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Power BI 震度データと店舗の位置を紐づけて可視化してみる

自己紹介

 佐賀県の小売業(和服業)で情シスをしています。

 noteに記事を書き続けてちょうど1年になりました。国語力ゼロの私が書き続けられたのは、オンライン勉強会やコミュニティで感銘を受けたためです。今年も記事を書き続けるよう頑張りたいと思います。

今回の内容
 

 先週九州で深夜に地震が発生したのですが、ここ最近地震や水害被害が増えてきているような気がしたため、震度データをPower BIにて地図上で可視化できるのではないかと思い試してみました。

【完成予定図】


気象庁より震度データを取得


震度のデータについて

 気象庁の震度データベースからCSV形式にてデータを出力を行います。

検索条件の指定とCSV出力

  検索条件を指定を行います。小さな震度までは必要ないため、日時は「全期間」で、「震度5以上」のデータを検索します。

明細画面からCSVをダウンロードします。

三本線をクリックで明細画面表示
明細の一番下の[CSVダウンロード」をクリック

csv出力内容を確認する

Power BI Desktop Power Query

データ取得とPower Query画面に移動

 Power BI Desktopからデータ取得にてCSVファイルを選択し、Power Query画面を起動


緯度経度が不明なデータを削除

 緯度と経度が不明なものについては、マップ上に表示できないので、Power Query側で削除する。

緯度・経度の表記について

 
 気象庁のデータを確認してみると、緯度・経度の表記がインターネット地図の緯度・経度と異なるため、このままマップ表示しても地図には表示されません。

気象庁 震度データベースの緯度

 地図に表示するために、緯度・経度を表示するためには、

度(10進数)と分(60進数)に列分割する

 最初に列分割(「°」を区切り)で度を列分割(「′」で区切り)で分を表示し、計算するため値を数値型に変更する。

マップに表示可能な緯度・経度に変換する。

 下記の計算式のカスタム列を追加し、インターネット地図の緯度・経度で表示されるように計算式を追加する。

[緯度_度]
+
[緯度_分] / 60


計算結果

店舗情報を結合

 Power BIの勉強会で、店舗の位置情報も加えたら防災マップみたいなことが出来るのではないかとの指摘があり、震度情報に店舗情報を追加する。


Power BI Desktop

ヴィジュアル部分作成

 地図表示表示するようにする。今回はAzureマップとマップ(bing)の両方を作成してみて比較してみる。

Azureマップ
 シンプルで見やすく、西日本のエリアのみ(店舗が西日本のみなので)を表示しやすい。

Azure マップ その1
Azure マップ その2

マップ(bing)
 普段見慣れている地図なので見やすい。

マップ(bing) その1
マップ(bing) その2

まとめ


 震度データベースと店舗の位置情報を元に防災マップを作成してみました。

九州は地震よりも水害が多いため、時間があれば水害の防災マップを作っていきたい。


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