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左利きの君へ
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本多行、彼は放課後のはばたき学園で教室の窓が全て左側にあるか確認していた。
世界の人口の約9割は右利きなので(私自身も右利きである)、社会も物も基本的に右利きの人のために設計されている。それは学校も同様であり、教室の窓は左側に付いているのが基本設計になっている。(右から光が入るとペンを持つ右手の影がノートに落ちて見にくいため)
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小中学生の頃の彼にとって、図画工作の時に使うハサミやカッター、家庭科の実習の時に使うピーラーや給食当番の時に使うお玉。どれも決して使いやすいとはいえなかっただろう。
しかし、最近は左利きの人向けの商品が増えており、左利きの方に特化したお店もある。
(実際私の周りのお店でも左利き向けの商品が増えている)
身の回りに左利きの人が居なかった私にとっては左利きといえば本多行になっており、左利きの方向けの商品を見る度に彼の顔を思い出していた。
この記事を読んだ際には、本多家は右利き用と左利き用どちらの道具もあるのだろうかと想像したりした。
君にとっての世界が少しづつでも生きやすくなっていって、やさしいものになっていると良いなと私は思う。
そして誰にとってもそんな世界になって欲しい。
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