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FXもう一度やってみるよ① 始めに

FXでドルコスト平均法をベースにちょっと工夫を加えて運用しています。
考えの整理と記録のために、記事にします。

一般的なFXやドルコスト平均法の詳しい説明はグーグル先生にお任せします。
私がどういうFXの経験を経て、そこから何をどのように感じ、考え、今どのように運用しているのか。
というあたりを飾らず、包み隠さずお話することで、私と同じくFXで試行錯誤しながら頑張っている方の何かの気付きになれたら、と思う次第です。

長くなるので、分割して記事にしていきます。
タイトルは「FXもう一度やってみるよ」をプレフィックスとして、ナンバリングしますので、順番にお読みください。

全体構成は以下のように考えています。
・始めに(本記事)
・強み(記事数未定)
・課題と対策(記事数未定)
・運用環境
・運用実績公開

FXは9割が負ける世界

と言われます。
でも、巷にはFXの必勝法なるものが腐るほどありますよね。
みんながそれらをやれば勝てるはずなのに、統計的には9割が負けるわけです。
何故でしょうか。

その辺の考察は本記事の目的ではないので掘り下げませんが、突き詰めると、FXはゼロサムゲームだからなのだと思います。
皆が何かしらの必勝法を武器に頑張れば勝てて、みんながハッピー、ということがそもそも成立しない。結局は、知識とか、経験とか、勘とか、そういう必勝法なんかの小手先のレベルを超えたところの、一朝一夕ではなんともならないレベルで戦い、生き残るしかない。
要するにこういうことなんだと思います。希望も何もなくなりそうですが。。。
でもこれって、どんな世界もそうですよね。一定のレベルから上は、幽遊白書でいうところのA級やS級の妖怪が蠢いています。
必勝本やセミナーなんかで、そのレベルの仲間入りが出来ると思いますか?そんな簡単なわけ無いじゃないですか(ねえ?過去の自分)。

チャートを眺めてふと思う

エントリーする。ある程度のところに損切りのための売り注文を入れる。その損切りラインに価格が触れて、決済される。負け決定。
まあそこまではよい。
悔しいのはその後で、そのうち価格が戻ってくる
このパターンがとても多い。
FXのあるあるです。損切り貧乏。

これに対しては、損切りの幅が狭過ぎなんだよ、とか、エントリーする根拠が甘いんだよ、とかいろいろありますが。
それはわかっとる。わかっとるが、損切りの幅が狭すぎというなら、じゃあどのくらいに広げればいいんですか。広げすぎたら損も大きくなるじゃないですか。エントリーの根拠が甘いって、何も考えなくてもエントリーできるからこそのサインじゃないんですか。じゃあもっと確度の高いサイン教えてくださいよ。それ勝率何割ですか。そもそもそんなサイン、本当に来るんですか。いつですか。

1つ1つのノウハウは、それなりにちゃんと考えられていて、実際にそれで運用して実績を出している人もいるでしょうから、否定するつもりは全くありません。
そもそも、否定できるほど検証ができません。
あるノウハウは、エントリータイミングが少なすぎる。待っても待っても来ない。
またあるノウハウは、サインはシンプル。でも確度を上げるにはもっと上のローソク足で大局感を把握してこう判断して・・・注文多過ぎ。
またあるノウハウは、スキャルピングタイプで毎日何度もチャンスはあるけど、ずっとPCに張り付いてなきゃならなくて、自分のライフスタイルに合わない。
なんてことばかりでした。

自分なりにいろいろ工夫してトライはしてみるんです。でもパッとしない。
考え方としては結構イケてるんじゃないかって思えるロジックを考えついても、最後にどうしても立ちはだかるのが、現実の値動きのファジーさ。
そのところが、どうしてもうまく吸収できない。

まあ、こんなもんだろうなあ。これで勝てれば誰も苦労しないよなあ、と。

でも、チャートを眺めていると、1つだけハッキリしてるんですよね。それは、
価格はいずれ戻ってくる(確率が恐ろしく高い)
ということ。

損切りなんてしないで、待ち続ければ、ほぼほぼ勝てるわけです。
ほぼほぼ、というのも控えめに過ぎて、期間を一端隅に置くと、確実に勝てる、と言ってもいいかもしれません。

まあ、これは誰しも初歩の初歩で思うことではあります。それが出来れば誰も苦労しないんだよ!と鼻で笑われる気がします。損切りをしないと含み損が膨れ上がり、ロストカットでレフリーストップ。その累々たる先人たちの屍を眺め、人類は学んだわけです。損切りはマストであるということを。

でも、その時に感じた、この待ち続ければ勝てるという、時間に解決させる感覚は、私の頭の中に消えずに残り続けました。

FXにリベンジを誓う

とはいえ、そのときは既にFXに対する希望をほとんど失っており、証拠金を僅かに残した状態で、リタイアしました。
その後、前の会社で強制加入させられた確定拠出年金というわけのわからないものを個人型に移管しなきゃならなくなり、何で解約できないんじゃ!とキレ気味でiDeCo(個人型確定拠出年金)を調べ、なんだ所得控除されるやん。素敵やん。と思い。
その流れで積立NISAも調べて、なんだ非課税やん。素敵やん。と思い。
投資熱再燃。

でも、どちらも月々の積立額の限度が私にはちょっと少ない。
それに、iDeCoは老後まで引き出せないし、NISAは好きなときに売れるけど非課税枠は戻らないので持ち続けたほうがよさそうだし、積み立て型ってそんなもんなのかもしれないけど、なんかこう、もっと自由に運用できる投資先がほしい。
となって、あるじゃんFXが!と。

いったんはリタイアしたFXですが、基本的な知識はあるし、投資商品としてはとっつきやすいことは確かなので、長期運用でもう一度ゼロからやってみようかな、と。
だいたい、前回のリタイアにしたって、たかだか10万円の証拠金が2万円に減っただけじゃん。諦めるの早すぎだろ。それでリタイアって、おまえはゆとりか。
ということで、FXへのリベンジを決意するのでした。

で、そこで頭の中にずっと残っていた、「時間に解決させる」という感覚です。
ちょうどNISAやiDeCoといった長期積み立て型の考えが自分的にタイムリーだったこともあって、FXでも長期積み立て型を基本とした「時間に解決させる戦略」を自分なりに考えて運用しようと思いました。

ベースとする戦略は、ドルコスト平均法の一択。
探せば他にもいろいろあるとは思いますが、NISAやiDeCoも、毎回の資金を固定して買い増していくという点はドルコスト平均法そのものであり、ベース戦略としてはドルコスト平均法で十分だと思ったからです。

FXでは長期戦略としてもう1つ、「スワップ(ポイント)運用」というものがありますが、まあこれは所有する通貨量に応じた金利を日割りでチャリンチャリンもらう話なので、ドルコスト平均法をやれば漏れなく付いてきます。

ドルコスト平均法

詳しくはググっていただくとして、概要だけ簡単に。

ドルコスト平均法とは、毎回の購入額を固定して、その中で投資商品をそのときの価格で買えるだけ買い、売らずにずっと持ち続け、まあそのうち含み益が乗ったら好きなタイミングで売ればいいじゃん、というものです。

これをすると何がうれしいのか。
たとえば1回の購入資金を1万円とし、それで米ドルを買う。買える量は、
1ドル100円のときは、100ドル
1ドル90円のときは、111ドル
1ドル110円のときは、90ドル

価格が高ければ少なく、安ければ多く買うことになるので、購入平均価格が上がりづらく、下がりやすくなります。
上記の例で、仮にそれぞれ100ドルずつ買うと、購入平均価格は100円ですが、ドルコスト平均法で購入すると99.3円になります。
これを長期繰り返すと、どんどん購入平均価格が下がっていき、含み益だらけでウハウハ!
ということです。理屈としては。

しかし、この世に万能のロジックなどありませんね。ドルコスト平均法も然り。ドルコスト平均法の有効性を否定、疑問視する記事はググればたくさん見つかります。
もし、投資対象がこれからどんどん値上がりしていくとしたら、時間をかけてコツコツ買い増していくほど、購入価格の平均が上昇してしまいます。1日でも早く、まとめてどんと買ってしまったほうがよいわけです。
また、そもそもドルコスト平均法は投資商品が値下がりすればするほど機能するのだから、そんな値下がりする商品を買うこと自体が間違いだ、なんて声もあるようです。

まあなんとでも言えますけどね。結果論なら。
問題は、その時点で、その投資商品が、今後上がっていくのか、下がっていくのか、それが予測できるんですか?ということです。
予想じゃなくて予測(ここ大事)。
予測できるのなら、かなり勝てると思いますよ。でも予測できないでしょ?というか、その予測が難しいんだよ!って話です。

上げトレンドだって、下げトレンドだって、始まりと終わりは後から眺めるからわかるのであって、その流れの渦中にいるときに、この流れがこのまま続くのか、それともそろそろ終るのか、予測できますか?
ためしに、お使いのトレードツールのチャートの画面で、表示範囲を一番過去に戻して、画面右端のローソク(表示されている範囲の一番新しいローソク)が現在の価格だと思って、次の値動きを、今お使いのテクニカル分析系のノウハウに従って予測しながら、少しずつ画面を右にスクロールしていってみてください。
予測、当たりますか?
私はダメです。やればやるほど分からなくなります。
なので私は値動きを予測することを放棄!ちゃぶ台バーンです。

ドルコスト平均法は、値動きは予想できないという大前提に立つロジックです。その戦略が投資商品によって合う合わないは、当然あります。結果論的なこじつけの批判があるのも、そもそもドルコスト平均法の考え方を理解せずに使う人が多いからではないかと思います。
Amazonで仕様をよく読まずに商品を買って、思ってたのとちがう!と低評価をつけちゃうような人間にはなりたくないものです。

どんな手法も、それを宗教のように信用するのは良くありません。特にお金の世界の話ですから、信じるのではなくて、ロジカルに考えて選択することが重要だと思います。

まとめ

価格の動きは予測できない
一部の勝者のみ可能な芸当。
値動きを予測するのをやめてみる。
値動きの予測を放棄しても、戦い方はある。ドルコスト平均法がその1つ。

ドルコスト平均法とは
毎回同じ資金額でその時の価格で買えるだけ買う、というのを長期で繰り返し、購入平均価格を下げていく、長期積立型の戦略。

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