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CHOOSE YOUR LIFE FES #18歳の成人式

昨日。18歳の成人式。
胸が溢れて、涙が溢れた。

と書き出していたけれど、書けなかった。
それから今日までの間、ふとしたときに3月8日のことが頭をよぎってはメモに残し、またよぎってはメモして、メモして、メモして、、、やっと頭から出し切ったと思ったら今日は3月18日でした。

3月8日。
18歳の成人式 - CHOOSE YOUR LIFE FES

未来に向かうエネルギーをたくさんもらった。渦巻く感情がやっと消化できてきたので言葉にしていきたい。書くまでにこんなに時間がかかるなんて、しあわせなことだ。

胸が溢れて、涙が流れた。

体の中心付近から空気とは違う、気の塊みたいなものが胸の方へと流れて満たされ、息がつまり、こみ上げ、目頭があつくなる。ひさしぶりにこの感覚に出会えた。嬉しい。

無意識に流れてしまう涙の正体は、処理しきれないくらいの感情なんだと思う。思い返せば数秒にも満たない時間の中で、いろんなものが認識できないくらい同時多発的に湧き上がっていた。楽しい。嬉しい。悔しい。苦しい。嫉妬して、肯定して、沈んで、浮上して。過去を思い出して、未来を描いて、今を見つめる。それらが涙の正体だったんだと、イベントが終わって数日たって気がついた。

このイベントを通して受け取ったものはなんだろう。

それは、恩とか縁とかいう類の目には見えないものの巡りだったんじゃないかと今は思っている。きっと誰もが日々感じているけれど、3月8日ほど実感できた日は、そう多くない。

糸井さんの表現は本当にすごい。パワーが天からどしゃ振りに降ってきている。まさに、、、僭越ながら似たような感覚だった。

あのときのパワー(エネルギー)の総量は、あの場にいた全員のものを超えていたと思う。ひとりひとりが自分以上のモノ、そのトキ以外の時間や場所(天とか空とか未来とか過去とか)からパワーを引っ張ってきた感じすらした。それが絡み合って膨大な何かになっていた。そういうと少しスピリチュアルな感じがするけど、ドライに表現すると、密閉された空間における湿度であり振動であり、自らの鼓動であり、居合わせた同世代の体温のことだろう。表現はなんでも良くて、あの場にいて感じられたことが全てだった。

「若さを背負わせたくないよな。」とかっちゃんと話した。

思い返せば、空間に溢れるパワーや空気を「18歳」とか「若さ」みたいなもので解釈しようとしていた自分がいた。「若さ」は歳を重ねるほどに便利な言葉になっていく。最高に良い空間を、「若さ」のせいにしかけていた自分にこわくなった。若さはユニークであり、ユニークはそのまま受け止めなければ、時に呪いみたいな縛りになる。便利な言葉をもって背負わせるのはかっこよくない。

いや、でも。若さに背負わせたいくらいには、最近感じられていなかった類の最高な場だったよなぁと思う。その瞬間をわすれたくなくて、メモをとった。

かっちゃんもツイートしていた。記憶の残し方はひとそれぞれだ。

その瞬間に感じていることをその場で表現することは難しくて、恥ずかしくて、清々しくて、尊い。

MOROHA、SUPER BEAVER、峯岸さん、水野さん、そういちろう、けいちゃん、そして参加者のひとりひとりの共通点が「今を感じて表現する勇気」だったと思う。

過去や未来じゃなくて今この瞬間に集中して生きる。みたいなワードを最近よくみかけるけれど、簡単じゃないぜっていつも思う。過去は解釈が、未来は行動が変えてくれるけど、今は受け入れるしかない。日々の無数の選択の結果が今だから。それをしっかり感じて表現するって、なんて偉大なんだろう。そしてその表現をみんなにシェアするって、なんて最高なんだろう。

経験と想像は、嘘ではない嘘を生み出してしまう。

急に自分の話になってしまうけど、18歳のときと比べて僕は事前に準備することが増えたと思う。目的と人と場所がわかれば、ある程度想像してしまう。何を話そうか。順番はどうしようか。こんな話になりそうだ。こんな回答を用意しておこう、、、経験と想像をもって勝手につくりだした未来。3月8日はそれを許してくれなかった。

水野さんと峯岸さんが話す時間のテーマは「おとなの本音」。本音とは嘘のないことだ。嘘ではないということは、今であるということで、つまり過去でもなく未来でもなく今だということだ。あの時間は、どんどん準備されてきたモノが剥ぎ取られて、削がれていった時間だった。きっと参加していた高校生たちも、上で見ていたキャストたちも、水野さんも峯岸さんもそういちろうも感じていたと思う。

過去と未来からの逆算から外に出た言葉は、嘘ではない嘘みたいな存在で、どこか不安定で揺らいでいる。その不思議なニュアンスを感じとる力が、ぼくらには少しだけ強く備わっているのだと思う。

本音で生きようぜ。嘘をつかずに生きていきたい。よっしゃ!明日からそうしていくぜ!数年前までならそう感じていたと思う。そうじゃない感じ方をしている自分に少しだけ驚いた。

3月8日。僕は本音という存在に気づくことができた。本音には3つのステップがあり、1つは気づくこと、つぎに何らかの形にすること、そして最後はそれを外に出す、ということ。これからは、適切に本音を混ぜていくということにチャレンジしていきたい。本音ばかりの嘘のない社会は、想像するかぎり難しくて生きにくそう笑。嘘と本音を混ぜこぜにしながら、心地よく生きていく。本質は、誰かのためを思って外に出たモノであれば、それは嘘や本音に関わらず美しいということだ。

ここからは10日間かきためたメモ(きっとそれが僕の本音)の一部を整えずに書き残していこうと思う。だから今書いている本文とはちょっと別物。

・言葉は見えない心を形にするために、音は見えない心を震わせるために。歌詞と音はひとつになって、体と心に訴えかける。それが音楽なのだと思った。

・エネルギーとかパワーは、いつしか充電するとか絞り出すとかそういう方向へ変化していた。でもあの日はエネルギーが軽かった。流れていた。降り注いでいた。くらった。あてられた。最高だった。

・思ったことを並べればいい。誤字脱字も大歓迎だ。消した線すら美しいから。気づいた全てをノートに残そう。まとまるな。まとめるな。振り向くな。うつむくな。目にうつるモノ全部、余さず感じ取れ。

・気づいちゃったらさ、やるしかないから。立ち止まってもいいんだけど、気づいちゃってるからさ、やるしかないから。

・その感情らしきものを、いつもより少しだけ丁寧にとらえてみよう。感情と思考は誰にも盗られないから。

・自分が18歳のときにあってほしかった。参加したかった。羨ましいな。こんなイベント開催してんのずるいな。もっと関わりたかったな。ずるいって、嫉妬ってことか。ずるいと嫉妬は腹違いの兄弟、色ちがいのこころ。

「最高だった。また来年も開かないといけないなと思っている。18歳たちのためにってはじまったプロジェクトだけど、終わってみたら、それ以上のものを俺らが受け取っていた。だからこの受け取ったものをまた、返していく日々をはじめていかないと。」

そういちろうが最後に言っていたそんな言葉がスゥーっと心に沁みこんだ。また新しい循環が生まれた瞬間だった。その循環に足を踏み入れたくなった。

節目は勝手にはやってこない。節に目をむけ、節目とする。そのたびに僕らは強くしなやかにつながっていく。

今日という今日がはじまる。

2023年3月18日 
TK1

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