狭くて見えないひなフェスが帰ってきた

この週末に行われたひなフェスは、コロナ禍による制限が全くないものとしては、2019年以来、実に5年ぶりとなった。

総フラットな会場なので、前の列にいる人によっては視界が遮られやすいこと。
昔からの一般的な接続式パイプ椅子なので間隔空けずに100%キャパで客を入れたら狭いこと。
そういえばこれがひなフェスだった。

自分は身長が178cmあるので、自分の後ろになった人は正直かなり見えなかったろうなと思う。
しかし今回、AブロックとCブロックの間にあったサブステージを見ようとすると、ちょうどその視線上に自分と同じくらいの身長の人が何人もいる奇跡的な悲劇が発生。
1人いるだけなら自分の位置取りをちょっと工夫すればなんとかなるが、今回ばかりは参った。大型ビジョンを見るしかなかった。

演出的や視覚的に、それとおそらく転売対策の意味もあってひなフェスは毎回ステージと客席ブロックのパターンが変わる。
でもある程度は「客の多くが見やすいベターな形」というものがあってもいいんじゃないかと思うのだけど。

そして狭さ。
これは、何か画期的な新しい椅子が出来ない限りは、ある程度ボロボロになるまでは今のパイプ椅子を幕張メッセは使い続けるだろう。
椅子のレンタルって無いのかな?あったとしても、アップフロントはそんな経費かけないと思うが。

コロナ前に、あの接続パイプ椅子に肥満型の男が3人並んでいるところを後ろから写した画像が笑いと涙を誘ったことがあった。

Imagine
想像してごらん。いちばん悲しいことになるのは、肥満トリオではなく、トリオのさらに左右の隣になった2人だ。

基本的に椅子というものは日本人の腰の幅の平均値で作られているが、日本人は腰幅以上に肩幅が広くなってきている。
きっと肩幅も考慮した椅子もあるはずだが、パイプ椅子業界を激変させるような物はまだ無い。
椅子の企業の方々、なんとかして画期的な新しい椅子を作ってくれはしないだろうか。

そんな見えなさ、狭さの中で、どうにか精一杯楽しんだ。
両隣の方にぶつからないよう細かい位置取り、体の向き等を随分苦心した。
最後には謎の達成感があった。

かつて自分は、かなりの「振りコピ厨」だった。
とあるフェスでは大喝采を受けたりもしたw
ある時に最前列だった際に、激しく踊る人を凝視する習性がある佐藤優樹(動物みたいな言い方をするな)がめっちゃ凝視してきたことがあった。終演後、隣だったまーちゃんヲタの女性2人組が「まーちゃん見てくれた!!」とめっちゃ沸いていた。自分はそういう役割でいようと思ったりもしたw

2020年からのジャンプ禁止によって、100%の振りコピというものはまず不可能になった。さらにほどなくコロナ禍に。

雌伏の時を経て自分が見い出した道は、
Beauty & Smartというテーマだった。

参加するライブの度にそのテーマができていたかどうか。
できていなかったと反省することももちろんある。
今回のひなフェスは、狭くて見えなかったが、Beauty & Smartはできていたように思う。

それが謎の達成感の多くを構成しているのかもしれない。

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