夏の始まり

夏が始まると色々と思いはせる事がある。別に何かあったわけでは無いが、暑くて茹だるような季節には思い入れが深い。そんな季節がまたやってきた。

昨日は夫婦でいたばし花火大会を観に行った。当たり前だが、結婚してから初めて観に行った。去年見に行った時には久々に花火を見たこともあり、終始興奮してしまった。妻の浴衣も綺麗だった。
今年はamazonで買ったクーラーバッグにお酒を詰めて、お互いにラフな格好で見に行った。妻が浴衣で見にいきたかったと呟いていたので、少し反省した。
去年がすごく過酷だった気がしていたので、少し身構えていたけど総じて快適だったなと思う。強いて言うなら屋台の焼きそばがしょぼかったくらいか。

花火を見ると、夏の始まりを感じる。流石は夏の風物詩。
いくら現代技術が発展しているとは言え、一発勝負の花火師の仕事は素晴らしいと思う。職人とはまさにこういう人達の事を指すのだろう。打ち上がる尺玉を見ながら、そんなことを思った。きっとまた来年も見に行くんだろうな。

今日はTeenagers Bloody KillinGと17歳とベルリンの壁のスタジオを連続でこなすというタフな1日。ブラキリは当日の練習を除いたら最後のスタジオだった。サポートドラムも仕上がってきたし、良い感じの雰囲気が出てきた。活動休止して色々あったけど、今のブラキリの雰囲気が一番好きだ。

ベルリンは先々のライブの準備と新曲のアレンジ等。今が一番良い時期だと思ってるし、先々に出す予定のアルバムが楽しみだ。スタジオ終わりに我々のコピバンに遭遇。ギターの彼はライブをよく観に来てくれているので顔見知りだったり。音作りに悩んでいたので、レクチャーしてあげた。時間が足りなくて作り込めなかったけど、良い時間だった。やはりStrymon Timelineは苦手だ。

スタジオが終わって機材を自宅に戻して、池袋でANYOのギターの山下さんとFILTER/Falleavesのギターの高野と妻と明るい時間から酒を飲んだ。

大好きなバンドの人たちと酒を交わすのは楽しい。色々と気づかされることもありつつ、楽しく酒を浴びるほど飲んだ。そして今、妻は力尽きて、俺はnoteを書いている。

人生山あり谷ありとはよく言うもので、何をやっても上手くいかない時期って誰にでもある。ちょうど今の自分がそうだ。踏んだり蹴ったりというべきか、弱り目に祟り目というべきか。

バンドやプライベートの生活は割と順調ではあるのだが、仕事面では毎日のように怒られ、責められ、反省して自責する日々が続いている。

今の部署は管理職2名の主任2名、一般が私含めて2名。業務量が多すぎて、ほぼ個人プレイで回しているような状況。エキスパートによる属人的な働き方が問題視されており、先輩社員の後釜となるように常日頃から意志入れされている。

今の部署に異動してから1年4ヶ月。未だ新しい仕事を楽しいと感じたことは1度も無い。これは30代に突入したことによる洗礼だろうか。もしくは20代のつけが回ってきたのか。今は自身の業務進捗をがちがちに管理され、毎週月曜日朝に報告。
スキルアップの自主目標も作成して管理されている。こちらもQTRごとに報告。

一言で言うと、

「息苦しい」

とんでもない部署に異動してしまったなと、毎日のように感じている。
まともに評価をされたことも無いし、口を出す隙も余裕もない。
仕事も細かな指摘が相次いだのもあり、明らかに信頼を置かれていない状況。
全ては自分の至らなさが原因とは言え、居心地はとても悪い。

とは言え、マイナスなことばかりではない。
ダメな自分を見直して、直すべきところをちゃんと見つめなおす機会が出来たと思っている。異動するまでは常に余裕が無くて、何となく惰性で走ってしまっていた。ダメだと分かっていても、勢いでまかり通ってしまったり、どこか甘えが生じていたのだと。

色々悩みつつ、ぷつんと破裂してしまった。吐き出したら随分と楽になった。
辛い経験をしている分、確実にプラスに転じている。きっと時間が解決してくれることだろうと思う。

自分の経てきたことが無駄だとは1mmも思っていない。全てが糧となり、血肉になっているはずだ。仕事もバンドも同じだし、時間が経ってから気づくものだ。

目の前に見えるものだけを信じてはダメだと、もっと広い目で見なきゃいけないと。視野が狭くなって辛くなった時には必ずそう言い聞かせている。
常に謙虚な気持ちを忘れずに、そして野心を捨てるなと。今が辛くても、いつか追い風が吹く時が来る。辛い時に感じたり、気づいたことを忘れてはいけない。
だからこうやって文字に残しているのかもしれないね。

30代、まだまだ始まったばかり。今年の夏は面白くなりそうだ。