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新型コロナに罹って

コロナから復帰した。
7月17日に発熱、18日に陽性の診断をされてからの日々を覚えている範囲で書こうと思う。
目次の数字は①日目などを表しています。

異変①

16日は仕事が休みで妻の実家で集まって食事会をしていた。
入院していた姪っ子が元気になったのでその快気祝いだった。

この時点でBA5系統のウイルスはまだ猛威を振るう直前だったので、完全に油断してノーマスク会食だった。

翌17日早朝に寒気がして目が覚める。
普段通りに稼働しているクーラーが寒い。
布団に包まってやり過ごすが耐えられなくなりリビングに移動。
熱気のこもった部屋で毛布を掛けて寝る。
寒気がするが体は熱い。
保冷剤を氷枕の様にして少し眠る。
体温は37.3℃くらい。

体は結構頑丈(だと思っていた)なので今回も只の風邪だとしか思わなかった。
30数年の人生でインフルエンザには一度も罹ったことがなく、コロナもどこか他人事の様に思っていた。

体温の急上昇①

地震で起きてきた妻に寒気がすると訴える。
あまり食欲が無かったが、とりあえずある物を食べた。

すると体温は少し下がってきた。
37℃〜36℃後半くらいになってきたので、やはりただの夏風邪だと思った。
洗濯物を干したり動いてみるが体が怠い。
少々の体調不良ならごはんを食べれば治っていたのでおかしいと思い始めた。

体温は37.8℃くらいまで上昇し普通の生活が困難になる。
体の節々が痛む。汗をかけないので長袖を着せられて布団を二枚重ねにして昼寝をさせられる。

食欲は完全に失せており、ポカリしか飲めない。
地域のコロナ相談窓口に電話をしても混み合っていて繋がらない。
日曜日なので病院もやっていない。

抗原検査キットでは時間いっぱいで陽性反応が出てきたので、初めてコロナを疑う。

薄く陽性反応

夜になると体温が38℃を超え始めたので子供の時以来の座薬を入れることにした。

陽性診断②

翌18日、起きても熱が下がらず体が痛い。
なんと、起きてきた妻も体の調子が悪いらしい。
まだ動けるがこのままでは二人とも動けずゲームオーバーだ。

とりあえず朝イチで病院に電話をするがどこにも繋がらない。
コロナ相談窓口も混線で、繋がるまで何十回も掛け直した。
電話代だけでも数百円かかったと思う。
丁度BA5系統のコロナが流行り始めていたので本当に繋がりにくかった。
窓口では、年齢的にも若く基礎疾患もないので病院にかかるのは明日にしてくれと言われる。
そんな馬鹿なことがあるのかと、現に38℃出ている患者に対してよくそんなことが言えるなと思った。

埒が明かないので自分で病院を探す。
たまたま近所でPCR検査をしてくれる病院があった。
まだ動けたので妻と自転車で病院に行き検査をしてもらう。
二人とも陽性だった。
まさか自分がコロナになるなんて思っていなかったのでショックだった。

土曜日に妻の実家で集まっていたので病み上がりの姪っ子にうつしていないかだけが心配だった。

とりあえず会社に連絡して休ませてもらうことにした。
買い物に行けないので役所にも連絡し、食料等を届けてもらうことにした。
その日の晩から妻と二人、地獄の日々の始まりだった。

高熱、関節痛、頭痛、咽頭痛、吐気②〜⑤


病院では解熱剤と喉の痛みを治す薬を処方されたが、全く効かない。
熱はグングン上昇し、38.5℃〜39℃台前半を記録した。
前述の通り、私はインフルエンザに罹った事が無いので高熱の苦しみを知らなかった。
頭痛持ちでもないので脳をガンガン揺らされる辛さも知らなかった。

看病してくれていた妻もダウンし二人で布団を並べて寝ていた。
肉体的にはしんどかったが、二人とも陽性なので感染には気を遣わなくてよくなったので気は楽だった。

私はワクチン未接種、妻は2回接種済みだったが辛さは変わらなさそうに見えた。
解熱剤が効くと少し楽になるので、どちらかが動ける時はご飯を作ったり保冷剤を交換してあげるなど総力戦だった。

この日は二人とも熱が下がらずに座薬を入れて何とか眠った。
頭痛と喉の痛みで妻は深夜に目が覚めたらしいが、寝れる時に寝とけ的な感じで私は一度も起きなかった。

発症から三日目
37℃台まで熱は下がり、普通に動けるようになってきた。
全快ではないが高熱が続いていたので微熱くらいだと普通に動けた。
妻はこの日がピークで38℃〜39℃を行き来していた。
連絡していた自宅療養応援パックという食料の詰合せが届いた。
レンジでチンして食べられるものが多く助かった。

この量で一人分。これが二人分届いた

中でも粉ポカリとフルーツの缶詰、ウイダーinゼリーは手軽に栄養を補給できてありがたかった。

パルスオキシメーターも届いたが、%SpO2PRbpmが何の表示か、自分の数値は正常なのか分からずスマホで調べた。
頭痛がひどくスマホなど見たくもないのに調べさせられるのは苦痛だった。
こういう表示はひと目見て分かるよう写真付きの説明を同封するべきだと思った。
ちなみに左が血中酸素濃度で右が心拍数だった。

パルスオキシメーター。血中酸素濃度が95を下回ると危険。

四日目になる頃には微熱も安定してきてご飯もモリモリ食べられるようになっていた。
妻も幾分か楽になってきたようで五日目には微熱になっており、少しずつご飯も食べられる状態だった。

嗅覚、味覚異常⑥〜現在


六日目、妻の実家からいただいたかぼちゃスープを飲んだ時に匂いがしないことに気付いた。

鼻に抜ける匂いが無いので味もほぼ分からない。
甘さはギリギリ分かったが、辛みと苦みは見つけられなかった。

何を食べても何を飲んでも味がしない。
大好きなウイスキーの瓶を開けて匂いを嗅いだが全く分からない、これが一番ショックだった。
一日遅れて妻も嗅覚異常になった。

匂いが分からなければお腹も空かない。
しかし食べなければ回復しないのでとりあえず食べた。

ネットで調べるとリハビリが大事みたいで、嗅覚復活の為に起きた時と寝る前にはコーヒー豆を嗅ぐことにした。
鼻うがいも効果的らしいがハナノアを買う為の外出もできないのでシャワーのついでに水道水でやってみた。
プールで溺れた感覚になり、痛すぎて一日でやめた。


せっかくご飯を食べられるようになってから一週間くらいは味が分からないまま作業的に食事をした。
何を食べたかあまり覚えていない。
その後は少しずつ元気になり、二人とも元の生活に戻れるくらい回復した。

まだ全快ではなかったが保健所から言われていた10日間自宅療養し、プラス一日有給を使わせてもらい29日から職場復帰した。

現在も嗅覚は少し鈍いと感じる。
保健所の方に依ると、いま嗅覚が戻っているのは早い方らしかった。

コロナになってみて


二人とも特に目立った後遺症は見当たらない。
しかし100%元気ではない。
久しぶりに出勤した日は帰宅後すぐに寝てしまった。
体が疲れやすいのは休みすぎたからだと思いたいが、まだまだ未知のウイルスなので油断はできない。
罹患前には保険の見直しも考えていたが、コロナに罹った為一旦白紙になった。
保険会社や商品にもよるが、コロナになるとすぐに保険に加入できないらしい。

今回コロナになって世の中にはこんなに苦しい思いをしている人が大勢いることを身をもって知った。
結局どこでウイルスをもらったのかは分からないが発症前に実家で集まっていた誰にもうつしていなかったのは不幸中の幸いだった。

外食しなくても遊びに行かなくてもコロナに罹る。
自分には関係が無いとは思わず、みんなでコロナに打ち克っていきたいと強く思った療養期間だった。

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