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強盗の巣

 今日から新しい本に入ります。本といっても形としてはスマホの記事です。スピリチュアリズム普及会の第2公式サイトから、トニー・オーツセン編集の三部作を使用させていただこうと思っています。

 ところで、イエス・キリストの事績を辿っていると、イエスはお金儲けを忌み嫌っていたことがわかるようです。佐藤優氏の記事でそう指摘されていて、確かにイエスがお宮の前で商売をしていた人々の屋台をひっくり返し、強盗呼ばわりする聖書の記述があります。考えてみるとこれは私たちの感覚とは随分違います。場所がお宮の近く(お寺の参道のような)とはいえ、真面目に商売している人もあったろうに、そんな人たちを一絡げに強盗呼ばわりしているからです。これは現代社会では非常識、反社会的な行為です。

 しかし今の世の中で、お金儲けはいいこと、もっと儲けようとするのは自然なことという考えが常識になっている状況を評して、シルバーバーチはこう言っています。「今日のような地上世界に生き続けねばならないことこそ悲劇です。利己主義と貪欲と強欲の雑草で足の踏み場もなくなっている大霊(神)の庭に生き続けることこそ悲劇というべきです。」

「物質万能主義がその高慢な頭をもたげ、霊的真理をことごとく否定しました。その説くところは実に意気軒昂でしたが、それがもたらした結果は無益な流血・悲劇・怨恨・倦怠・心の病・絶望・惨めさ・混沌・混乱を伴った世界規模の大惨事でしかありませんでした。」

 そこでこの誤った常識を覆し、地上を神の庭にふさわしいものとなすべく霊的真理がもたらされました。

「わたしたちは惨めさと取り越し苦労と自暴自棄の念を地上から追い払おうと努めているのです。それに代わって素朴な真理と理性の光、神からのインスピレーションと啓示、あまりにも永いあいだ押しつぶされ、もみ消され、抑え込まれてきた霊の叡智をもたらすべく努力しているのです。

わたしたちは人間の霊性を正しい視野のもとに置いて、霊的能力を引き出させ、幼稚な物質中心思想の間違いを暴いて、それに永遠の別れを告げさせたいと願っているのです。」

 私自身を含めて少しでもこの真理が新しい常識として置き換わっていくためにも、これからも霊訓を宣伝し続けていこうと思います。(スピリチュアリズム普及会「スピリチュアリズムによる霊性進化の道しるべ」1章)






 













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