目新しい装い、変わらぬ中身

 長年いじめもなく学業も優秀な小学校で、絶対外してはならない唯一の教えは、”己の欲せざるところを人に施すなかれ”。そう校長先生が語っていました。

 一方、受験のための勉強ばかりでテストの点数だけ

で生徒を評価するような学校では、ストレスからいじめが生じ、誰もがターゲットになることを恐れてそれに立ち向かうどころかいじめる側に回ったりします。

 受験勉強に明け暮れ有名大学に入り大手企業に就職するという人生コースは、一種の砂上の楼閣のようなもので変化の激しい現代には当てはまらなくなっています。そんなレールどおりに進むことを良しとせず自ら欲するところに従って人生を切り開いていく子どもたちも出てきます。通信制でもフリースクールでも就職してから大学を目指すのでもいいではないですか。

「これまで堅固に身を守ってきた既得権力も今や根底から崩れつつあることに自ら気づいております。その基盤は砂上に築かれていたのであり、執拗な真理の攻撃に耐えられるものではないからです。

 これまで”正統派”といわれてきた伝統的慣行があらゆる分野において消滅しつつあり、代わって新しい"異端派"が勢力を伸ばしつつあります。というのも"異端"と呼ばれていたものも実は、それまでに親しまれていなかったから物珍しく思われたというにすぎず、それもやはり真理であることに人々が気づき始めたからです。」

 肩書や装いは目新しいものでも大事なことは冒頭にも書いた教えであり、それは二千年前にイエスの語った黄金律と変わりません。全力を尽くして神を愛し、自分自身と同じように隣人をも愛(大切に)しなさい、人からしてほしいと思うことはなんでも人にもそのとおりしなさい、と。

 いじめを傍観することなく立ち上がる子には霊力がみなぎるでしょう。

「霊力が全身にみなぎり、かつ周囲を包むようになれば、反抗する暗黒の勢力は退却せざるを得ません。そこに進歩が生まれ、人類の歴史に新たなページが記されることになります。人のための一心で奮闘する人はみな、そうしたページを炎の文字で綴っていることになるのです。」

(「シルバーバーチ愛の摂理」131頁)



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