お寺のライトアップ:楽しませてもらうだけでなく楽しみを見つけよう

2019年12月8日 米原市、青岸寺さんのライトアップを拝観
(写真はすべて筆者撮影)

お寺のライトアップというと、建物や庭など、割と大きなものを迫力で魅せるものが多いと思います。

こんな感じですよね。

ライトアップされた空間に身を置き、受動的に楽しませてもらう感じですね。それが良い悪いの話ではなくて。

そんななかで、今回訪れた青岸寺さんのライトアップでは能動的に「見つける」という楽しみ方ができました。

会場には地元の建具店、笹木木工さん
https://instagram.com/sasaki_mokkou?igshid=4rgbxke6blj2
が制作されている行灯、「和あそ美」が灯されています。

「和あそ美」とは、木製建具の加工技術を応用して作られた、
立方体や直方体の行灯です。

この明かりは何かを照らすためではなく、自らをぼんやりと光らせるだけ。1wのLEDよりも暗いかも知れません。
そんなはかない明かりが、かえって置かれる場所の雰囲気を壊さず、魅力を引き立ててくれます。

私は、ここで写真を撮るとき、”行灯の美しさ”を撮るのではなく、行灯の光によって引き立てられた空間の質感を読み取り、それを収めてみたいと思いました。

わぁ、という感動をそのままに切り取るのではなく、自分の感性に訴えてくる部分を積極的に見つけられるように意識してみました。

迫力のあるライティングと、手のひらにおさまるようなミニマルな灯り、両方が一度に楽しめるイベントです。12月15日まで。

青岸寺WEBサイト
http://www.seiganji.org/

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