オリーブの実

オリーブの話(藤井みつる)

突然だが私は酒飲みだ。

だからかはわからないが、甘いものよりは塩辛いものを好む。
きれいで甘くおいしいスイーツの話で盛り上がる
女子の中にいるときには訳が分からないので、
借りてきた猫ならぬ借りてきたどこかのオジサンと化している。

なのでどこに需要があるのかわからないオリーブのお話を。

といってもイタリアに買い付けに飛ぶほどの根気もないので、
あくまで国内で手に入る範囲のものに限られる。

まずオリーブと聞くと、
ああ、お酒のつまみに出てくる、あのぐにょぐにょしたしょっぱいアレ。
と思う方も多いと思う。
というか自分がそうだった。

オリーブはだいたい、瓶詰、缶詰、袋詰め、等で売られているが、
前述のぐにょぐにょさんは瓶詰か缶詰のものに多い。

オリーブは要は漬物だ。

ゆえにしょっぱいし酸っぱい味が勝つものは、
それだけしっかり漬けてあるものだ。
さらに品種にもよるけど、オリーブは熟すと色が黒くなってくる。
熟してるものはやはりそれだけ柔らかい。

ちなみに熟して黒くなってくるとポリフェノールが豊富。
青い(オリーブオイルの色)と抗酸化作用の高いビタミンEが豊富。
どちらであれそれなりにカロリーも塩分も高いので、
食べすぎには注意されたし。
目安は漬物を基準に考えればいい。

瓶詰缶詰のものはしっかり味がついているので、
そのまま食べるよりも料理に使うほうがおすすめ。
ピザやパスタの上に乗ってるアレです。
私が個人的に好きなのは浅漬けオリーブ。
グリーンのもの。

コリコリプリっとした歯ごたえで、
ぷちっと弾けるように油分が出るのがたまらない。
こちらは新鮮さが命だ。
そのため旬の10、11月が勝負(なんの?)。

その季節になると、日本でも岩下のオリーブがコンビニに並んだり、
あるいは香川県小豆島でもオリーブ栽培が盛んで
新漬けオリーブとして出回る。
フレッシュさではそれが国内二強。

岩下さんのは和な漬物テイスト、
小豆島のは素材の味を活かしたシンプルな味わい。
品種めっちゃたくさんあるので把握しきれてないが、
国内だとミッション種という小粒で丸い実のものが多いのかも。
油分が豊富で、ぷちゅっとした噛み応えというか。
一粒で二度おいしいグリコかよってくらいに密度の濃い味わいです。

その他は海外食品を扱ってるような店であれば
置いてる可能性が高い。
FRESHとついていれば新漬けだ。

例を挙げれば、
成城石井、カルディ、紀伊国屋スーパー、北野エースが有力。
次点でDEAN&DELUCA。
ここに挙げた4店はシーズン以外でも常に陳列されていて大変ありがたい。

都心の紀伊国屋や有名百貨店の地下では
オリーブ専門店も配置されていて試食させてくれるので、
時間に余裕のあるときは立ち寄ってぜひ味見していただきたい。

私は一番近くにカルディがあったため
一時期は連日オリーブを買いに訪れていた。
想像だけども店員さんたちに、
「オリーブまた来た」等なにかあだ名を
つけられていたことだろうと思う。
だって毎週入荷したばかりのオリーブの袋をまとめて買っていくからね!

さて。
比較的入手しやすくておいしい新漬けを紹介する。

●MADAMA OLIVA●
画像1

たくさん種類が出ており、
ガーリックで味付けしたものやタラコが詰めてあるものもある。
私はシンプルな種付きの新漬けが好きだ。
種の周りがおいしいんだ!
種ありバンザイ!

●ITALY FRESH OLIVE●

画像3

味が濃密。

●新漬 オリーブの実●画像3


粒は大きめで油分が豊富。
新漬とあるものは旬のもの。
それ以外だとオリーブの実という名の商品で通年あり、
シーズン以外でも楽しめてありがたい。

完全に個人的な好みでいうと、
粒は楕円形でぷっくりとしており、
緑鮮やかな、イタリア産のものがおいしい。
産地から離れるほどに大味の粒になったり
味付けが濃いめになるように思う。

開封するとそこから酸化&発酵が進んで、
酸っぱくぐにゃついて腐ってしまう。
早めの完食を心掛けたい。

カロリーは高いけど不飽和脂肪酸が豊富で、
コレステロールの気になる方にもお勧めだ。

楽しいオリーブライフを!

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