損切りの重要性

今回は損切の重要性について話したいと思います。


相場の格言に「見切り千両、損切り万両」という言葉があります。

これは損失がまだ浅いときに見切りをつけるのには千両の価値があり、損切りをするのは万両(千両の10倍)の価値があるという意味です。

FXを含めた投資において、損切りはそれほど重要なものです。


前提として、FXにおける損失の発生を100%避けることはできません。


思い通りに相場が動く事もあれば、そうでない事もあるため、利益と損失を繰り返しながらトータルでのプラスを目指すものです。

損失の発生を避けられないFXについては、いかにダメージを最小限に食い止めるかという点が非常に重要です。そこで活用するのが「損切り」です。


FXにおける損切りとは、含み損を抱えているポジションを決済し、損失を確定させることです。言い換えれば「負けを受け入れること」です。


損切りするのは確かに厳しい判断です。「もう少し待っていれば、戻るかもしれない」という思いに駆られることでしょう。

放っておくとどんどんと損失が膨らみかねないFXにおいては、


一定のところで見切りをつけることが非常に重要です。


人間には「損失回避バイアス」といって、利益を得る喜びよりも損失を被る悲しみの方を大きく感じるため、なるべく損失を避けようとする傾向があります。

しかし、それでも逃げずに損切りをすることで、致命傷となるダメージを負う前に自分の資産を守ることができるのです。


FXにおいて損失は付き物です。そのため、できる限り損失を抑えることがFXで安定した利益を得るポイントです。

FXを一定期間以上やっていて、1度も損切りをしたことがない人は、恐らく存在しないでしょう。100%勝てる取引が存在しない以上、利益を狙う限りは損失も付き物です。


FXにおいて損失は当然あるものとして考え、その失敗を次に活かすことが重要です。そのため、ある程度の損失を許容できる人でないと、FXには向いていないといえるでしょう。


著名な投資家ジョージ・ソロス氏は「まずは生き残れ、儲けるのはそれからだ」という名言を残しました。


FXをしていると、つい利益に目が行きがちですが、損失を抑えて自分の資産を守り、FXの世界から退場しないことが大切です。

加えてFXはトータルで利益を出せば良いため、ハイリスク・ハイリターンな取引をするよりも、損失を抑え利益を出せる比率を高めることが重要です。

損切りルールとは「○○になったら損切りする」という決まりのこと。


FXにおいて、実際に損失が膨らんでいくのを目にすると、冷静に損切りができないこともあります。

そこで損切りルールを制定することで、損切りをする際の迷いが少なくなり、ルールがあれば迷いそうな場面でも、即座に損切りができるようになるかもしれません。


上記で決めた損切りルールは、必ず守るようにしましょう。

人間の心情として、為替レートが損切りラインに到達したとしても「ここで損切りせず、もう少し待てば含み損が減るかも」と思ってしまいがちです。しかし、そのような感情を持ち込むことで、判断が鈍り、さらに損失が膨らんでしまうリスクがあります。

感情をできるだけ持ち込まず、ルールに沿って機械的に損切りをするようにしましょう。

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