ひび

自宅作業の日々が続く。
言い方を変えると、
狭い独房のような1kに軟禁される日々である。
なんとか買い出しと散歩のみ許されているような。あとは定期的に通っている皮膚科。

まさに今病院へ行ってきた。
先生はロバートの秋山に似ていてお喋りだ。
声と喋り方すら似ている。
骨格が似ていると声も似てくる説を顔を見ながら思い返す。
もはや先生役をやっている秋山なのではないかと思って話している。
仮に本人と入れ替わっていても気付かれずにモニタリングされる自信はある。

ナイロンDJに代わって突然白衣DJやってくれないかなとワクワクしながら話を聞いている。
何をやっても爆笑する良い客になる自信もある。

人と会う機会も減ったのでこの際、沢山喋ってやろうと思っていたら、
割とすぐ話を切り上げられ、一か月分の塗り薬を処方される。
普段2週間分なのになぁ、と残念だ。
この状況では仕方ないのだろう。

病院の帰り歩いていると結構人が居るもんだなと感じた。
信号待ち、隣で一人のおじさんが喋っていた。
「いや、新宿のほうがもっとあったんだよ、え?そう?」
イヤホンをしてなかったから通話ではない。
会話は大事だ。

既婚者の友人が増えてきた中、
独身生活を満喫してやろうかと思っている最中のこの状況はいかなものか。

一人は良いなぁ、と羨ましがられることもあるが、それは確実に隣の芝生はなんたらだ。
それを言われることが多くなってきた最近は、
ここはあえて羨ましがられている優越感に浸ってみる。
好きなタイミングで風呂もお菓子も食べれるんだ、好きな音楽も流せるんだ、良いだろ?
と思うようにしてる。

実家を出てもうすぐ一年になる。
やろうやろうと思っていたことを今こそやるべきだと、心を燃やしている。
現実から目をそらしてきた。やらないと後悔する。わしは何故これを今までやってこなかったのか。
すでに悔やむ。
想像しただけで骨が折れるほどの面倒さに包まれる。
しかし誰かがやってくれるわけではない。
くそ、これが一人暮らしか。。
やる時は今なんだ。

ベランダ掃除。

ブラシ買おう。

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