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人生の基盤を広げよう

 人生は不公平、不平等、不条理なものというようなことが度々言われますが、それはある意味では本当ですが、別の意味では誤解です。

 ふつうに地上人生だけで判断するならそのとおりでしょう。銀のスプーンをくわえて生まれ、そのまま何不自由なく一生を終える人もいれば、最初から最後まで踏んだり蹴ったりの人もいるでしょう。少なくとも物質的に見て。

 しかしこの判断基準は目に見えるものによってしか見極めていない非常に偏ったものです。どこまでも人間目線の判断であって人間が自分自身を見てああだこうだ言っているのであり、神からすればそんなん知らんやん、勝手にしとけ、ということになるでしょう。控えめに見ても。というのは人間は人生判断の基盤を誤っているだけでなく、それ以上に互いを苦しめあって無用の不公平、不平等、不条理を自ら作り出しているからです。

 人生の基盤をもっと広げることを提案します。霊的視野を持ちませんかと。

 私自身は死後の世界を見て言っているのではありません。霊的視野を持てばすべてが公正であるというのは、そのように先生(シルバーバーチ)がおっしゃっているし自分もそのように思っているからにすぎません。しかし、地上のたかだか100年くらいですべて丸く収まって欲しいと考えるのはあまりに人間本位すぎると思います。少なくとも宇宙誕生以来160億年ほど、地球ができてからでも46億年ですか、それくらいの年月をかけて神はすべてを経綸されており、結局それで全てがバランスを保っているではないですか。

「一番厄介なことは、人間が物的なものに浸りきってしまい、人生のすべての基盤である永遠の霊的原理を忘れてしまうことです。あなたがもし思い通りにならないからといって悩んだり、失望したり、イライラしたりするようであれば、それはあなたがまだ一番大切なことは本当のあなたである”霊”に係ることでありその”身体”ではないということを理解していない証拠です。」(「シルバーバーチの霊訓12」172頁)



 




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