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モリゼミ#オープンレクチャー デンマーク 感想

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モリゼミって、オープンレクチャーって何?

市役所をハックするの中の取組みの一つです。
”市役所をハックする!”は、日本中のさまざまな地域で活動する公務員が、仮想市役所(オンライン投資型サロン)に集まり、それぞれの地域の課題を官民連携等による「共創プロジェクト」により解決を模索する取り組みとして、2019年10月にスタートしました。
その中から生まれてきたプロジェクトの1つが、「世界の市役所をハックする!(通称:モリゼミ)」です。
モリゼミとは、世界の自治体(公共)を先駆事例として学ぶ(調査・分析し)、「日本における未来の自治体(公共)や自治体職員」構想していくゼミです。
今回は、デンマークについてオープンレクチャーを受けました。
今回は、学んだことの中で知ったこと&感想を書いていきます。

そもそもデンマークってどんな国

ドイツの北側に位置する国で、人口570万人。
よく聞くワードとして「幸せな国」「福祉国家」「教育」「ヒュッケ」「LEGO」…etc
主な産業は「風力発電」「医薬品(メディコンバレー)」「農業」

デンマークが民主主義教育になったのは?

バイキングによるメッチャ強い国⇒ナポレオン戦争による敗北により民主主義教育に舵をきった。
敗北により国土は2/3に、貨幣価値は1/6になった。
敗北当時の国王「我々はすべてを失った。この上、さらに馬鹿になる必要はない。」
というわけで義務教育に舵をきることになった

義務教育を発展させた二人の人

とはいえ、当時宗教国家。義務教育はラテン語で、「神の声を聞く」というものだった。(イメージでは、日本で漢文をそのままの言語で読めないと、とやっているのが近いかな?)
そこに否を唱えたのが、NFS・グルントヴィ。
彼はこの教育は「死の学校だ」と唱え、今必要なのは「生の学校だ」と唱えた。
生の学校とは「人生を精一杯生きるための欲望や能力を深め、目覚めさせるための学校であり、様々な人と向き合う中で、仲間意識を醸成する場所であり、さらに、生きた言葉、つまり母語によって生徒の覚醒を助ける場所」
王政であるデンマークでは、国王の支持を受けかけたが、その人が亡くなり、頓挫するところであった。
そこで、登場するのが、クリステン・コル。
グルントヴィの弟子である彼が、フォルケホイスコーレという、農民が農閑期に1~3か月、歴史などを学ぶ寄宿制の学校を作った。

教育を通じて

「私たち」というコミュニティ意識が醸成されていった。
幸せのために経済性を求めずに、人と人とのつながりに価値を見出すようになった。

感想

義務教育に関して発達している点なんかは日本も近いし、昔漢文を原文で読めないとという考えが、日常的に使っている日本語でいいじゃんってなった点など近いところはあると感じた。
一方で、日本の教育には「規律」という側面がすごく強いのに対し、デンマークの教育には学習の多様性が認められているという点で違いがあり、「きめられたことをやる」ことによって発展していった時代から、「問題を定義して取り組む」時代になった現代では、デンマークの教育のほうが力を持つだろう。
「私たち」に関する感覚は、違うものを感じていて、コミュニティに関しての成熟度は全然違うなぁと感じた。
病院へのクレームの例は印象的で、1つ目の病院にかかった時「様子をみましょうか」と言われて、3日後にどうしても痛いので2つ目の病院に見に行ったら「盲腸」だった。そこで、1つ目の病院にクレームを入れたんだけど、内容が「あなたのところが、ちゃんと診断していたら、2つめの病院が見るべきリソースを奪わずに、病院にかかれる人がいたじゃないか」と他人が病院に受ける権利を奪ったことに怒るという点で、国民全体への意識がすごく強いというのは、本当にコミュニティの醸成だと感じました。

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