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2023阪神タイガース 3/143 〜監督の勘所

◇試合結果

vs DeNA 6-2 ○(3-0。開幕3連戦3連勝)
勝  才木(1-0)
H  K・ケラー
本塁打  原口(1号)

個人的な話をすると、去年は15試合ぐらいして3勝しかしなかった。それが今年は3戦3勝である。
2023の勝利を司る神として、今年はたくさん参戦しようと思う。(自己の神格化)

チームは3連勝。去年の最多貯金が3だから、もう追いついた。週明けからの広島戦はやや余裕がある戦いになりそうだ。2-1でいい。いや、最悪1-2でもいい。つまり3タテさえしなきゃなんでもいい。

◇岡田采配について

【ケース1】代打・原口の起用法

試合をほぼ決めたと言える八回裏の代打・原口のツーランホームラン。

この起用は常識的なものではなかった。

そもそも、この打席は島田選手が0-1のタイミングで代打・原口を送ってからの結果である。

出塁した中野が(やや誘い出されつつも)盗塁成功で2アウト2塁となる。

ここで守備固めから打席に入っていた島田に代打・原口を送った。そしてその初球に今季チーム初本塁打を放ったのだ。

監督も勝利インタビューで二塁に行ったら原口、という心づもりだったと言っている。

この判断をこれまでのベンチが出来たかは不明である。最初から島田を原口に代えていた可能性はあるが、打席の途中で代えるという判断ができたかは不明である。
その意味で岡田監督の勘所が非常に優れていると言えるだろう。

【ケース2】岩崎の3連投

これは賛否が分かれるところであり、個人的には否定的でもあることは先述しておく。

7回表の1アウト1塁で、先発の才木投手から岩崎投手に継投した。これで岩崎投手は3連投である。

開幕3連戦からいきなり3連投は……と思ったが、裏を返せばDeNAに対して開幕3連戦3連勝しておくことが今後のペナントレースにおいても重要であると判断したと言えないだろうか

岡田監督が今年最も警戒しているチームはDeNAである。
そして昨年も(主に横浜スタジアムで)DeNAにはなかなか勝つことが出来なかった。

さらに、例年ベイスターズは夏にかけて調子を上げる。

ここから、勝てるうちに勝っておこう、とリスクを負いつつも、岩崎投手を積極的に投入したとは考えられないだろうか

結果として失点はあったが流れを渡すところまではいかなかった。この賭けに勝ったのだ。

【結論】ロジカルで勘も冴える(でもきっと外すときもある)

岡田采配は非常にロジカルである。強肩の外野手がいないから、内野へのカットプレーで本塁刺殺を狙うと言うプレーは秋季キャンプから続けてきた。それがリスクが最も低い作戦だから採用し、徹底したとも言えるだろう。

一方で自分自身の勝負勘を活かした効果的な一手を打ってくる。ただ、これはギャンブルの要素もあるのでいつもいつでもうまくはいかないと思うが。それでも、一定の効果は上げそうだ。

そんな監督の野球は見ていて飽きない、そう思った3連戦だった。

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