レコ発を終えて

17歳とベルリンの壁自主企画”Seventeen Front Vol.3”無事終了しました。
チケットをイープラスのみで販売という初めての試みではあったけど、結果として多くの人が集まってくれて本当に嬉しかった。
ライブハウスの前に連なるお客さんの列を見て、つい感極まってしまった。まさか自分がやってるバンドであんな光景が見れるとは。
MCでVo&Gtの鶴田も言っていたが「集客が少なかった時代からお世話になっている箱で今日を迎えられたことは本当に嬉しい」と。
まさにその言葉の通り。今まで頑張ってきて本当に良かったなと思えた瞬間だった。

The Waterfallsは泥臭いオルタナと爽やかなドリームポップの掛け合わせたサウンドが見事に会場を沸かせていて、この場に呼んで本当に良かった。
人が多すぎてライブ観れなかったけど、あんなのカッコいいに決まってるよなと楽屋で音漏れを聴きながら思った。
もっと沢山の人に知ってもらいたい、聴いてもらいたいと思っていたので叶って本当に良かった。

揺らぎは先週の京都に引き続きレコ発東京編。揺らぎのロングセットを今回楽しみにしていた人も多かったと思う。
渋谷club乙という箱は個人的に何度も出演してきたし、数多くのライブを観てきた箱だけど、あんな音像を作り上げるバンドは久々だった。
(それまでは2013年12月のniente.のツアーファイナルのprantronがキノト史上過去一凄い音像だったと記憶してる)
機材トラブルはあれど、圧巻のライブでした。是非またご一緒出来たらなと思う。

我々は初めてのロングセットだったけど、本編終わった瞬間のやり切った感はなんだか気持ちよかった。
アンコールはハッピーエンドという曲を演奏。まさにあの時のあの場にふさわしい曲だなと思う。
間違いなく、今までで一番幸せな演奏だった。いずれはもっと大きな場所でやりたい。更なる目標が出来た気分です。

音作りとか様々な拘りに関しても言及してくれる人がいて、ライブを観てくれたお客さんにしっかりと届いた実感がわいた。
自分は元々シューゲイザーを軸としたギタリストでは無いので、原音はしっかりと残して聴かせたいと常々思っているし、
エフェクターの選び方やかけ方においても、原音を殺さない空間づくりを心掛けている。
一番は楽曲が心地よく響いて、メロディを際立たせる音を出すこと。それが自分の役割だと思っています。
ギターのピッキングからエフェクターのチョイス、セッティングまで何1つ欠けても出来ないこと。
まだまだ突き詰めていかないと、更なる高みにはいけない大きな課題でもある。現状に満足せずに新しい音作りにも挑戦していきたい。
色々なアプローチができるように、引き出しも増やしていきたい。モチベーションが高まって今すごく良い状態です。

歳を取るということは周りの環境も大きく変化していくわけで、変わらずに続けていくことの難しさを感じる。
ライブハウスに行っても顔を合わせる友人が減ったり、同世代の勢いが薄くなってしまったような気もする。
ベテランの先輩バンドが幅を利かせ、その次に繋がるバンドがいなかったり。その下の世代は沢山いるのだけど。
ライブハウスで面白いことを企画する人たちも減ってきた。代わりにフェスやらサーキットイベントが乱立する時代になった。
常連の箱で、似通ったバンドばかりが集まり、お客さんもいつも同じような人ばかり。広がりが無い。

どのシーンにおいても言えることだと思うし、今が大きな転換期なのかもしれない。
遠くないうちに、そういう停滞期がひっくり返るタイミングが来る。
もしかしたら停滞期と思っているのは自分だけかもしれない。拾い切れていないだけかもしれない。
実際、勢いの凄い20代前半のバンドがまだまだ沢山いるし、今後もどんどん生まれてくるはず。
個人的な好みだと、羊文学やニトロデイ、渦、bearwearは今後が楽しみだし、どこかで交わりたいなとすら思う。

新しい風に負けたくは無いし、負けるつもりもさらさらない。
古新聞になっていく前に、アップデートしていきたい。高めあっていきたいね。