とある朝の話

非常に嫌な夢を見て目が覚めた。
詳しくは覚えていないが、緊急地震速報のようなアラートと洪水で街が飲み込まれていくような場面に並々ならぬ恐怖感を感じた。
慌てて起きたら変な汗をかいていた。時間は見てなかったけど、多分明け方だったかと思う。
一先ず寝直してみたが、ろくな夢しか見ずに目覚まし時計が鳴った。

変な余韻を引きずって心ここに在らずではあったが、身体は慣性で動くものだ。
いつもの身支度を済ませて家を出た。still cornersの新譜"slow air"を聴きながら、急ぎ足で駅へと向かう。曲の合間に聴こえてくる自分の革靴の足音が妙に耳に残る。

もしかしたら疲れているのだろうか。
睡眠が足りてないのか。

色々な不安がよぎっては消えていく。
気がつけばもうアルバムの5曲目まで聴き終わっていた。

長い一日の始まりの話。
今日も一日頑張ろう。