canary song

自分が以前やっていたバンドの曲にcanary songという曲がある。
9月にしかやらない曲。そういう女性のことを書いた曲だったかなと記憶している。別に縁もゆかりもないけど、9月になると聴きたくなるものだ。

先日から引き始めた風邪がようやく落ち着いてきた。飲んで帰ってきた日に窓を開けっぱなしで寝て風邪ひくとか酷いものだ。
快復に向かっているものの、睡眠薬同然の風邪薬を飲んで仕事をするのは本当に辛い。ついでに鼻血も止まらなくなり、満身創痍。コーヒーの作り方を間違えてしまったりで散々だ。

調子が振るわない時は無理に何かをせずに、ゆっくり休むのが一番である。
振り返れば、9月は毎週末にぎっしり予定が詰まっていた。

最近、アジア圏のインディーズバンドを掘ることが日課になっている。
元はといえば、タイのHariguem Zaboyとの対バンでコミュニケーションを取るようになったのがきっかけだと思う。
自分も日本でバンドをやっている身ではあるので、お互いに親近感があって仲良くなれた。

シンガポールのSobs、Subsonic Eyeは特に最近のお気に入り。耳なじみが良い。
現地のレーベル「Middle less cigars」はCosmic Childもリリースしているし、非常に好きなレーベルです。
他にもいろいろ掘り下げてみると、良いバンドがわんさか出てくるから凄いです。シンガポール。

インドネシアのSee The EyesやHealsも良く聴いている。
本国でシューゲイザーが流行っていて、90’sの古き良きシューゲイザーの影響を色濃く受けているバンドが多い。
ドリームポップだとBedchamberが好き。

台湾がこれまたバンドシーンが盛り上がっていて、色々なバンドが出てきている。
有名どころでManic Sheepとか。最近はDoZzzやゲシュタルト乙女とも知り合った。FB通じて色々と繋がれそうな点もあるので、もっとアンテナを広げていきたいところ。

バンドの海外遠征はなかなかにハードルが高い。お金も時間もかかるし、そうそうできるものではない。その反面で、このままだとタイミングを逃し続けてしまうのではないかという不安もある。

視点を向けるのが遅すぎたかもしれない。もう少し早ければもっと色々出来ただろうし、状況も変わっていたかもしれない。
それでも、やらないよりもやったほうが良いという事実には変わらず。先々のために何をどう準備していくか考えて行動しようと思う。可能性を信じてみたいし、自分のやっていることに僅かながらも自信がある。

日本のバンドシーンの閉塞化もここ最近は身に染みて感じる。悪い意味でハードルが徐々に低くなってきたように思う。
若手が育たないシーンは腐っていく。先輩ばかりが幅を利かせるようなシーンは無くなれば良いとすら思う。
「日本のロックが死んでいく」だなんて思いもしなかったことだが、そうも言ってられなくなってきたのかもしれない。

音楽を取り巻く環境は時代とともに変わってきたし、今は日本以外にも視野を広げなければいけない。勿論、日本での活動を実らせてこその話。そこを履き違えた人達がいるのも事実である。

知ってもらうための間口を広くとることはメリットもあるが、デメリットもある。
多数に発信することが必ずしも成果として現れるとは限らない。そのバランスは難しい。これからの活動における1つの課題なのだと思う。

気が付けばもう9月が終わる。色々と思い耽った1か月だった。
canary songを聴きながら。