クアトロの話

朝から亀の水槽の掃除やら市役所に行ったりと所用を済ませつつ、14時前に会場入り。リハ中のBearwearの音が素晴らしく良かったので、期待値が高まる。不思議と緊張は無かった。念入りに音作りをしながらも、滞りなくリハを終えて近場のスタジオで1時間程調整。スタジオ終わりに偶然にもステレオガールのメンバーと遭遇。覚えていてくれて嬉しい限り。
大阪から帰ったばかりで即撮影だと聞いて、売れっ子バンドの多忙さを身に染みて感じた。一緒のスタジオに入ってたBearwearのメンバーと談笑しつつ、ライブハウスへと戻った。

対バンのTomato Ketchup Boys、Bearwear、Luby Sparks、羊文学。それぞれが持ち味を活かした素晴らしいライブだった。
自分達も広い空間に合わせたセットで挑んだし、Bearwearからの良い流れを上手く繋げることが出来た。

良いライブが出来たという実感、手ごたえはいつも以上に感じた。そのくらい初めてのクアトロは気持ちよかった。
適度な緊張感と高揚感のバランスを保ちつつ、25分間のステージを駆け抜けた。本当に楽しかった。

でも同時にステージとフロアの間には大きな壁を感じてしまった。ここを乗り越えないと先には進めないであろう壁。
これが大箱のハードルなのか・・と、そして色々な思いが渦巻いて物凄く悔しくなった。出来が悪いことを嘆いているわけでは無い。むしろいつも以上に良かったのだ。それでも越えられなかった何かがそこにはあった。
周りの人が同じことを思っているかはわからない。でも俺はこの日に感じた思いを絶対に忘れたくないなと思う。

この日は疲れもあって風呂場でうとうとしつつ、深夜2時半に就寝。7時前に起きて出社。腫れぼったい目をこすりながらも、コーヒーを飲みながらデスクに向かった。余韻に浸る間もなく日常に引き戻される感じにも慣れたものだ。

改めて、凄く貴重な経験が出来たことに感謝。悔しい気持ちはあれど、先に進む上での自信も持てた。
自分のギターや音に対する迷いも無い。考えているのはもっと突き詰めるためにどうすればいいかだけ。

次は3月24日(日)下北沢THREEでのライブが待っている。楽しみだ。