブルSSDを利用する場合は直接ラズパイにつなげて問題ありませんでした。つまりこれはSSDとHDDのそもそもの構造の違いによる消費電力の差です。
ソフトウェア
主要なものは以下のようなものです。細かいものは How to ドキュメントに書いてあるので省略します。
Raspberry Pi Imager
SDカードや、外付けHDD/SSDにラズパイ用のブートイメージをインストールするための親切なソフトウェア、今回のバージョンは v1.8.5
Ubuntu Server 24.0.4 LTS (64-bit)
ラズパイ上で動かす Linux OS
astar-collator
Astar Node を動かすプログラム
インターネット環境
私の環境では、WiFi があるためインターネット接続はブロードバンドルーター経由で無線で行っています。ラズパイには RJ-45 もあるため有線も可能です。
Ubuntu をラズパイで動かす準備
まずは、OSの準備です。今回は、SDカードにUbuntuのイメージをインストールします。ここで使うのは、作業用に別のPCと、SDカードです。
以下が、大きな流れです。
0,作業用PCにSDカードを接続
1,作業用PCで「 Raspberry Pi Imager 」をここからダウンロード
2,作業用PCに「 Raspberry Pi Imager 」をインストール
3,Raspberry Pi Imager を起動し、ウィザード形式で選択してSDカードにUbuntuインストール
※0はそれぞれの環境毎にも違うとおもいますので省略
※1、2は特別な事はなく、簡単なので省略
Raspberry Pi Imager 上の手順をスクリーンショットで示します。
デバイスを選択します。
OSを選択します。
ストレージを選択します。
最終的にこのような形で選択されます。
次に進みます。
”設定を編集する”で進みます。
いくつか内容を設定します。使用する環境に合わせて設定します。
最後に、「書き込みの確認画面」が表示されます。を選択します。選択したデバイス上のすべてのデータが消去されるという警告が表示されるので、選択が正しいかどうかを再度確認してください。間違いがない場合は「はい」を選択します。ダウンロード、書き込み、検証のプロセスが始まる前に、パスワードの入力を求められる場合があります。
プロセスが完了すると、Raspberry Pi Imager が「書き込み成功」と表示し、カードをリーダーから取り外すことができます。
これで SDカードに Ubuntu をインストールできました。
次回は、このSDカードを使ってUbuntuをラズパイ5で起動し、Astar Archive Node のコンフィグレーションを解説します。
参考
https://www.raspberrypi.com/software/
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