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馬場と清龍と私②

小島孝子
清龍第2話。90年代の居酒屋というのは今よりわりとテキトーな感じだった気がします。
まだ、和民もそこまで多くない時代。
そして、高田馬場という地域はほんとにお金のない学生には優しい地域でした。
今はけっこう話題のお店やオシャレなお店も増えてきて、時代を感じます。

サッポロビールの関係者の方やサッポロラガーを愛する道民の方々に申し訳ないのでサッポロラガーについて触れておくと、

当時、都内でサッポロラガーという銘柄を見かけることはほとんどなかった。清龍以外では。

そして、唯一この銘柄を飲めるこの店では、今振り返って思うところ
『ノミホの瓶ビールはビールを薄めて詰め替えて提供していた』
のではないかと推測される。
記憶を紐解くと、テーブルに運ばれてきたビールはすでに栓が空いていたし、ビール特有のあののど越しがイマイチな不思議な飲み物であった。
ゆえに、我々のなかでは
『サッポロラガー=薄くてまずいビール』という公式ができあがってしまったのである。

20年の時を経て、先日訪れたサッポロビールの記念館で、札幌の開拓民の方たちがこのビールをどんな思いで作り上げたか、という壮大な物語に触れ、『本物の』サッポロラガーを味わいこの誤った認識のままこの年まで生きてきたことを申し訳なく思う気持ちが募り、それゆえ、
『20年前に飲んでいた、あれは、なんだったのか?』
を確かめなければならないという衝動に駆られたというのも清瀧を訪れた大きな一因である。

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