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FXもう一度やってみるよ⑨ 課題と対策① 1回の購入資金と購入サイクル

前回までで、ドルコスト平均法の強みを思いつく限りご紹介しました。
今回からは、個別課題とその対応について、課題ごとに記事にします。

おそらく、ドルコスト平均法をやろうとすれば、皆さん同じ課題に出くわします。
それらを課題として認識し、ご自身で考えることが重要だと思います。
そういう意味で、私の課題に対する考察と対策は、あくまで参考に留めてください。決して逃げ口上ではなく(笑)

では今回は、1回の資金と購入のサイクルについて考えます。

資金について

FXは元手(資金)が大きいほど利益も大きくなります。その分通貨を多く持てるからです。

■無理は禁物

しかし、だからといって実生活に支障が出るレベルでつぎ込むと、逆に実生活都合で資金を引き上げるはめになる危険性があります。
また、資金規模的には無理はしないけど、レバレッジをかけすぎてもいけません。含み損に対する許容度が下がり、ロストカットの危険性が高まります。

ドルコスト平均法による長期運用では、待ち続けることが大前提なので、これらの退場に繋がるリスクは、何はさておき全力で回避しなくてはなりません。

ある程度の余裕はみておく

また、長期になればなるほど、値動きの幅は大きく見積もっておかないといけません。想定よりも大きく値下がりすることは十分にありえるので、そのような場合は一時的に資金を追加投入して耐えしのぐことも必要となります。そのような局面のためにも、ある程度の余裕は持っておくべきです。

■お金は遊ばせない

しかし、投資の本質である「お金にお金を生ませる」ためには、余剰のお金はなるべく投資すべきです。投資しないことのリスク(機会損失)というものもあります。

ということで、資金についての観点をまとめるとこんな感じです。

・実生活に支障が出ない程度にする(リスク観点
・レバレッジをかけすぎない
(リスク観点
・緊急時の余裕は確保しておく(リスク観点
・余剰金はなるべくつぎこむ(利益観点

で、後は実際にいくら投入するかですが、こればかりは人それぞれです。収入の多寡もありますし、生活事情もありますし。
しかし、積立NISAは1つの参考になるかもしれません。

積立NISAは長期積み立てを目的とした制度ですが、年に最大40万円の上限があります。
この40万円の根拠は知りませんが、まあ国がそれなりに検討して導き出した額でしょうから、参考にはしてもよいと思います。

私は純粋に自分の収入や生活状況から、投資に回せる額を算出しました。
FXでのドルコスト平均法運用には月10万を投資しています。

購入サイクルについて

購入サイクルは、毎日だろうが月一だろうが、ドルコスト平均法としてはどうでもよいのですが、運用環境に左右されますし、また管理コストも変わってきます。

■ポジション数には上限があるよ

まず、どうしようもできない事として、持てるポジションの数には上限があります。
これはFX会社ごとに違います。

私が運用しているSBIFXでは、2000が上限です。
仮に毎日購入するとして、月20回とすると、8年程度で上限に達してしまいます。
10年、20年のスパンでやる環境としては、いささか少ない。
このため、週一としています。
週一だと、40年程度もちます。

管理コストも考えよう

また、購入する際はその日の価格から購入数量を算出したり、購入した後で購入実績を記録したりと、管理面の作業が発生するので、購入サイクルが頻繁になるほど管理コスト(手間)は増えます。
エクセルなどを使ってなるべく簡単に管理できるようにしないと、管理コストが負担になってしまうかもしれません。
長期で続けるので、この管理コストはバカにできません。
まあ、金額の話ではなく手間の話ですが。手間も長期運用にはコストとして捉えるべきだと思います。

頻度は好み

私は、いったん運用方法を考えて運用を開始した後も、ロジックや管理方法を見直すことがよくあります。実際に運用をすることで初めて見えてくる課題もありますし、管理方法の中にあまり意味のない部分が見つかったりもします。それらについてじっくりと考える時間はわりと大切だと考えているんですが、購入が毎日だとそのあたりの見直しに落ち着いて時間がとれないので、週一が自分の呼吸に合っていると感じています。

月一は、購入する機会が少なすぎて、ちょっと退屈かもしれません。
私は工夫したらすぐに試したい派なので、月一は私にはサイクルとしてゆったり過ぎるんですが、なるべく放置したいなら、月一もアリだと思います。

積立NISAやiDeCoは月一の積み立てなので、一般的に積み立てといえば月一ということになるかもしれません。

何時に買うか

また、何時に買うか、というのも決めておくべきです。
これは習慣化のために。習慣化しないと、買うのを忘れてしまうかもしれません。
習慣化は重要です。

私は東京市場がスタートする朝9時を目安にしています。
9時に何かがあるわけではないですが、区切りが良く、生活スタイルにも合っているので。
私は朝は比較的余裕があり、また夜は寝てしまって買うのを忘れる危険性もあるので朝にしてますが、もし朝余裕が無ければ、仕事終わりや、就寝前などでも良いと思います。

早朝はなるべく避けたほうが良いです。スプレッドが広がっていて、価格が安定していません。長期積み立てなのでスプレッドは無視できますが、価格が安定していないので、ちょっぴり高い価格で買うことになってしまう可能性があります。無理して早朝にするメリットはありません。

ということで、観点をまとめます。

・ポジション数には上限がある(ちゃんと事前に調べよう)
・あまり頻繁だと、管理に疲れるかも
・あまり頻度が低いと、退屈かも
・購入する時間は決めておく(早朝はできれば避ける)

私は月の資金10万を、週一で、2.5万円ずつ。朝9時購入としています。

まとめ

資金とレバレッジは、無理をしない。少し余裕がある程度に。
自身の懐事情に照らして考える。
無理は最大のリスク。

購入サイクルと購入時間は好みで。

全ては、長く続けるため。
常にここを見失わない。

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