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私とあなたは違う世界を見ている

コロナ騒動のときもそうですが、今回のロシア・ウクライナ問題の件に関して、「本当に同じ世界を見ているのだろうか」というくらいに人によって見ているものが違うことに驚かされます。

ふと、人によって見ている「色」は違うという話を思い出しました。
色は、モノが光を反射してそのように見えているだけであり、例えば「リンゴは赤い」と言ったとき、リンゴそのものが色を発光しているわけではないので、私が見ている赤色とすぐ隣の人が見ている赤色は同じではない、という話です。

そのことを初めて知ったときはものすごく不思議な気持ちがしました。
さすがに、すぐ隣で同じリンゴを見ている人同士であれば、同じ色として認識しているのではないか、と。

けれども、今回の騒乱について誰かと会話するとき、人によって見ている「色」が違うということを改めて思わずにいられません。そもそも、同じ考えを共有できていると感じていたこと自体が幻想だったのだと思います。

なるべく多方向から情報を収集しようと試みていますが、専門家であっても言っていることが真逆だったりするので、完全に迷子になっています。
当事者として五感で体験したこと以外の情報はすべて疑った方がいいというくらい、混沌としていると感じます。(五感で体験することも、その人が知覚できることにも限界があり、また、様々なフィルターがかかったりするので、絶対正解とも言い切れませんが)

昨日家族とニュースを見ていて意見が対立し、ムキになって「これは○○なんだから!」と言い切り型で持論を展開していましたが、後で落ち着いて考えれば、私が一体何を知っているんだろうと、少々恥ずかしくなったりもしました。
コ○ン君の言う通り「真実はいつも一つ」なのでしょうが、一般ピープルである私がせいぜい言えるのは、「私はこう思う…今のところは」という個人的な現時点での仮説でしかないのだと思います。

今の時代は特に、私と同じ「色」を見ている人はいない、相手と私は違う「色」を見ている、ということを心にとめておきたいと感じました。

筆者:はりはりねずみ
Twitter:https://twitter.com/cC8bk48zfaACc4u

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