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不思議な人生劇場

みかわ天文台の台長千ちゃんの
ご両親は障がい者でした。

母親は歩く事ができませんでした。

父親は戦中ギターで女性歌手のバックバンドに参加していた時

憲兵に

敵国の楽器を使うとは何事だ‼️
と持っていたギターで顔を殴られて顎が曲がってしまった。

その顔を見た人たちは一様にひょっとこと言っていた。

おかげで食事をするのも大変だった。
千ちゃんは生まれた時からヤングケアラーでした。

お母さまがどの時点で障がい者になられたのかはわたくし聞いておりませんが
千ちゃんが生まれた時には既に歩く事は出来ませんでした。

お父さまはお母さまと幼い千ちゃんのお世話をしながら働くとなると働ける場所も限られます。

家はとても貧しかった。
親戚は援助するどころか介護の必要になった婆ちゃんまで置いていく始末。。。

小学生の千ちゃんは母親と本家の婆ちゃんのお世話までしていました。

小学5年生で下のお世話したり身体を拭いたりするのは抵抗があったけど、婆ちゃんは嬉しそうな顔をするんだよ。
オレには オマエは親戚でもなんでもない‼️って言ってた婆ちゃんなんだけどな。
自分じゃ何にも出来なくなっちゃったんだよ。

それでもなんとか友だちと遊びたくてさ

近所の子どもたちが遊びにいれてくれる時は鉄板の切れ端に紐をつけてぐるぐる回すアソビの時

ブンブン回しながら近付いてきて
一度ざっくり腕を切った時があったんだ。
麻酔もしないで縫ってさ。
それなのにやったヤツらは謝りもしないんだ。学校も何にも言わない。

今でもその傷はいっぱい残ってるよ。

友だちがいないオレを可愛がってくれた人もいてさ。それが今オマエが手伝ってる子ども食堂の五月ちゃんのお父さんだよ。

不思議な巡り合わせだね。

五月ちゃんはわたくしの遠い親戚なのよ。
子ども食堂を手伝ってからわかったの。

不思議だね。みんなバラバラだったのに集まっちゃったw笑

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