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全日本大人柔道フェスタ『柔フェス』が面白過ぎるので紹介する

「全日本大人柔道フェスタ」――通称「柔フェス」が2022年、2023年にそれぞれ開催されました。
私もこの大会に参加してきたので、かなり遅くはなりましたが、その所感を書き残しておきたいと思います。

柔フェスは大人のための柔道大会であり、他には類を見ない特徴がありますので、まずはそれを説明します。

柔フェスの特徴

午後開催

一般の柔道大会は、朝9時頃から始まり、夕方まで開催していることが多いです。
これは少年・少女の出場選手数が多いので、それに付随して試合数も多く、また開催場所によっては一面しか確保できないため、終了までに時間を要するためです。

しかし、柔フェスに参加するのは大人だけ。しかも二面使用できます。
そのため、講習会等を行っても、午後からの開催で間に合うのです。

この午後からの開催方式は、遠方からの参加者にとっても、有難い配慮であるといえます。

自然と声を掛け合える、なごやかな雰囲気

大会では、SNSで繋がっている方、また第2回大会では第1回大会でお会いした方からも、積極的にお声がけいただきました。

また、試合自体はもちろんそれぞれ優勝を目指して頑張るわけですが、特に大人から柔道を始めた者同士の場合、負けたからといって遺恨が残ることはありません。
素直に互いの技を確認しあったりする光景も見られます。

細かいカテゴリ分けにより、優勝者多数

試合におけるカテゴリは、通常は段位と階級分けのみです。
何なら、階級分けのない試合も多いです。

しかし、柔フェスでは段位・階級だけでなく、年齢や経験等も含めて細かくカテゴリ分けをされます。
試合数も1カテゴリで1人あたり2~3試合で、身体の負担が少なく、また優勝者も多く出ます。

ちなみに私は柔道を始めたのは遅かったものの、現在指導員であり、本大会でも2回とも優勝しています。
そのため、こういった特殊な立ち位置の参加者に対しては、今後なにか措置を取られるかもしれません。

初心者に優しいルール

ルールは怪我の可能性を排除するため、かなり厳しいものとなっていますが、これは一方では初心者に優しいルールであるともいえます。

主な特徴は次のとおりです。
・絞め、関節技なし
・両袖を取った状態での大外刈・袖釣込腰の禁止
・裏投禁止
・巻込技禁止
・片膝、両膝をつく背負投等の禁止 
・前襟組手で組んだ状態から競技スタート

非常に安全性に考慮されています。
ただ、寝業の関係や片膝付の背負投、組んだ状態からのスタートに関しては、今後改善されていくかもしれないな、と感じました。

ツワモノたちとの乱取

当日は大会の協力者として宇高菜絵選手だけでなく、学生さんや警察OB、実業団選手等も参加されており、彼らと乱取ができます。
もちろん、相手選手の実力に応じて加減をしてくれますので、不安感はありません。
遠慮なく胸を借りられます。

個人的に本大会で特に良いのは、この部分かなと思っています。

他にもまだまだある、お楽しみ要素

このほか、負けても試合の内容が良ければ受賞出来るMVP制度や、じゃんけん大会による商品の授与など、楽しめる要素がたくさんあります。

悩んでいる方は、費用や遠方からの移動時間等を考慮しても参加する価値のある大会だと思います。

また開催されることがあれば、ぜひ。

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