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そうです、私が根性無しです。

 最近”さもしい”という言葉が気になっています。努力もせずにお金をもらおうとスキを狙っているような甘ったれというかいじましい性格のことで、そんな根性なしは叩き直せというわけです。自分のような道にお金が落ちてないかとすぐ気になってしまう人間には耳が痛いです。正直言って自分は時々さもしくなることがあります。

 そんなさもしい根性はすっかりゼロにできるものだろうか。ファーストクラスで旅するようなVIPにはまったく無縁のものだろうか。たしかに立派なというと皮肉に聞こえるので言い直すと、優れてよくできた人がさもしい真似をすることなどありそうにないですが、それも過酷な状況ではどうなるでしょう。

 人間は精神力と本能の混ぜものですから精神力を押し通してソクラテスのように死をも甘んじて受ける人も中にはいるかも知れませんが、すべての人がソクラテスになれるわけではありません。

 いくら鍛えても鍛えきれない人がいる。少なくともそういう人への寛容さは失わないようにしたいと思います。でなければ、自分のような人間に真理を語る資格なんてないということになってしまうのではないでしょうか。

「あなたは人間です。過ちを犯します。判断を誤り、しくじることがあります。人間性は頑強に出来上がっていない故に、人間は常に弱みを背負って生きています。人間が人間であることの証は、欠点をもっているということです。だからこそ今あなたは地上へ来ているのです。」

(「シルバーバーチの霊訓12」186頁)



 






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