自分らしい"仕事"の見つけ方

自分らしい仕事を見つけて、幸せに働きたい。
誰もがそれを望みますよね。で、就職活動が始まって、沢山の企業情報を調べて、改めて自分らしさって何か?どんな仕事が自分にあってるのか?とか、考え始める。でもなかなか見つからない。ピンとこない。

でもそういう学生たちの姿を見ていて、いつも疑問に思うんです。なんで急にやりたいこと決めるのかなー?と。なんで一度決めたら変えちゃいけないみたいに思うのかなー?と。

つか「そもそも大前提間違ってね?」と思うわけです。そういう部分を下記にまとめてみました。

⑴ やりたい事は経験を経て変わります。
インプットが変われば、やりたい事も変わりますよね?初めて海外旅行をして、感動して、海外で働きたいと思ったとか。そういうのって自然ですよね?

⑵ 幸せのモノサシって、人それぞれ違います。
家でゴロゴロしてるのが幸せな人もいれば、スポーツで汗を流すのが幸せな人もいます。金を稼ぐのが幸せな人もいるでしょうし、家族と過ごすのが幸せだったり、海外を股にかけて活躍するのがかっこいいなーと思う人もいる。どれも正しいし、誰も間違ってない。別にそれぞれ「幸せ」ならいいんじゃないですかね?何かが正しいとか別にないんだし。

⑶ 今できなくてもいいんです。
誰だって、初めは素人なんだから。
知らない事を恥じるより、挑戦して失敗して1日もはやく身につける方が、結果として自分自身が成長するし、自分の望む未来に近づけます。

⑷ 失敗して失うようなものは、大して大事ではないです。
例えば何かに失敗したとして。何を失いますか?
よくよく考えてみたら絶対に失いたくないものって、そんなにない気がしてます。お金はまた稼げばいい。家族はそんなんで離れないし、親友だってあなたの側からいなくならない。というかそれで離れていくような友人って、本当の友人でしょうか?実は失敗しても、そんなに失うものはないんです。

⑸ 相談して"決めない"こと(ヒアリングはOK)
例えばあなたが、スタートアップ企業でインターンをしてたとします。とてもいい会社で、居心地の良さを感じてたとします。社長もうちに来いよ、と言ってくれてる。
そしていざ就職活動となりました。いろいろ企業を受けてみても、なかなかピンとこない。やっぱりインターンしてる会社がいいかも…と思うんですが、迷いもあるから周囲の人に「相談」します。
でも、その「相談する人たち」はスタートアップで働いた事があるんでしょうか?スタートアップって、すごーく少ない。だって…

日本の法人企業数は約170万社
うち上場企業数は約3,500社(0.2%)
うちベンチャー企業数は1,100社(0.064%)

ですから。出会う確率は1,500人に1人くらいです。つまり「上場企業とスタートアップで内定貰ってて悩んでるんだけど、どう思う?」と10人に聞いたら、9~10人は「そこは上場企業じゃない?」とか言います。
でも働いたことがないのに、良いも悪いもわかりませんよね?でも質問されたから答えちゃうわけです。それを「みんながそう言うしな…」と思ってしまったら、もうその時点で違うな…って思いませんか?
"自分らしい仕事"をちゃんと選べるとしたら、自分自身しかいないと僕は思います。ヒアリングするのはいいけど、決めるのは自分。自分の人生の行き先を、誰かの責任にしちゃいけません。

(6) 選べる中で最良を選ぶのではなく、今考えうる最善を選択し続ける
"自分で考える"って、こういうことなんだと思います。
何が自分にとって楽しくて、何が楽しくないのか?そういうモノサシをしっかり持って、最善を尽くしていけば、人生豊かになっていきます。相対評価の世界から飛び出して、絶対評価の世界で生きる。そういう強い決断ができる自分になれれば、すくなからず「自分なりの幸せ」には早くたどり着けると思います。

⑺ 沢山の失敗の先に、成功という「状態」があるんです。
成功か、失敗か。それは結果です。でも「成功したい!」というのは「状態」ですよね。意味が違うんです。
この「状態としての成功」に至るまでには、何度も何度も失敗します。失敗するから学び、考え、また挑戦し、人は成長する。そしていつか「成功という状態」になります。
だからどんどん失敗するといい。主体的に動いて、挑戦して、小さな失敗を積み重ねながら、自分と対話し、小さく方向転換していけばいいんです。これを誤解している人が多い。失敗=悪ではなく、失敗=成長なのだと理解することと、失敗しても別に命はなくならない、ということをちゃんと理解できれば、グイグイ成長していくことができると思います。

という感じです。

自分らしく生きる自由を得るには、それ相応の責任や覚悟も必要になりますが、その強さは上記のような決断をし続けた先にできてきます。そしてどんな形であれ、自分らしい選択を続けていった先には、自分らしい生き方が待ってる。それが見えてない段階で、変に焦らなくていいんだと思ってます。

最後に1つだけ。

さわされど、方向性を決めたいって思うじゃないですか。
その時に大事なのは、自分の「才能(ギフト)」をしっかり理解しておく事だと思ってます。自分の得意=人の役に立てる、強みな部分なので、それを活かす仕事っていうのは楽しく働ける。そして自分を活かせてるから、自然に自分らしい生き方に近づいていくと思います。

ではそのギフトは、どうやって見つけるのか?

それは「偏りの向こう側」にあると思っています。
例えば誰に何を言われずともやり続けてしまう◯◯とか。自分の癖とか。それが一見ネガティブなものでも、それが振り切れているものなら、その逆側にギフトが育まれていたりします。
地球も、自然も、経済も、人の身体も、すべて自律しています。バランスを取りに行く仕組みを備えてる。だから才能もまた、バランスの中で育まれていくのだと思います。
僕の場合は「おっちょこちょい」というギフトを持ってます。おっちょこちょいだから、沢山のトラブルにまみれる人生でした。内鍵したり、入館カード忘れて会社入れなくなったり、いろいろです。でもその結果、トラブルに対しての対処能力と、度胸が備わった。だからピンチに強くなった。それに既存の仕組みをハックする感覚も得られた。当たり前を、素直に疑えるようになりました。(オートロックの鍵がない=入れない、ではなく、どうやったら鍵がなくても入れるか?と考えるようになるとか)

この記事でどこまで伝わるかはわかりませんが、一人でも多くの人が、自分らしい生き方を得て幸せを掴んでくれたら嬉しいなと思います。


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