サブスク

昨夜は今月末の京都遠征と来月のツーマン企画に向けたスタジオに入り、メンバーの家でCDを皆で作った。
新譜・旧譜合わせて500枚弱作って、終わった後にピザとビールで打ち上げ。なんと素晴らしい休日だろうか。
ずっと任天堂switchのマリオカートをやっていたおかげで、switchが無性に欲しくなった。

余談だけれども、CDを作り続ける意味についてメンバーと談笑しながら話した。
CDは所謂レコードと同じような位置づけに近づく傾向にあって、その価値は今後も継続してあり続けるのだと思う。
今だって買う人は買うし、買わない人は買わない。YouTubeで満足する層だっている。
それでも、配信サービスでダウンロードして聴いてくれた人たちがライブ会場でCDを買ってくれたりする。
歌詞を見ながら聴きたかったり、所有欲があったりと様々だろうけど良い傾向だなと思う。

ここ最近ではサブスクリプション(定額制)による音楽配信サービスが主流になりつつある。
Apple MusicやSpotifyにアップロードしていないと時代遅れとすら言われる時代になってきた。
Mr.Childrenや椎名林檎が全曲アップロードしたのは割と衝撃だったけど、海外目線で見たら普通のことかもしれない。
CDに特典を付けて売るような某CDショップのようなやり方では時代遅れだし、
CDを売ることに特化したやり方では生き残れなくなってきた。

CDという媒体以外にも音楽を広めるツールがあるのは本当に強いし、
自分もApple Musicを始めてみて、圧倒的に音楽を聴く量が増えた。
その反面で「1曲聴いて気に入らなかったら削除」なんてことも容易にできる怖さがある。
まさにCDショップの試聴機みたいな感覚。1曲で惹きつけられなかったら今後も聴いてもらえない。
音楽自体の純度や質が求められる時代になってきた。音質然り、曲自体のクオリティ然り。
それ故なのか、リード曲を1曲目に持ってくるアーティストが海外には多いように感じる。
1曲目で惹きつけることができたら、きっと全曲聴いてもらえるだろう。

「CDショップで全国流通」は未だに憧れがあるけど、サブスクリプションの配信は「全世界流通」だ。
日本国内はもちろん、海外にもどのように届けていくかを今後はもっと考えたいなと思った。
真面目過ぎるくらいで丁度良いのだ。やれることは全てやりつくしたい。
良い音源を作り、良いライブをすることは当たり前。あとはどれだけ広められるかだ。