テキーラシャウト

ライブハウスを通じて出会った音楽は数知れないし、渋谷club乙はまさにそういった音楽の発信源そのものだった。
あの場所の色々なイベントを通じて知り合ったバンドや友人達とのこと。全てが大切な思い出であり、財産だ。

10月14日はまさに懐かしい青春を思い返すような1日だった。終始落ち着かないまま、あっという間に終わってしまった。
久々に会う友人達、バンドマン、沢山の人たちと会った。Cathyの今村君なんて5年ぶりだったのに、覚えていてくれて嬉しかったな。
それでも、あの時、あの場所で一緒にライブを観て楽しんだ友人の姿は無くて、どこかしら寂しい気持ちにもなった。
あの頃はずっと変わらずにそこにあり続けるものと思っていたし、そう信じていた。このまま歳を取ってもライブハウスで会おうと誓い合った友人たちは皆周りからいなくなった。

2年ぶりのブラキリでのステージはとても不思議な感覚だった。あの時ステージにいた自分達にはブランクなんて関係無かったし、こんなにも温かく迎えてくれるとは思わなかった。
その反面では過去を悔いる思いもあり、2年間の空白を埋めた達成感もあった。今の自分たちが出来る最高の演奏を見せることが出来て良かった。
身体が未だに悲鳴を上げているのは全力を出し切った証拠だろう。こんなライブなかなかできないし、もうこの先無いとすら思う。

バンドなんてやりたくなったらやれば良い。解散していようが活動休止していようが脱退していようが関係ないし、どうでも良くなった。
またやりたくなったら、気軽にやれば良いのだ。コンスタントには出来なくても、また機会を見つけてやれたら良いなと思う。自分達を待っててくれる人たちのために、またブラキリでギターを弾こうと思う。

今日でもう過去をとやかく振り返るのはおしまいです。
これからも青春の続きを紡いでいこう。