220910キムラCS決勝おまてぃVSなおぱん
決勝戦。
会場で最強の人間を決める参加できるのは、2人しかいないのだ。
そこに身を置く彼ら、《赤緑ボルシャック》の攻撃力そのままに勝ち上がったおまてぃと《5cマッドデッドウッド》の防御力を携えここに座るなおぱんは、どちらも称えられるべき戦績であることは確かであろう。
だが、誰がここで満足するだろうか。
たった1人に与えられる栄光、それが欲しくて欲しくてたまらない。
2人の想いはぶつかる___
《GAME1》
予選順位1位であるおまてぃの先攻。
3ターン目の《ボルシャック・栄光・ルピア》からの2マナ加速、続くターンには《決闘者・チャージャー》を唱え、マナは8枚。
赤緑ボルシャックは《ボルシャック英雄譚》を起点とした超火力を放つことを目的としたデッキであり、早くもそこへ王手をかける形となった。
対する後手のなおぱんは2ターン続けて《天災 デドダム》を場に送り出す。
自身のリソースを拡充したうえで、デッキの防御力を最大限に引き出せるように構え、「かかってこい」と言わんばかりのターンエンド。
それに呼応するように、おまてぃは切り札を宣言する。
おまてぃ「《ボルシャック英雄譚》」
デッキトップ6枚から《ボルシャック》を冠する選ばれし龍を戦線に送り出す!
駆けつけたのは
《ボルシャック・クロス・NEX》
《ボルシャック・モモキングNEX》
《ボルシャック・ドラゴン》
《ボルシャック・スーパーヒーロー》の4体!
《ボルシャック・スーパーヒーロー》が《ボルシャック・モモキングNEX》に進化すると、その能力でさらにデッキトップを1枚捲る。
それが火のドラゴンならバトルゾーンへ。現れたのは・・・
これ以上ないアタリを引くおまてぃは、処理を終えるとそのまま《禁断竜王 Vol-Val-8》を攻撃させる。
そのとき、バトルゾーンのパワー6000以下のクリーチャーは塵となって墓地に送られる。《天災 デドダム》が2体、《ボルシャック・ドラゴン》《ボルシャック・栄光・ルピア》の合計4体がこのターン中に破壊された。
それは《禁断竜王 Vol-Val-8》のEXターン獲得条件を満たしたことになる。
おまてぃのターンエンド宣言は2度目の攻撃を予告することに他ならない。
万事休すのなおぱんはシールドトリガーを引き込めない。
追い打ちをかけるように《ボルシャック・モモキングNEX》攻撃時、追加の《ボルシャック・クロス・NEX》が降り立つ!
《禁断竜王 Vol-Val-8》はジャストダイバー+EXライフで退かせない
《ボルシャック・クロス・NEX》はシールドの《終末の時計 ザ・クロック》を許さない
貧弱なトリガーではEXターンを耐えきれない
普通のデッキならばなすすべなく敗北を受け入れるほかない盤面。
しかしなおぱんは、相棒の底力を見せてくれた。
なおぱん「《戯具 ヴァイモデル》!!!」
《ボルシャック・クロス・NEX》の拘束を乗り越え《終末の時計 ザ・クロック》を場に出すことで《禁断竜王 Vol-Val-8》のEXターン獲得を防いだのだ!
さらに返しのターン《煌メク聖壁 灰瞳》でシールドを5枚追加すると再び防御態勢を敷く。
攻めなおすおまてぃだが、そのブレイクから《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》《ディスタス・ゲート》を踏み抜いてしまう。
後者から《Disアイ・チョイス》→《ヴィオラの黒像》→《終末の時計 ザ・クロック》と展開し、再び時を飛ばすなおぱん。
そこから、ゲームはあまりにも意外な結末を迎えた。
耐えきった安堵が見える。
即座に《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》のDスイッチを起動するなおぱん。
墓地に、《水上第九院 シャコガイル》なんていないのに。
気づいたときには遅かったのだ。これまで彼を支えてきた《天災 デドダム》が、《Dis ゾロスター》が、容赦ない牙を向ける。
残り少ない山札は当然のように消え去り、なおぱんは、ゲームを落とした。
おまてぃ 1-0 なおぱん
そこからは、一方的だった。
先攻の利を活かせないまま4ターン目に《アクアン》、次に《青守銀 シルト》からシールドを追加すると、ターンエンド。
GAME1よろしく、《ボルシャック・栄光・ルピア》から《決闘者・チャージャー》+《ボルシャック・栄光・ルピア》ですぐさま8マナに到達したおまてぃは《ボルシャック英雄譚》から《ボルシャック・クロス・NEX》《ボルシャック・モモキングNEX》、後者の能力で登場時に《禁断竜王 Vol-Val-8》、攻撃時に《ボルシャック・ドラゴン》が場に出る。
バトルゾーンに4体の生贄が用意されると、《禁断竜王 Vol-Val-8》がEXターンを予約しながら攻撃する。
《アイド・ワイズ・シャッター》だけでは受けきれず、続くターンでおまてぃが優勝をその手に収めた。
おまてぃ 2-0 なおぱん
WINNER:おまてぃ
経験の差。《禁断竜王 Vol-Val-8》を引き込むおまてぃ。たしかに逆風だった。
だが、それでも。
この敗北は容易に拭えないだろう。
悔しさがこみあげてくるだろう。
この敗北に彼は何を見るか。
当然、私にはわからない。
ただ願うことは、なおぱんが腐らず、構築を検討し、プレイングを是正し、再び決勝卓に現れること。
そしておまてぃが、それに立ちはだかる強大な壁であり続けること。
第1回キムラCSはこれにて閉幕。
しかし、プレイヤーの挑戦は続く。
これからも、大分のデュエマから目を離せない。
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