世界は広い

一昨日、オランダのThe DayというドリームポップバンドからFacebook経由で
「新譜のリリースに伴い日本で曲を流してくれるラジオや記事を書いてくれるブログを紹介してもらえないか」
との相談の連絡をもらった。こんな相談を受けるのは勿論初めてである。

海外でのメディアを使った宣伝活動は今まで考えたことが無かった。
それこそ、国内ですら扱ってもらえるかわからない状況なのに、外に目を向けることは出来ていなかった。

各所に連絡をしつつ、縁があってスピンコースターへプレスリリースを送る流れとなった。
快く相談に乗ってくれた友人達には感謝。ひろせくんとぴくみん本当にありがとう。

The Dayのメンバーからはこちらが海外で宣伝活動をしたい時には力になると言ってくれて、凄く頼もしく感じている。
せっかく今、色々なバンド達と繋がりを持てているので、次のリリース時には各国のプレスリリースについて相談してみようかと思う。
縁があって海外レーベルからのリリースも出来れば最高だろうな。夢は大きく持っておきたいところだ。

ちなみに、他にも海外のバンドマンとは色々なやり取りが現在も続いている。
ロシアのシューゲイザーバンド”Blankenberge”のギターDanilからメッセージをもらったことをきっかけに、機材トークで盛り上がっていたり。
思った以上にマニアックな話で盛り上がっているのだが、よく考えたら機材好きに国境なんて関係ないんだなと。
UKのドリームポップバンド“Heavy Heart”のボーカルAnnaともDMで日本の音楽を教えてあげたり、同じくUK発のオルタナバンド”Thyla”ともメッセージを交わした。
USの”Funeral Advantage”のTylerも定期的にやり取りを続けているし、わざわざ新譜を送ってくれるとまで言ってくれている。
他にもタイの”Hariguem Zaboy”が今年アルバムをリリースして、”Desktop Error”と一緒に来日ツアーを検討しているらしく、是非また一緒にやりたいと熱望してくれている。
具体的な話が進んだら手を貸してあげたいなと思う。ボーカル・ギターのJarはlo-fiミュージックを中心とした個人レーベルを立ち上げるらしいし、面白い話が水面下で進んでいる。

自分から海外へ発信をすることで、得るものは沢山あった。ただの単独犯ではあるのだが、そのくらいが丁度良いのかもしれない。
決して友達を作りたいだけではなくて、音楽を通じた広報活動みたいなものだと考えている。良い音楽を作っていれば誰か拾ってくれるような甘い世界ではない。
良い音楽だと自信を持って思えるからこそ、どんどん発信していくべきと思う。発信さえちゃんとできれば、受け止めてくれる人は日本以外にもちゃんといる。その手ごたえを確かに感じ取った。
実際にYouTubeの登録ユーザー数も伸びているし、Facebookのフォロワーも1000人を超えた。1年半前にアップしたMVの再生回数もついに10万回を突破している。

世界は広い。本当に広い。
最近になって、自分達の小ささを嫌というほど気づかされた。
それでも決して遅すぎることは無くて、そこに気づけたことが大事だと思っている。
海外至上主義にはなりたくないが、国内だけしか見ない盲目な考えも持ちたくは無い。
何が正しくて、何が間違いという話でもない。自分たちなりの正解を模索して見つけていく必要があるのだ。