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鈍感力

 あまりに鈍感すぎると、そのありがたさがわかりにくくなって、もっと繊細であればいいのにと自分を卑下したくもなりますが、その鈍感さに所々切れ目が生じ、その隙間から不安の深淵が除いたり、実は自分が宙に浮かんでいて土台には何もないと気づくようなことがあると、その隙間の気配だけで怖気づき、それがもっと大きくなったらどうしようと・・・、私の場合はここで思考停止してしまいますが、もっと繊細な人はその底なしの恐怖にはまり込んでしまうのではないかと想像します。鬱病の人などはそういうことではないでしょうか。

 そんな安心の破綻を招く機会は日常生活に潜んでいます。散髪後に髪を洗ってもらっていて息ができなくなりかけるとか、考えてみれば見知らぬ人と当たり前のように電車に乗り合わせていることだって、どんな危険が潜んでいるが計り知れません。だからそんな事を考えないで済むという鈍感さは、本当に感謝なことです。鈍感でない人が鈍感力を鍛えるにはどうしたらいいか・・・それは今から考えるにはテーマが大きすぎるので、明日以降にしたいと思います。

「図太さを失ってはなりません。愚かな人間による抵抗に惑わされてはなりません。むしろ哀れに思い、せっかくのチャンスを失ったことを気の毒に思って上げなさい。そういう人たちは自らを傷つけ、さらには彼らが生き甲斐としているものまで台無しにしているのです。が、根気よく、そして図太く生きておれば、そのうちそれも排除されてまいります。」(「シルバーバーチの霊訓12」234頁)






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