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【馬場と清龍と私⑤】

小島孝子
いい加減、だいぶ前の話だし、残りをまとめてアップしたいと思います。今回は意外な事実がわかった話。

清龍のもうひとつの名物(ビールは勝手に名物にしてるだけだが…)といえば、某先輩が『工業用アルコール』と表現する、あり得ない値段の日本酒である。

とにかく恐ろしく安くておそろしくまずい、ひとたび口に含むとコンパの席ではトイレの取り合いになる、という代物だ。

もともと、清龍という店はある意味飲むためではなく、ばか騒ぎするために行く店という位置付けだった。

店の外観を見てもわかるように、2階の窓が開かないように柵がはめられているのもその名残である。

そんな強烈な印象からここで飲む日本酒というものにある種の恐怖心を持っていたのだが、この会を企画するにあたり、清龍という店を調べていると意外なことがわかった。

『蔵元居酒屋??』

驚くことに、清龍という居酒屋の母体は100年以上続く埼玉の酒蔵だったのである。

http://www.seiryu-sakagura.com/whats_kuramoto.html

つまり、日本酒が異常に安いのは酒蔵直送で物流コストがかからないためという、まっとうな理由だったのである。

そして、かつては凶器ととらえられていた清酒『清龍』は、改めて味わってみると、確かに米の香りがするどっしりとした日本酒とは違うが、さらりと飲みやすい良心的なお酒で、カップ酒なんかよりもはるかにおいしいのではないかと思う。

気を良くした我々は清龍酒造のラインナップを次々と試してみることにした。
純米辛口はすっきりとして爽やかだし、本醸造は重くてどっしりしている。
これらすべてを味わえる飲み比べセットを頼めば、すべてがしっかりした日本酒だというのがよくわかる。
こんな日本酒が、1杯190円から楽しめるのである。

『これは、もしや、超有料店なったのではないのか??』

そんななんとも言えない複雑な感情が押し寄せてくるのであった。

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